今日から7月!
令和2年 2020年が始まってもう半年過ぎたんだ。
ほんとなら 東京オリンピックが開催されて
記念すべき輝かしい年として
記憶に残っただろう年だったのに
コロナ一色で過ぎていき みんなの人生において
全く違う意味で きっと忘れらない年になる。
「コロナの時代の僕ら」読了。
イタリアのパオロ・ジョルダーノ氏の著作で
今年4月25日に出版された本。
27か国で緊急刊行されたそうだ。
ジョルダーノ氏は 素粒子物理学を専攻されている方で
「素数たちの孤独」という著作で
人口6000万人のイタリアで
異例の200万部超のセールスを記録された。
今回の本も 数学的美しさに満ちた著作で、
まるっきり数学が大の苦手の私にも
なんとなく その美しさがわかるような本だった。
現在、私達は航空業界の進歩によって
短時間に 世界のどこにも行ける。
(コロナによって 行けた・・・と過去形のほうが正しいかもしれない)
最先端の技術によって図らずも。 人から人へ
コロナウィスルは 広まっていく。
環境問題も コロナに密接に関係している。
というのがジョルダーノ氏の持論だ。
鎖国をしていた、かつての日本なら
このような感染病は 広まらなかっただろう。
日本だけでなく、世界も。
経済最優先として 突っ走ってきた私達は
この生態系において 最も侵略的な種で
コロナウィルスどころではない
恐ろしさを持っている。
・・・というようなことを忘れてはいけない。
この本は、きっとイタリア原語で読んだら
もっともっと心に染み渡ったと思う。
翻訳者は 素晴らしい語訳で 日本人読者に
この本を届けてくださったに違いないが
細かいニュアンスや言葉は
その言語を文化的に自分のものとした人達とは
理解力が違うと感じる。