かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

東京氷河期

2022年08月21日 | TV Program
今日は、ゴルフ。
最初のホールが、ダブルパーでどうなることかと思ったが、その後復活し、ナイススコアになった。
何が起こるかわからないものだ。
夜は、鎌倉で会食予定。
入賞には、HDCPの差で及ばなかったが。



ウルトラシリーズのアーカイブシリーズ、相変わらず、値段が高いが、何故か、東京氷河期だけ安く出てたので、ゲット。
期待通りの、素晴らしい出来。

まず本編がすばらしい。
もちろん家のBRを見ればいいのだけど、こういう機会がないと、引っ張り出さない。
ぺギラの登場は、二回目だが、今回は、北極ではなくて、東京に登場。
設定としては、北極の温暖化で、南極に引っ越す途中に、東京に出現という設定になっている。
ウルトラQは、元々アンバランスゾーンという企画からスタートしているが(途中で、怪獣物に変更)、そのオリジナルの発想が生かされている。
近時の温暖化も、地球のアンバランス化が原因だ。
元ゼロ戦乗りが出てくるが、戦争が終わって、出稼ぎ手帳というのを持って、青森から東京に出て来て強盗になってしまう設定。
そして、最後に、ぺギラに効き目のあるペギミンHと共に、ぺギラにぶつかって亡くなるが、まさに特攻隊。
東京が氷漬けになっている映像とか、映画さながらにカット分けした映像。この子供向けの番組にどれだけお金をかけたのか。
カラー化、ステレオ化がなされており、特に、飛行機が飛ぶ場面の迫力は、倍増している。
この値段だったら、投資価値あり(なぜか他の作品の半分以下の値段)。

付録が、インタビュー集だが、カネゴンの時と同様、制作陣だった我々の親の世代と、最初に視聴者だった我々世代が、出ていて、うなずける話が満載。
印象に残ったエピソードを、箇条書きに。

・手塚真さんは、手塚治虫さんの子供。1961年生まれだが、ウルトラQがワンダー3の裏番組で、ウルトラQを見ていた手塚氏をお母さまがたしなめた時、手塚治虫が、お母さまの方をたしなめたという。
子どもが見たい番組を見せるべきだと。
私は、ワンダー3を見ていた記憶もあるのだが、最初の頃は、ワンダー3を見ていて、途中から評判を聴いて、ウルトラQに乗り換えたのもしれない。
・当時映画はカラーになっており、テレビは、ほとんどんが白黒で、それも映画とテレビとの差になっていた。
・ウルトラQは、ウルトラシリーズの中でも、最も自由。作り手も、視聴者も、自由な考えでやっていた。ウルトラシリーズのアーキタイプ(元型)と言える。
・飛行機のピアノ線を消すのは、たいへんだった。今だったら、CGであっという間にできると思うが。
・ぺギラの眼は、電気仕掛けではなく、ワイヤーで、開け閉めしていて、なかなか難しかった。ただ、それで、半開きの眼になったりして、リアル感が増したりもした。
・ぺギラとジェット機の格闘シーンも収められ、スティール写真も残っているが、カットされて映像は現存しない。
・当時、SFという言葉さえ、浸透していなかった。
・武田薬品がスポンサーになったことにより、どうにか成立したシリーズだが、薬を使ったネタはNGとなった。
・ぺギラの話は、1958年の南極探検隊が、怪物を見たという話も、ヒントになっている。巨大哺乳類であるデスモスチルスの生き残りではないかと言われたりもした。
この探検隊は、遭難しかけて、タロー、ジローを置き去りにせざるを得なくなったことでも有名。

かなりばらついたエピソードだが、一つ一つが、我々世代には刺さるコメントだと思う。
また安いのが出たら、ゲットしたい。



コメント
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