かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Rock And Roll Circus & Charlie Is My Darling

2022年08月09日 | The Beatles


猛暑が続いている。
ということで、映画館で涼んできた。
Stones 映画の2本立てだが、別料金だから、2本別々にということになるだろうか。
珍しく前売りを買って、おかげで、カードもおまけでもらった。
今日見たら、1枚150円で売っていた。



Rock And Roll Circusの方は、その存在は、知られていたが、長年お蔵入りになっていたもので、私が、シカゴ駐在の頃に、初めてビデオ化され、その後、DVD化、BR化され、今回、結成60周年を記念して、シアターでも見られることとなった。
あのマイケル・リンゼイ・ホッグが監督で、相当粘って収録したらしく、ほとんど徹夜になったという。
出演者達は、後に、疲れて退屈だったと語っているが、映像だけみれば、それなりに盛り上がっているようには見える。
やはり、ジョン率いるThe Dirty Mac が目玉で、ギターがクラプトン、ベースがキース、ドラムがミッチというからスーパーグループと呼ぶにふさわしい。
その他の出演者も大張り切りで、1968年の空気がそのままパックされている。
トリは、もちろんストーンズだが、やや地味な選曲もあり、大団円とはいかなかったかもしれない。
当時の新作のベガーズ・バンケットからの曲が、まだ浸透してなかったということもあるか。
ブライアンジョーンズが亡くなる半年ほど前の映像になるが、具合が悪そうというほどでもないが、やや精彩に欠けるきらいはある。

プログラムによれば、元々は、マジカルミステリーツアー的に、The Whoとストーンズがアメリカを巡るサーカスツアーのようなものとを考えたが、アメリカに入国することすら困難で、このテレビショーに落ち着いたという。
なぜお蔵入りになったのかという点について、本2作の映画の著作権が、ABKCOに帰属したため、収益が悪名高き、アラン・クラインに行ってしまうことが問題となったと推測している。
Dirty Macの演奏の著作権の問題があったという説も紹介されているが。
以前は、ストーンズ側が、この出来に不満だったという説だったが、そこまでひどくはないし、演奏部分は、極めて貴重なものばかり。



Charlie Is My Darlingの方は、見るのは初めて。
1965年のアイルランドツアーを追っかけた映画だが、面白かった。
調べたら、2012年にDVDで出ていたらしい。
その時が初出で、46年振りに昔のフィルムを再編集したものという。
ディランのDon't Look Backと並ぶとチラシにはあるが、そこまでの芸術性はない?
ただ、Satisfactionが全米1位となった頃のStonesの姿をそのまま映し出しており、極めて貴重な映像。
ファンの騒ぎ方が異常で、メンバーに触ることが目的で、コンサートに来ている輩が、好き勝手やっている。
Charlieをファンが取り囲むようにしている中、平然とプレイしていることから、本作のタイトルが付いたのかもしれない。
今回は、Charlie 追悼も兼ねての公開だが、本作のタイトルは、その前から、Charlieだった。
ステージの映像は、全体の1/3ぐらいで、後は、移動中とか、ホテル内での映像。
特にホテル内では、即興で演奏したりしているが、ビートルズの曲(新作もあり)を多く取り上げ、かなり歌い込んでいることがわかる。
紅茶のブランドに、ミックがリプトンを選び、ジョンが好きなブランドなどとも言っている。
移動中の映像や、ファンが追っかける映像も残したということは、A Hard Day's Nightも意識していた可能性が強い。

ミックとキースが一緒のことが圧倒的に多く、そこにチャーリーが加わっていたりする。
マネージャーのAndrew Loog Oldhamも一緒のことが多いが、ブライアンや、ビルは、プライベートショットにはほとんど出て来ない。
この辺も、グループ内の人間関係を表しているようで、興味深い。
ただ、ブライアン・ジョーンズが元気な姿を見せ、持論を展開する姿も興味深い。



本公開に合わせて、2本まとめたプログラムが作成されており、結構細かい情報が掲載されており、こちらも貴重。
DVD等で見れる作品ではあるが、この機会に、スクリーンでもいかが?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする