日経セミナーで いろいろな経営者の話をされたが
特に 心に残ったのが 星野リゾート・星野社長の話だ。
滝川クリステルのオリンピック誘致演説で 一躍脚光を浴びた 「お・も・て・な・し」という言葉。
だけど、いざ、「お・も・て・な・し」とは・・と問われたら???
どのように答えますか?
世界のホテル経営者の集まりで 外国人が尋ねたそうだ。
「日本のおもてなしとは 何か?
迅速に丁寧に お客様を快適な空間にみちびき、
心地よい時間を過ごしてもらうことがおもてなしなら、
日本人でない我々も 同じサービスをしている。」
星野社長の 考えは、
外国のホテルサービスは 完全な「バトラー(執事)サービス」。
客と執事の立場は 主従の関係であって、
「枕が高い」「シャワーの出が悪い」「夕食に最適なレストランを予約して」
様々な 客の要望を 迅速にかつ丁寧に 処理し、快適なホテルライフを提供する。
日本のおもてなしでは
客ともてなす側は あくまでも平等、同じラインに立っている。
そして 入念な準備・計画をして
美意識や心や感性・優しさを
ある意味 「押しつけがましく」 提供する。
もちろん、バトラーサービスもこなしつつ。
それが茶道を文化にしている日本のおもてなしだと。
私は この話を聴いて、このセミナーを聴きに来た甲斐があったと感心した。
さすが 星野社長だなと感じた。
東京のど真ん中で、星野リゾートが 旅館(!)を計画しているそうだけど、
超高級外資系ホテルが建ち並ぶなか、
日本流おもてなしが 大健闘するのを楽しみに思う。
でも、ひとつ危惧するのは
日本流おもてなしの美意識・感覚は 受けるほうも同レベルでないと
なかなか伝わらないのではないだろうか・・・??
スーツケースをガラガラ押しながら 大声で闊歩する外国の方が
「繊細な美」を堪能できるかどうか それもまた楽しみだ。
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