韓国の小説 「アーモンド」(ソン・ウォンピョン著)読了。
韓国で40万部のベストセラー、
世界13か国で翻訳された話題の本。
日本でも、2020年度・本屋大賞 翻訳小説部門で
見事 第1位となった。
脳の中の偏桃体(アーモンド)が 普通の人よりも小さく
「怒り」や「恐怖」など感情を感じることのできない
16歳の主人公 ユンジェ。
そして 物心もつかないうちに 親とはぐれて
札付きの不良少年となった、感情豊かなゴニ。
二人の少年の成長物語。
ものすごく読みやすいし、淡々と語られる文章が素敵。
主人公ユンジェのあまりの純粋さに
心が乱れてしまう。
今、SNSが発達して 匿名で誹謗中傷をしたり
卑怯なことが 多々起こる世の中なのに
相手とまっすぐに向き合う、
感情のないユンジェ。。。
こういうことが 人間関係には必要なのだ。。と
改めて気づかせてくれる名作でした。