昨日は西舞鶴地区・更生保護女性会の新年会。
3年ぶりの新年会となって30名近くの人が集まった。
少しずつコロナ禍が落ち着いてきたかな。
更生保護女性会は、私の母くらいの年代の方が
ほとんどで 大先輩ばかり。
幸の家さんにて 美味しいランチをいただきながら
歓談、自己紹介のとき、それぞれ近況報告をした。
病気をした人、母親を介護して見送った人、ボランティア活動をしている人、
孫が生まれた人、子供が結婚した人、
同じような喜びと悲しみを聞いて心が元気になった気分。
和やかにおしゃべりも弾み、やはり、このような場が必要だと感じた。
さて、1冊本を読んだ。
橘 玲著「2億円と専業主婦」
何故、こんなにも結婚しない女性・子供を産まない女性が多いのか。
この本を読むと よくわかる。
この社会状況を180度変換していくのは ほんとにほんとに難しい。
少子化を止めるのと 男女平等社会を唱えることは矛盾している。
ふたつをどちらも叶える社会は すぐには作れない。
岸田首相が「異次元の少子化対策」などと打ち出しているが
言葉遊びのように聞こえて仕方がない。
「出産一時金」やクーポン・金銭だけでは
この難しい問題は解決などしないだろう。
この本に書いてあるようなことを 政府の方々は知っているのだろうか?
有能な女性が 今までの仕事を諦めたり中断することなく
子育てをしていけるのは まだまだ遠い夢。。
最後に、橘玲さんのあとがきが とても印象的だったので 抜粋する。
以下、エピローグ抜粋
ある日の夕方、散歩していると、二人の女子大生が 前を歩いていました。
そのうちの一人が ついこの間20歳の誕生日だったようで
「人生が80年として、もう4分の1が終わっちゃった」と言いました。
わたしは大学生の頃 そんなことを考えたこともなかったので
「最近の若者は長期の計画を立ててるんだなあ」と感心したのですが
そのあとの会話に びっくりしました。
「私、やっぱり子供ほしいなあ」20歳になったばかりの女の子が言います。
「でも、子供を産んだら人生終わりだと思うんだよね」
「なんで?」もうひとりの女の子が訊きます。
「子供がいたら、いろいろやってあげたいじゃん?
そうしたら、仕事するとか、自分の好きなこととかもうできないし。」
彼女のなかでは 子供のいる(専業主婦の)人生と、
自分のための自由な人生は二者択一なのです。
20歳の女の子に こんなことを言わせる社会は どこか間違っている、と
思ったのが、この本を世に問うことにした理由です。