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Jリーグの話題61

2014-01-10 00:02:25 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 先日、スポニチに「2ステージ制に反対する理由」というコラムが載っていました。と、その前にもう一度、「無気力試合の可能性がある事例」をおさらいしておきたいと思います。
     
【無気力試合の可能性がある事例①】(以前の記事で紹介)
 後期最終節と仮定。年間勝ち点1位=柏、2位=横浜、同3位=広島、第1ステージ優勝=浦和で、第2ステージ優勝を柏と仙台が争っており、柏がわずかにリードしている状況。浦和は仙台よりも年間勝ち点は少ない。SSの片方の1回戦は年間勝ち点が少ない浦和が年間2位の横浜との対戦は決定。で、最終節の広島と柏の試合。
 ここで広島は考える。この試合で柏に勝ったら、SS1回戦を仙台と戦う可能性が強い。しかし、この試合に負けて、柏が後期優勝すると、SSの1回戦のもう1試合は不戦勝で2回戦に進める。
【無気力試合の可能性がある事例②】
 後期最終節と仮定。年間勝ち点1位=柏、2位=横浜、同3位=広島が確定。第1ステージ優勝=柏で、第2ステージ優勝を柏と仙台が争っており、柏がわずかにリードしている状況。柏と広島の試合。
 ここで広島は考える。この試合で柏に勝ったら、SS1回戦を仙台と戦う可能性が強い。しかし、この試合に負けて、柏が完全優勝すると、SSの1回戦は無くなって2回戦(決勝)のみとなる。 

 この辺りはどうなっているのでしょうか。確か、この前は優勝経験クラブの社長との会合で欠陥が発覚したという事で、「2ステージ制の撤回」騒ぎになっていますが。そして、スポニチに戻って、以下抜粋して紹介します。

 12月17日にJリーグは理事会で発表された2014シーズンの各大会方式と試合方式については言及しない。取り上げるべきは同時にリリースされた2015年以降のJ1リーグの大会方式と試合方式。個人的な意見だが、今回のものもまったくもって認められない方式だと言わざるを得ない。
 「今回のもの」と書いたが、少しばかり経緯を整理しておく必要がありそうだ。3か月前の9月17日、欠陥が発覚し、再考を余儀なくされていた。あくまで実施ありきのJリーグとしては、繰り上げることなく何とかしたいと考えたのか、各ステージ2位は無しにして、今度は年間順位2位と3位を持ち出してきた。以下、SS(スーパーステージ)の実施要項を要約。何が問題かと言えば、とてつもなく解かりづらい事。

①各ステージ各ステージの優勝チームと年間勝点2位、3位の計4チームで1回戦制のトーナメントを実施。
②各ステージ優勝クラブのうち、年間勝点上位が年間勝点3位と、年間勝点下位が年間勝点2位と1回戦を行い、それぞれの勝利クラブがCS(チャンピオンシップ)出場を賭けて2回戦を実施。
③年間勝点1位とSS進出対象クラブが重複した場合は、年間勝点1位のクラブはCSに進出(SSには出場しない)。
④各ステージの優勝および年間勝点2位、3位が重複する場合は、各ステージ優勝クラブがシード。ただし、SS出場権を持ったクラブが降格対象となった場合は参加資格を喪失。

 2013シーズンの結果を当てはめて考えてみる。17節までを前期として広島を優勝とし、18節からを後期として新潟を優勝と仮定。ただし広島は年間勝点1位なので③に則り、SSには出場せずに直接CSへと進む。するとどうなるか。後期優勝の新潟は年間勝点2位の横浜と対戦するが、広島との対戦がなくなった年間勝点3位の川崎Fが宙に浮いてしまう。④の解釈を適用すると、新潟はシードされるとして、では横浜と川崎Fが戦うのか?
 
つまり、③が適用される場合はそもそも①が成り立たず、④を適用すると②が成り立たなくなる。これはやはり制度としては不備。曖昧な部分も残されている。どことどこが戦うのかも説明されなければ解からないような方式で、果たしてJが動員を目論むライト層がついて来られるのか。不可解としてライト層は取り込めず、チャンピオンの価値を薄めてコア層も納得いかない事態を招くのでは。優勝とは名ばかりで、ステージを制する=SSの出場権の獲得では、本当にモチベーションは上がるだろうか。年間勝点の重要性を高めたと言えば聞こえはいいが、後付けに過ぎず、年間勝点を重要視するにつけ、むしろ2ステージの必要性が脆弱になる矛盾が付きまとう。

 タイトルマッチを増やせばスポンサーがつく。露出が増えれば客も入る。いかにも短絡的であるし、ファンの反対意見も理解していると言いつつ、結局は不備を正すばかりのやり方で、果たしてJリーグの、日本サッカーの発展が約束できるのか。人々のフットボールのある生活を守れるのか。
 改めて私は2ステージ制そのものに強く反対。どんな方式を用いても、それありきの事項が先行する現状を憂いている。決まったものは諦めるしかないという意見もあろうが、決定の経緯も含めて、密室の決め事を「ここまで来ちゃったから受け入れます」と言う気にはなれない。
スポニチアネックス該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/yamauchi/kiji/K20131221007244070.html
     
 先日放送された「FOOT×BRAIN」で、2ステージ制問題特集で、選手会代表として佐藤寿人選手が登場し、「選手からサポーターに聞きたいのは、『サッカー、Jリーグに対する情熱、クラブに対する愛情は、ルールが変わっただけで無くなるものですか?』ということ」という発言で、この発言は、番組を見ていたサッカーファンからは「情熱と愛情を人質にとってることが腹立つ」「レギュレーションとクラブへの愛情は全く別の次元の話」などとネット上でも物議を醸し出していたという情報が入りました。
 巷では、もう決まった事だからあきらめたらという空気が漂っていますが、前回の記事で示したとおり、Jリーグ理事会はしょっちゅう開催されており、決して機関決定で終了と言い切れない事が言えます。つまり、決めるのも理事会であれば、撤回するのも理事会という事。個人的には、昨年7月が翌々年の体制を決める期限と言われたように、今年の7月が2015年シーズンの体制を決める期限だと思っています。当ブログで言うと、「2ステージ騒動第2部」の真っ最中かなと。
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