石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

銀閣寺

2009-11-25 21:21:38 | Weblog
雑誌「家庭画報」の家庭画報サロンイベントの抽選が当たり
紅葉真っ盛りの秋の銀閣寺へ行った。



銀閣寺(慈照寺)は、室町幕府8代将軍、足利義政公が建立した。

義政公を中心に文化サロンとして花開き
現在の茶道・華道・香道・造園・能などの基礎をつくった。

今回のイベントでは その銀閣寺で
第一線の講師陣に 茶・花・香を学ぶというスペシャルもの

銀閣寺の東山文化が 現在の日本文化の源流であることから
銀閣寺から、和文化を発信していこうという動きがあるようだ。
香道・茶道・華道で活躍されている若い講師が
パリへ渡り、文化交流を行われた。

東山文化 香・花・茶

まず 慈照寺執事長 平塚景堂和尚から「東山文化」の講義を受ける。



次に香道志野流 蜂谷宗匠の息子さんより
「香道」の講義を受け、「初冬香」という季節の組香で遊ぶ。

そして慈照寺のお花を美しく生けてくださる
佐野珠寶さんより 「たて花」という
現在のいけばなの基礎となった、室町時代のお花の生け方を講義していただいた。



珠寶さんは、最近、「家庭画報」や「和楽」といった雑誌に
よく出ている華道家。
実物の珠寶さんは 非常に美しくて凛としていて
魅力的な落ち着いた声でお話される。
いけばなよりも 珠寶さんの一挙一投足に見惚れていた。

茶室に移動して、昼食は「三友居」さんの京料理。



蜂谷先生・珠寶先生も同席されて
目も舌も楽しめる美味しいお料理を楽しんだ。
今回参加できたのは 8名で、福岡・群馬・富山など
みなさん、遠方から来られててビックリした。

午後は こちらも最近大活躍の武者小路千家の若宗匠
千 宗屋さんから 室町のお茶についての講義を受け
台子を使った最高のお点前で若宗匠自らお濃茶を点ててくださり
有難くいただいた



シーンとしずまったなか、松籟の音だけが響き
張り詰めた、緊張の空間だった。
まさか、千宗屋さんの濃茶をいただけるなんて・・・

お茶を楽しんだあと 国宝の東求堂と お香席「弄清亭」の特別拝観を
させていただいた。
この東求堂のサロンから 日本文化の源流が生まれたんだと感激。

近々、銀閣寺に「茶・花・香」など日本文化の研修道場が
建築されるらしい。広く、多くの方に日本の文化を学んでいただくための
研修道場だそうだ。
有馬管長さまはじめ、執事長・各界の先生方、日本文化を伝えることに
非常に熱意を持っていらして、その真摯な姿に心打たれた。
たくさんの若い方に 伝わっていってほしい。

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炉開き

2009-11-19 09:50:49 | Weblog
嫌になるくらい雨が降り続き 気温もぐっと下がった。

お茶の稽古は「炉」になった。
11月は お茶人のお正月ともいわれ 夏の風炉から冬の炉へ変わる。
気持ちが引き締まり 心がしゃんとする。



炉開きがあり 先生の作ってくださった
おはぎをいただく。
炉開きには、小豆をつかったぜんざいやおはぎをいただくのだそう。

お点前も風炉とは、すっかり変わり またまた戸惑いのお稽古になる。

家でも、さすがにファンヒーターを出した。
寒さに負けずに頑張ろう!

来年度のスケジュール帳も届いた。

イーウーマンの佐々木かをりさんの
アクションプランナーをここ何年か使っている。
まっさらな手帳を見ると 気持ちも新たにやる気が出てくる。
素敵なスケジュールでいっぱいになりますように・・
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日本酒の会

2009-11-16 23:16:58 | Weblog
第127回 お酒を楽しむ会に参加した。

この日は、娘のバレーボール遠征当番で
朝早くから真っ暗になるまで 福知山市の小学校で
一日じゅう 練習試合を観戦していた。

ママ仲間もいなくて、喋る相手もいず
寒いし 猛烈な眠気と闘い 思考回路炸裂状態・・。

帰宅してから、お酒の会へ向かうのが億劫で
今日はもう眠ってしまいたいなと思ったが
ドタキャンも大人気ないと思い行ってみた。

参加人数が少なくて 少人数で1升びん4本を呑み比べた。

高知県の純米酒「船中八策」
香川県琴平町の純米生酒「悦・凱陣」
山口県の純米吟醸にごり酒「獺祭(だっさい)」
山形県の純米大吟醸「くどき上手」




文句なしに 「くどき上手」が美味しくて、スキっと洗練された味だけど
私が好きだったのは にごりの「獺祭」

少人数で、くだらない話に大笑いしてお酒を楽しむのも
とても良かった
短時間で、グッと酔うのも気分転換になる。

一日の疲れが嘘のようにとれた。

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むかし・あけぼの

2009-11-14 22:39:53 | Weblog
尊敬すべき素敵な方が、「古典を勉強する前にこれを読んだらいいよ」と
紹介してくださった本、田辺聖子「「むかし・あけぼの」



すぐに買ったのはいいが、忙しいのと
上下巻たっぷりある分厚さとで 長い間 本棚に入れたままにしていた。

最近、読んでみようかな、という気になり読み始めたら
これが面白いの・なんのって。

枕草子の小説版で、中宮定子に仕える清少納言の物語。

女房といわれる宮中仕えの女性達は
教養豊かで 美しく 今でいうキャリアウーマンだ。
平安の王朝サロンでのセレブ生活が生き生きと描かれていて
ほんとに面白い本だった。

「春はあけぼの。ようよう白くなりゆく山ぎわ・・・」の
あの枕草子を小説化された「おせいさん」こと田辺聖子さんの
文才にも脱帽する。
平安時代の宮中の様子や時代背景がよくわかり
他の古典を読む際にも きっと役立つと思う。
ちょっと新しい世界にはまりそう

NHKで、2週間後から始まるスペシャルドラマ「坂の上の雲」の
特集番組をやっていた。

今年6月に 舞鶴のロケにて主人がエキストラ参加させていただいた
ことはブログでもご紹介した。

かっこいい本木雅弘さん、阿部寛さん、香川照之さん
女優さんは 竹下景子さん、松たか子さん、管野美穂さん
テーマソングは久石譲さん、歌う歌手は サラ・ブライトマン

豪華 まさにスペシャル
原作も読んでみたいけど・・

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家族写真

2009-11-12 22:09:43 | Weblog
毎年、気がかりでありながら なかなか腰が上がらず
いつも後回しになる、年賀状の写真撮影。

今日は 家族全員の都合が合いそうだったので
写真やさんへ電話をして 閉店間際に撮影してもらった。

家族全員で写真を撮ったあと、
お店の方が、「せっかくの機会だから子供さん達4人で写しましょう」と
言ってくださり 4人並んでの写真も撮っていただいた。
背の低い者から順に斜めにズラッと並んだら
中3の長男が一番背が高く、高1の長女をだいぶ追い越していて
生まれた順と変わっていた。
嬉しいような寂しいような
ちょっとした感慨にふけった。

年末のたくさんの用事が ひとつ済み(それも例年よりずいぶん早く)
心がすごおく軽くなった
年賀状も 早く書き上げてしまおう

1冊、本を読んだ。
白州信哉「白洲家の流儀」



白州信哉さんは、昨今大ブームの白州次郎・白州正子夫妻を父方の祖父母に、
小林秀雄を母方の祖父にもつ。

イギリス遊学後、細川元首相の公設秘書を務めた。

信哉さんが、生前の祖父母のエピソードを綴っている。
骨董と美術品、美味贅沢品、個性的な人脈に 子供のころから
触れておられる凄さが 本全体から漂っている。

常に、ホンモノ・一流品に囲まれて育つ環境というのは
確固たる美意識をつくりあげるんだなあと納得する。

この方も、正子さんと同じように
古寺や骨董品を愛し、日本の伝統文化を伝える役目を担っている。
白州ブーム、まだまだ続きそう・・




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自然の恵みを食卓に

2009-11-11 23:03:14 | Weblog
自然の恵み・・天候のことに不平不満をいうのは
良くないことだとわかっているけど
朝から続く雨。ときどきの強い風。
いやだ・・いやだ・・
寒いし 冷たいし、やっぱりジリジリと暑い夏のほうが好き。

お料理サロン主宰の憧れの先生が 素敵な本を出版された
赤煉瓦の市政記念館にて 出版パーティーがあり
サロンの友人達と出席した。





美味しいスイーツを頂きながら 和やかなお茶の時間を過ごした。
途中、フルートとギターの素晴らしい演奏
いろんな方々の楽しいスピーチも。
20年間の集大成である本を2年がかりで作り上げた
先生のお話もじーんときたし
支えてこられたナイスガイの旦那様のお話もウルウル・・




何と!これは、シュガーケーキなのだ
芦屋のケーキ屋さんが焼かれたものだそう。
大人っぽい味で、美味しい

お料理ひとすじに歩んでこられた先生を見て
いつもうらやましく思う。
何十年も熱意を込めて続けていける「何か」を持っているひとは
例外なく 輝いている。素敵だ。
ただ美味しいだけのお料理でなく
みんなの笑顔・喜びを引き出すお料理を常に考えていらっしゃる
先生、そんな先生の想いがたくさん詰まった本
「自然の恵みを食卓に」





毎月、教室のお庭の移りゆく季節と
旬の食材をつかった 洗練されたお料理を楽しむ。
一緒につくった仲間と笑顔で食する豊かな時間を過ごす。
そんな「幸せ」を凝縮した本だった。

巻末のことばが 先生の想いを端的に表現している。

「ただただ、ご覧になった方が心和ませ、四季ある国に暮らす喜びと、
 その恵みを味わう幸せを感じてくださるなら、
 それ以上の喜びはありません。」


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角田光代さん

2009-11-08 22:10:01 | Weblog
角田光代「愛してるなんていうわけないだろ」
お友達に借りて、読んだ。



角田さんの長編は好きで今までに
「対岸の彼女」と「八日目の蝉」を読んだことがある。
どちらもぐんぐんと吸い込まれ
心のなかにたくさんの感動を残して瞬く間に読了した。

その角田さんのエッセイ集

読んでいるうちに、時代背景がえらく今と違うことに気付く。

角田光代さんは1967年生まれなので
1歳年上、まさに私と同世代の女性だ。

このエッセイ集は 1991年に書かれたものだった。
若かかりし角田さんの20代の頃のエッセイ。
文章も、どちらかというと尖っていて
大人びているのに なんだか寂しそうだったり。

そして、一番最後のエッセイ「マイニチ」は、あとから
加えられた書き下ろしで、角田さん30代前半の作品だ。

32歳の角田さんが、22歳の角田さんに向けて語る。

若いときの楽しい毎日が過ぎてしまっても
また違うかたちの、その年齢でしか受取れない楽しみは
たくさん用意されていると。

なるほどなあ~と感じた。

角田さんも私も、もう40を過ぎた。

20代の頃から思えば 想像もつかない年齢だ。
そんな年になれば、もう楽しいことなんか皆無だろうと
想像していた。
実際、40前後の自分の母親を見て
何を楽しみとして、生きているのだろうと不思議に思っていたのだから。

でも、私 怖ろしいけど41歳
楽しみはあるのだな~、これが。
結構、たくさん。
若いころには 想像だにしなかった楽しみが

「マイニチ」を書かれたころから、また10年が過ぎた角田さん・・
20代の角田さんに 今ならなんとメッセージを送られるのだろうか。


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立冬

2009-11-07 22:35:35 | Weblog
今日は立冬。

寒い寒い冬がやってくる。
やだな~

今週は めちゃめちゃハードスケジュールだった。
そしてお香三昧の1週間。

水曜日に舞鶴東山寺での お香の会
昨日・今日は 綾部でのお香の会

いずれも先生のお手伝いとして 皆さんに
「香」や「組香」といった日本文化を伝えることをやった。

毎日、朝早くに家事を済ませて
着物を着てのハードスケジュール、身体は疲れたけど
精神面では すごく刺激的で勉強になった3日間だった。

自分がまだまだ何も知らないことに愕然とし、
これから山のようにたくさんのことを
勉強しないといけないと感じた。

今、疲れてて、ここに詳しく記すパワーがないが、
いろいろと考えることができた貴重な1週間だった。

今日のこの漠然とした想いが
何か形になるように またまた日々の毎日を一生懸命過ごしたい

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二条城お茶会

2009-11-03 22:45:24 | Weblog
急激に寒くなり、慌てて箪笥から分厚いものを探さなきゃいけない。

昨日から急に冷え込んで、すぐ近くに冬を感じてしまう。
イヤだな~寒いのは。

こんな寒いなか、母と二条城のお茶会に行ってきた。

昨日の雨嵐の天候でなくてほんとに良かった
コートや手袋が必要なほど 寒さが身にしみる日だったが
澄み切った青空のした、紅葉を間近に控えた木々の美しさに
目を見張った



お茶席2席と、おそばの点心席があった。





藪の内流お家元ご夫妻と同席になり
有難いことだなあと感激していたら
半東さんをされていた、闊達で品のある女性は
民主党 管直人夫人だと あとから聞いて
またまた感激
今まさに旬のひとの奥様と同じ空間にいられたというだけで
何だか嬉しい



お茶を楽しんだあとは 世界遺産・国宝の二の丸御殿を見学した。



豪華絢爛な桃山文化に圧倒される。
今日は お城祭りの期間ということもあり
人出も多かった。

時間がたっぷりあったので、小堀遠州作の庭園を
ぶらぶらと散歩しながら
とめどないお喋りが続く。
二条城の庭園にも母とのお喋りも堪能した。

夜は 先日友達と行ったイタリアンレストランにて
家族で夕食

また明日からガンバロウという活力をもらった
素敵な文化の日を過ごすことができた。



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酒泉東来中華楽坊

2009-11-01 21:18:56 | Weblog
東来さんの 日本酒と音楽の会へ友達と参加した。

イベントのタイトルは「酒泉東来中華楽坊」

美味しい中華料理によく合う 諏訪酒造さんの日本酒を
呑みながら ピアノとギターの演奏に耳を傾ける
う~ん至福のひととき



一緒にお酒を呑むひとに 鹿児島出身の方と
長崎出身の方がいたから
お国柄の話が弾み ますますお酒もすすみ
ほんとにシアワセで楽しい夜になった

出てきた日本酒は 純米吟醸 鵬
純米吟醸 満天星 富田  純米酒 諏訪泉

燗のお酒がとりわけ美味しく、一日の疲れが
ほんのりと溶け出して温かく蕩けてゆく感じ

この日は 旧暦9月13日 十三夜の月夜だった。

「仲秋の名月」のひと月後、「のちの名月」と
呼ばれるお月見の夜。
仲秋の名月で、まん丸の満月を愛でたら
必ずひと月後の十三夜の月も見なくてはならないそうだ。

あまりにも完璧で美しいものを見ると
ひとは 気がふれるという。
だから、のちの名月では 満月の一歩手前の十三夜の月を愛でる

日本酒の会で 千鳥足になりながらの帰途
ばっちり美しく煌く十三夜の名月を愛でることもできた
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