長岡京市にある おかきのお店「小倉山荘」は
ご存じの方、多いと思う。
百人一首をモチーフにした あられやお菓子の
製造販売をしているお店。
ここの品物を取り寄せると、季節に応じた一筆箋が
粗品でついていたり、
季節ごとの スタッフの方のお便りが入っていたり
日本の四季や文化が漂っていて いいなと感じていた。
今年の初め、会社を継いでくれる息子が
挨拶まわりをする折、この小倉山荘のお菓子を
「お年賀」として配った。
私どもの小さな会社、数はせいぜい70個くらい。
そんなことも もう忘れていたこのたび、
何と 小倉山荘から「上得意様」と
新米が送られてきたのだ!!
スタッフの方々が手塩にかけて 育て、
伊勢神宮に奉納もされたお米だそう。
例のごとく、お手紙も入っている。
「実るほど 頭を垂れる稲穂かな」
「日本各地の田んぼでは黄金色の稲穂がたわわに実り、
頭を垂れているいることでしょう。
自然の恩恵を受けとめるように頭を垂れるその姿は、
私達日本人が大切にしてきた おかげさまやおたがいさまの
心と重なって見えます。」
「皆様には格別のお引き立てを賜り 心よりお礼を申し上げます。」
私は心底、驚き、うーむと唸った。
商売をしていくのに いや、商売のみならず
日本人として生活していくのに
大切にするべきことが 凝縮されていて
この会社は もっともっと大きくなるだろうと感心した。
お手紙と共に お歳暮のカタログと注文書も
同封してあり こちらも感心した(笑)
これから11月が始まるのに お歳暮のカタログとは
先手必勝。
パンやパスタやピザ、もちろんとっても美味しいけれど
田植えや稲刈りの風景 とりわけ秋に見事に実った
黄金色の田んぼの景色は
日本の最も美しい、日本らしい景色では ないだろうか。