事例紹介コラムです。
代表してシーガルズのカテゴリに入れましたが、岡山のスポーツ界に共通する話題です。今朝の山陽新聞朝刊「第2全県」版に「思いやり大切だね 『人権スポーツ教室』県内小学校で好評」というタイトルで、シーガルズ、ベル、シャルムの選手が体験談を児童の前で語り、28校の子ども達が共感したという記事がありました。当ブログでお馴染みの「選手による学校訪問」で、法務局や人権擁護委員協議会等が主体となって実施している「人権スポーツ教室」についてです。以下、抜粋して紹介。
トップアスリート等が子ども達に思いやりの大切さ等を伝える「人権スポーツ教室」が、県内の小学校で成果を挙げつつあるとか。法務省が本年度から全国で取り組む活動の一環で、岡山シーガルズ、湯郷ベル、吉備国大シャルムの選手が参加。学校現場でいじめが深刻化する中、憧れの選手の体験を通じて、他人の痛み、悩みを共有できる心を育んでもらう狙い。
「小学校の時に、クラスメートがいじめで自殺した。気づいていたけど何もできなかった。すごく悔しいし、申し訳ない・・・」と昨年6月に吉備中央町の御北小で、岡山シーガルズの小林選手が全校児童53人を前に涙で語った。「周りに悲しんでいる子がいたら、勇気を出して声を掛けてあげて欲しい」と。
人権スポーツ教室は各地域の法務局や人権擁護委員協議会、市町村が主体となって、岡山市8校、倉敷市6校など要望のあった県内全域の28校で実施。全国でも多い方に入るとか。スポーツ交流を含めて教室は約1時間。その中で、選手達が「努力」「友達の大切さ」等をテーマに自身の体験談を語るとか。憧れのアスリートも実は、子どもの頃は同じように悩みを持っていて、乗り越えた困難や教訓の話が純粋に子ども達の心に響く効果があるそうです。
特にシーガルズは最多の15校で実施。全日本の丸山選手など多くの選手が説く話が「相手の立場になって考える」事だとか。企業チームのように恵まれた環境ではないが、互いを理解し合い築いた強固な信頼が持ち味の粘りにつながる。バレーは決して1人ではできず、「相手の取りやすいところを考えてパスする事」を心がけていると。岡山法務局には「助け合う大切さがわかった」と感想文が多く寄せられるようになったとか。新年度はJ2岡山も加わる予定。
今まで当ブログで登場してきた「選手による学校訪問」は、ユメセンなど「夢を語る」スタイル、上を向く内容が多かったです。ただし、この人権スポーツ教室はちょっと違う。「いじめ」などどちらかと言えば、横に目を向ける内容ですね。素晴らしい事だと思います。こういう活動がまさに「子ども達に夢を」だと思います。上の紹介記事で、今年度からファジも参加予定とありますが、ぜひ1人でも(トップ選手を)多く、1回でも回数を多くお願いしたいと思います。今シーズンからはネクストも全国に行くので、選手を動かしにくいと思いますが、どこも立派にやっている事なので、やる気になればできると思います。