石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

おすすめ恋愛本♪

2009-01-11 10:54:44 | マイ本棚
久しぶりに図書館で借りた恋愛小説を読んだ。

 小池真理子最新刊 「午後の音楽」



午後の音楽

とてもオススメ。
ドキドキわくわくして 切なくなって苦悩して決心して・・
恋の始まりから終わりまでを 本のなかの主人公と一緒に
擬似恋愛してしまった。

この小説は 全編、メールのやりとりだけでできている。

携帯メールでなくて ほとんどがパソコンのメールである。
ある40代女性と その妹の旦那、義理の弟との
恋愛小説だった。

最初は近況報告やちょっとしたお願い・連絡事項だったのが
どんどん詳しい長いメールをやりとりするうちに
お互いのことを知っていって・・・というストーリー。

本の帯で内容を知って、そんな不倫小説(それも近親者と!)
それもメールで!!!と、軽薄な内容を想像して読み始めた。

でも、全然そうでなく、考えて考えて綴られた文章は
ほんとうに美しくて甘美で魅力的で 魂の底の心の叫びを
交し合ったものだった。
ひとつの素敵な音楽みたいな本だった。

三文ネタでなく、厭らしさとか不潔さとかなくて
大人の恋愛小説。ラストも爽やかで清清しい。

ほんとうにリズムが合うひと・波長の合うひと・
心の奥底をさらけ出して語り合っても
居心地のよいひと・・・
そんな宝物のような人って 生涯出遭うことが
あるかないかわからない。

そんなひとが たまたま妹の配偶者だった。

大人の純愛物語で、酔いしれたけど
こんな恋愛に 40代で出遭ったら怖いなあと思う。
大人の恋愛をメールやりとりだけで描く
小池真理子さんも 素晴らしいと思った。

個人的に、読んでいる最中、義姉由布子を黒木瞳
義弟を佐藤浩市でキャスティングして読んでいた。
壇れいと堤真一でも よいかも・・

コメント (6)
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新春経済講演会パート2

2009-01-11 10:16:29 | Weblog
先日の講演会
毎年1月には 各地で新春経済講演会が開催され、
その年の景気や経済の展望を わかりやすく講演される。

なかでも京都銀行の講演会は ここ何年か
経済学者の伊藤元重さん

伊藤元重

ユーモアがあって難しいことでもわかりやすいようにお話される。
毎年、楽しみに聴きに行っている
伊藤さんの持論では
今の状態は円高ではなくて、超円安が解消されただけのこと。

自動車産業など、輸出企業は大変厳しい時代だが
外国から輸入して国内で売る産業は 儲かっているのだ。
これから数年は 輸出産業も、グローバル化して
海外に拠点をもち 海外で生産して海外で売る。

国内産業は 内需の種類が変化して
今までのようなモノを売る商売でなく
介護・年金・医療・教育・育児・・・など
日本人が不満に思っていることにお金が流れていくだろう。

また、日本の全資産は1500兆円
その75%は なんと60歳以上の高齢者が所持しているらしい
ドイツ・フランスの同年代の所持する平均の約4倍だそう

そのお金を使ったら 景気がまわっていくのだけど
年金問題や老後の問題に不安や心配が多すぎて
お金を握りしめて 使わない

明日の食事にも事欠く国で 景気をよくしようとするのは
莫大な時間と労力を要するが
1500兆円も持ち、高い技術力・資産力のある日本は
まだまだ頑張る余地が十分ある。

政治が落ち着き、安心して必要なサービスに生きたお金が
まわる日が来るまで・・私達もいろんなことに目を光らせて
考えていないとだめだなと思った。

2部の伊藤忠商事(株)丹羽宇一郎会長のお話は
気持ちで負けない!自身を持つ!ということ

1929年、世界大恐慌がおこったとき
かのルーズベルトは「恐怖心が最もいけない」と言ったそうだ。

また、日本の農地が12.9%であることを指摘され
先進諸国のなかで 農地の割合が最も少ないことを嘆かれた。
戦後の農政の大失敗であり、このことは
「夏子の酒」でも 米作りのことで詳しく書かれていたので
よくわかった。

今後、農業で日本経済を活性化させないと・・
大学生は4年間の勉学のうち、半年は農業をさせてはどうか?という
徴兵制ならぬ「徴農制」も提案された

これほど「食」の危機・不安の世の中、
日本人が古来からずーっと続けてきた米作り。
なるほど、「農業」という仕事が
これから クローズアップされていくかもしれないなと感じた。

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