石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

そして、バトンは渡された

2021-09-23 14:37:08 | マイ本棚

瀬尾まいこ 著「そして、バトンは渡された」

読み終えた。

瀬尾まいこさんの著作を初めて読んだ。

主人公 優子は 幼い頃に母を亡くし

父とも海外赴任を機に分かれ、

継母と暮らす。

その後も 父が2回変わり

17年の人生のなかで 家族の形態が7回も変化する。

最後は 20歳しか年齢差のない、父「森宮さん」と

暮らす、というストーリーなのだが

全く 悲愴感がなくて

終始 行間に 穏やかで暖かな空気が流れる。

それぞれの「家族」に あふれる愛情を注がれて

育てられる優子。

それぞれの親から 影響を受けて

精神力の強さや 人生の処し方を身に着けた優子は、

とても素敵な女の子だ。

読んだあと、さわやかな幸福感に充たされた。

「森宮さん」のキャラクターが、際立って秀逸で、

この小説のなかで 静かに輝いている。

10月末に 映画化されるそうだけど、

観てみたいな。

「森宮さん」に注目したい。

そして、あとがき「解説」は

女優の上白石萌音さんが書かれているが、

とても良い文章で、

この方、若いのに聡明で素敵な女性だなと

好印象を持った。

 

 

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観月茶事 ミュージアム李朝

2021-09-22 14:18:54 | Weblog

今年は 中秋の名月と満月が ぴったり

重なるそうで 8年ぶりのことだそう。

そんな夜に 嵯峨野の「ミュージアム李朝 無動庵」にて

観月の茶事。

ミュージアム李朝 無動庵

徹底した換気と たびたびの手指消毒。

濃茶は もちろん各服点てで

懐石料理は 飯器を回したりせずに

1回目を食べ終わると すべて引き揚げ、

ご亭主が水屋で おかわりを入れてくださる。

煮物なども すべて各々銘々皿に盛りつけて・・・と

手間のかかること、かかること。

お隣の方とは パーテーションが置かれ

なんとも 水臭い。。。

何度も器を持ってらしたり 出ていかれたり、

こちらも マスクをつけたり外したり・・で

大変 忙しく慌ただしい様子だった。

水屋の方々の洗い物の多さを想像すると

気の毒になってくる。

今後 茶道はどうなっていくのだろう?

きっと 時代に合うように変革していくとは思うけど。。

 

残念ながら 京都市内では たくさんの雲で

お月様が全く見えなかった

でも、お茶を愛する皆様との出会いがあり

楽しいお話ができ 心豊かな時間を過ごせた。

嵯峨野 落柿舎の真ん前にある「無動庵」は

朝鮮由来の陶器や民芸品を展示するミュージアム。

実は ここのオープン時、「家庭画報」のイベントに

当選し、訪れたことがある。

桜の美しい頃、もう9年も前のことだ。

月日が経つのは おそろしく早い!

9年のあいだに「無動庵」は変革を続けてこられた。

また機会があれば 訪れてみたい。

 

夜も更けて 舞鶴に戻ると 素晴らしい月の輝きが!

北部のほうは 雲が少なかったみたい。

うっとりとするくらい美しい名月だった。

 

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掃苔

2021-09-20 11:38:33 | Weblog

朝早くに お墓へお参り。

お花をお供えすると お墓が息を吹き返す。

とても過ごしやすい 気持ちの良い朝だ。

帰ってきて、

日経新聞のコラム「春秋」を読んで驚いた。

50年以上 生きてきて

ましてやその半分以上は お墓の仕事をしてきた。

それなのに 今朝 初めて知ったこと。

「掃苔」(そうたい)とは

有名人のお墓へお参りすることだそう。

墓石の苔(こけ)を苔って(はらって)

先賢に想いを馳せる。

「墓マイラー」という言葉は知っていたが。。。

この世は 知らないことばかりだ。

 

先日は 茶道で お稽古茶事をした。

コロナのご時世なので 懐石は無しで

炭点前・濃茶点前・薄茶点前。

お月見をテーマにした お茶事の流れをお稽古した。

私は 濃茶担当で お稽古させていただいた。

いろいろと制限はあるけれど、

社中の皆様と一緒に 学べる幸せ、大切な時間。

 

 

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秋の風情

2021-09-19 12:14:33 | Weblog

心配していた台風、

舞鶴付近は、そんなにひどくならず 

今日は穏やかな秋晴れに。

だんだん秋が深まっていき

今年も 栗がたくさん実った。

イガのついた栗って とても風情があって好き。

まだ鮎も釣れます (笑)

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鮎茶屋 角屋

2021-09-17 17:23:56 | Weblog

ずいぶん しのぎやすくなってきた。

日が暮れるのも だんだん早くなり

少し切ない気分になる。

近所の伊佐津川では 10月になると

鮎釣りできなくなるから

鮎の季節も もうすぐ終わりとなる。

主人の「鮎釣り仲間」から、

京丹波・和知に 鮎の専門の料理旅館があると聞き、

早速 お昼ご飯を食べに行ってきた。

JR和知駅の真ん前にある 角屋さん。

あの北大路魯山人が 「鮎は和知川のものに限る」と絶賛し、

赤坂の料亭「星岡茶寮」へ納めたそうだ。

 

箸置きも鮎 (笑)

 

まずは 塩焼き。特大の鮎にびっくり!!

次は 鮎の味噌焼きに 鮎の幽庵焼き。

もう一度 塩焼き!今度は ちょっと小ぶり。

大きな鮎を4匹頂いたあとに

鮎フライが2匹 出てきたのだけど もうお腹がパンパン!

鮎フライの写真を撮るのも 忘れていた。

 

〆は 和知栗の釜めしご飯。

アルコール苦手な長男が 運転手として

いてくれたのだが、残念ながら緊急事態宣言延長で

アルコールはペケ

鮎に 冷酒がないなんて!!!と

ブツブツ文句ばかりの主人。

仕方なく ノンアルコールビールをいただいた。

鮎を堪能した。

和知は、道の駅も とても楽しい。

お野菜や 豆や パンやクッキー、

いろいろと美味しいものが置いてあって

ついつい 買い過ぎてしまう。。。

 

 

 

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イン・マイ・ライフ

2021-09-12 14:48:38 | マイ本棚

面白いエッセー本と出合った。

吉本由美 著「イン・マイ・ライフ」

著者の吉本由美さんは 

雑誌「アンアン」「オリーブ」「クロワッサン」などで

大活躍された、インテリア&雑貨のスタイリスト。

私が娘時代、 大好きな「アンアン」「オリーブ」誌面で

お洒落でセンスのいいページに 

よく吉本由美さんのお名前を見つけた。

私より ちょうど20歳年長で現在73歳だそう。

18歳のときに故郷熊本から上京し、

44年間 流行の最先端を突っ走り、

62歳のときに 再び熊本に戻って新生活を始められた。

エッセイ集の中身は 前半に、若い頃の東京での半生、

後半に熊本での生活が まとめられている。

昭和23年生まれの 団塊ど真ん中世代、

1970~80年代の東京が描かれてて

エネルギッシュな日本が 伝わってくる。

仕事を一生懸命されて 結婚はされず、

一人で熊本の実家に帰って ご両親を見送られた。

文章の表現力が豊かでユニーク、

心地よい風が吹いているような生き方で

素敵な方だなあ~と改めて思った。

ブックカバーの全体図。

左側が東京の吉本さん。

大都会で 雑誌や映画・音楽・雑貨の仕事で

走り回る44年間。

右側が熊本の吉本さん。

庭いじりと愛猫ちゃんの世話、チェロの練習、

熊本での人脈が枝葉のように つながっていく現在。

ものすごく刺激を受けた本となった。

いつまでも若く、仕事を続けていくことは

できないことを悟っていく50代・・。

こんな風に 気持ちよく60代70代を過ごせたらな!と

ヒントになることが キラキラといっぱい詰まっていた。

 

 

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ワクチン2回目

2021-09-11 17:16:47 | マイ本棚

水曜日にワクチン接種2回目を終えて、

翌日 38度超えの発熱・・・・

いやーな感じの悪寒と節々の痛み。

こんなの 嫌や~!!と

あまりのしんどさに 泣きそうになった。

主人は 全くなんともなかったのに

個人差が大きいんだわ、きっと。

少し年下の知り合いに 「ワクチン2回目、いつ?」と

尋ねたら、「今のところは、接種しない」と答えが

返ってきて 少し驚いた。

けど、なんだか賢明で落ち着いた選択だな・・とも感じた。

健康な体に ワクチン接種して 久々の高熱を出し

フーフー言ってた私にとっては。

まだまだ何とも言えない ワクチン、身体のなかに

入れることも 正しい事なのかどうなのか。

まあ、

同調圧力に とても弱い私は とりあえず接種し、

何とか体調も戻った。

3回目打たなくちゃいけないのかな?

こんなしんどいこと 嫌だなー。

 

さて、しんどいながらも本を2冊読了。

長女に 「これ読んでみて」と渡された本

著者は 元マイクロソフト社長の 成毛眞さん。

近未来、昔SF映画で観ていたような世界になりそう。

もっともっと進化していくし、

それによって便利にもなり 問題も出てくる。

30年前には 携帯電話も出回っていなかったのに

スピードが速すぎる。

 

 

太宰治の 「人間失格」。

高校生のとき以来、読んだことなかったので。

ほとんど内容を忘れていた。

他人のことを極度に恐れている主人公が、

皆に嫌われることを恐れ おどけてばかりいて

笑いをとるために 鉄棒からわざとに落ち

クラスの大爆笑をかう。

それなのに、クラスで一番程度の低い友達が

近くに寄ってきて 「ワザ、ワザ」と囁き、

主人公は あまりの恐怖に眩暈がしそうになる。。。

というくだりだけは 何故か妙に覚えていた。

文章も美しく、読みやすい。

そして 新潮文庫の、このカバーのシリーズが大好き。

本は 装丁やカバーや帯も 重要だ。

 

 

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七輪で鮎を焼く

2021-09-04 13:53:29 | Weblog

七輪で 鮎を焼く。

強い火で 遠火で焼くから

とっても時間がかかる。

居間と外を 行ったり来たりして

焼いてもらった鮎は 頭までカリっと焼けて美味しい。

 

眞子様と小室さんが 年内結婚との報道。

眞子様の純粋な想いが 何とか実りそうで

良かったと思う反面、

あまりの純粋さに 危惧も覚える。

眞子様が皇室の方でなかったら、 

全国民の注目を浴びることもなく

二人の幸せを求めて 結婚されただろう。

週刊誌やSNSに いろいろと書き立てられ、

コロナ禍と遠距離とで

大変な4年間を過ごされたこと、

辛く 苦しかったと思う。

一般人の私達と同じレベルで思うのは

恐れ多いことだが、

秋篠宮様と紀子様の心を思うと 胸が痛い。

どうか 眞子様・小室さん お二人が

ひっそりと幸せになられますように。

 

ただ、どんな新婚夫婦でもそうだけど、

決して決して 結婚がゴールではない。

すべてがスタートし、二人三脚の長い人生が始まる。

純粋でしっかりした眞子様なら

これからの困難も乗り越えていかれることだろう。

 

 

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「4」観劇

2021-09-01 17:48:22 | マイ本棚

京都造形芸大の「春秋座」にて

主人と長女と三人で 観劇をした。

河村 毅脚本の 「4」。

4人の登場人物は

裁判員制度で選ばれ 裁判員になった会社員。

死刑執行命令の権限を持つ 法務大臣。

死刑確定囚の世話をする拘置所の刑務官。

死刑確定囚。

これから執行される死刑という罰についての

4人の様々な思いを描いてて

深く考えさせられる演劇だった。

何が正しくて何が間違ってるか、

全くわからなくなってしまう難しさ、怖さ。

 

日頃、普段の生活では、

話ことばや 簡単な略語を

聞いたり喋ったりしているので

文学的で抽象的な言葉が 音で羅列されると

すっと理解するのが難しい。

帰りに パンフレットを求めようと思ったら

戯曲の本しかなかった。

読むと、よくわかる。

耳で聞き逃した 難しい台詞も

文字を追いかけると すんなり理解できた。

 

今回の公演も、大変厳重なコロナ感染対策をされていた。

どんな状況においても

心を豊かにする「文化・芸術」は

とても大切なもの。

感染に気を付けながら 公演に足を運ぶことで

応援したいな と思う。

 

 

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