かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Japan's Dento Kokeshi

2013年06月25日 | Books


Japan's Dento Kokeshi という本が出た。
コケーシカさんのブログで、見つけて、週末に、鎌倉に行った時に、GETした。
こけしには、大きく分けて、古くからある伝統こけしと、新しいデザインの創作こけしがある。
どちらがいい、悪いという話ではないが、本書は、伝統こけしの方の英語版入門書である。

作者は、ロベルタ(良場田)さんという方で、1983年の少女時代に、沖縄に初来日されたという。
米軍人の娘さんだったのだろうか。
そして、日本の郷土玩具、特にこけしに魅せられ、永年収集を続けてきたという。
そして、今般、本書を出版。
豪華すぎず、簡素過ぎず、ちょうどいい塩梅に仕上がっている。

収集を始められてから、30年ぐらいということだから、比較的新しいこけしが中心だが、骨董屋で、古いものも、時々入手されているようだ。
各系統毎の説明が、バランスよく、ビジュアルに、説明されていて、ひじょうにわかりやすい。
特に、日本人では、訳しにくい言葉を、平易な英語で訳してくれているのが嬉しい。
例えば、
Futae-maburta = Western double eyelids,
Hitoe-mabuta = Asian single eyelids(そうか!一重まぶたは、亜細亜人の特徴なのか!),
Maru-bana = Round nose,
Neko-bana = Cat nose,
Tare-Bana = Dropping nose,
Namida-bana = Teardrop nose,
Ware-bana = Split nose,
Ni-fude-nose = Nose painted with two brush strokes,
Bachi-bana = Shamisen pick nose
Shishi-bana = Lion nose etc.
たぶん、ご自分で考えられたのだろう。
全般的に使われている英語も平易。

こけし工人さんの店にも、熱心に通われていたようで、写真や、色紙なども、紹介されている。
各系統の特徴や、技法などにも、説明が加えられ、これ一冊読めば、伝統こけしの基礎はOK!

ということで、誰に勧めたらいいかわからないが、ロベルタさんの熱意に拍手である。
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東慶寺など

2013年06月24日 | Kamakura ( Japan )


昨日行った鎌倉の話の続きを。
明月院から、北鎌倉駅の方に戻る途中に、東慶寺がある。
東慶寺も、最近紫陽花で有名になりつつある。
東慶寺は、縁切り寺として有名だが、最近は、四季の花が美しい寺としても、アピールしているようだ。

1285年に、北条時宗の夫人である覚山尼により、開山された。
五世は、後醍醐天皇の皇女、20世は、豊臣秀頼の息女である。尼寺で、あまたの女人を救済した。
最近、いろいろ家庭内暴力などが問題になるが、今も、縁切り寺として機能していればなどと思ったりもする。



本堂は、シンプルかつ、すっきり。



奥の山にはいると急にひんやり。
マイナスイオンを浴びるには最高の場所だ。
ここに、多くの著名人が眠る。



露座の仏様。



紫陽花だけではないけれど。



道の途中の仏様にも、紫陽花が。



この可憐な花は?



桔梗って、この時期に咲くんだ!



ということで、東慶寺の後、鎌倉に出て、昔ながらの市場に行ってみた。
デストロイヤーというお芋が人気だそうで。
何で、そんな名前になったかが気になる方は、是非実物を見てみてね。



ついでに長谷にも足を伸ばしてみた。ちょっと暑かったけど、ウォーキングで。
洋風と、和風がつながった不思議な加賀谷邸。大正時代ぐらいの建物?



ここは、有名な旧諸戸邸。今は、鎌倉子ども会館。
明治41年にできたというから、関東大震災でも、唐黷ネかったのだ。



そして、コケーシカ鎌倉さん。
一冊ゲットしたので、またご紹介予定。



鎌倉駅についたら、昔なつかしい特急車両が。
鎌倉止まりで、走らせているらしい。
小学校から中学校の頃、仙台から上野までは、この電車で、5時間弱かかった。腰が痛くなった。
ということで、梅雨の合間の鎌倉を、満喫した。
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明月院

2013年06月23日 | Kamakura ( Japan )


紫陽花の季節も、佳境。
今日は、休養日のはずだったのだが、あまりの天気の良さに、鎌倉へぶらっと。

最初に訪れたのが明月院。
創建は、1160年と言われるが、1256年に、北条時頼により、最明寺が建立されたのが、お寺としての始まりらしい。
その子の時宗が再興し、その後、足利氏満により、禅興寺として再興され、足利義満の時代には、関東十刹の一位とされたという。明治初年の廃仏毀釈により廃寺となり、明月院のみが残った。
といろいろ歴史はあるが、明月院は、昔から、紫陽花寺として有名だった。
先日訪れた成就院や、長谷寺も、今は、紫陽花で有名だが、私が幼少時代、鎌倉に住んでいたころは、たぶん、まだ紫陽花で有名ではなかった。



朝、9時前に訪れたのにもかかわらず、凄い人だ。
まず、北鎌倉の改札から大渋滞。
でも、押し合いへし合いというほどでもなく、みな笑顔で、すばらしい紫陽花の花々を愛でていた。



方丈前の人だかり。
300円寄付すると中に上がり、奥の庭園を、丸窓から臨むことができる。



普段は、この窓を、外からも覘くことができるのだが、流石に、今日は、凄い人手で、中に上がらないと、この景色は臨めない。
奥には、菖蒲の花が、まだ咲いていた。



長谷寺のように、紫陽花の博物館という感じではないが、それでも、様々な紫陽花が咲き乱れる。



奥の開山堂の奥にあるやぐら。
鎌倉最大級のものという。
元は、1160年に、平治の乱で無くなった当地出身の山ノ内俊道の菩提を弔うために作られたという。明月院の始まりである。
奥には、釈迦如来や、羅漢様が彫り込まれているが、風化が激しい。
手前の宝篋印塔は、中興開基の上杉憲方(のりかた)のお墓と言われている。上杉謙信の祖先という。



花想い地蔵。季節の花が生けられている。
この時期は、もちろん紫陽花。



これは、紫陽花だったのだろうか?



紫陽花の群生。



白磁のように美しい。



ピンクもいい!



リトマス試験紙の色のようだ。
この微妙な色合いも、紫陽花の魅力の一つだろう。

ということで、やっぱり、元祖紫陽花寺は、最高だった。
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こけし時代 7号 弥治郎特集

2013年06月22日 | Books
今日は、外房で、ゴルフだった。
悪天候を覚悟していたのだが、思いの外の好天。風も、そんなに強くなかった。
ということで、スコアはいいはずなのだが.....



先日、鎌倉に行った時、コケーシカさんで、買ってきた。
全号持っているが、どこまで紹介したか。
今回は、弥治郎特集。仙台から近い白石から行く温泉地で、身近な存在だ。
こけしは、優雅というより、KAWAII系。
表紙で、様子がわかるかな?

第7号となり、中身もますます充実。工人さんの紹介と、温泉旅館の紹介が、ヴィジュアルに丁寧になされていて、すごい充実度だ。
最初から、採算度外視を心配していたが、号を追う毎に、ますますその度合いが強まっているような気がする。



もう一つの、こけし時代の楽しみは、付録。
毎回、まったく違った種類の付録がついてくる。
昔の科学と学習の乗りかな?

第7号では、CDがついてくる。一応、本誌1800円、付録195円ということになっている。
ユニークな音楽だなと聞いてみたら、白石で、教鞭をとっておられた、Kokeshi Manさんの、作品群だそうだ。
定年退職を機に、作曲活動を始められたとのこと。
ボーカルは、ボーカロイドという音声合成のボーカルだという。とても、そうとは思えない。
いろんなところで、いろんなことをしている方々がいるものだ。



我が家にも、弥治郎系のこけしがあるので、その内の逸品を。
イメージつかんでいただけるかな?
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PHIL SPECTOR THE ANTHLOGY '59-'62

2013年06月21日 | Music


本CD3枚セットは、あまりにも安いのでゲットした。
PHIL SPECTORと言えば、オーバーダブを多用する、Wall of Sound(音の壁)で有名だが、その元祖の音源がこのCD3枚組に濃縮されている。
こんな昔からやってたんだ!

PHIL SPECTORについては、変人中の変人で、結局、まだたぶん殺人犯として、刑務所の中だと思うが、本CDを聞くと、まだビートルズが世に出る前から、単に、演奏を録音したものを、世に出すという方法から、大きく踏み出したアレンジをしていたことがわかる。
ビートルズからお呼びがかかるずっと前から、アメリカで、No1ヒットを飛ばしていた。

そして、あの Let It Be プロジェクトで、ビートルズのプロデューサーになり、その後
も、JLや、GHのアルバムをアレンジした。スコセッシュの、GHの映画にも、出てきた。
PHILの付け加えた音を剥がした Let It Be Nakedも世の中に出ているが、どちらもそれなりにいい。
先日取り上げた、WINGSの1976年のツアーでも、Long and Winding Road は、オーケストラこそつけなかったものの、ブラスセッションを加え、どちらかというと、PHILの音に近いアレンジになっていた。

やっぱり、PHILは、音の魔術師で、編集機器が高度化した中でも、アレンジ手法は、PHILの生み出した手法の延長線上にあるといっていいのだろう。
そこから、脱しようとしたのが、Let It Be プロジェクトだったのかもしれないが、皮肉なことに、最後PHILの手を借りなけらば、プロジェクトは、完結できなかった。

それにしても、このジャケット。
不敵な面構え!
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