J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

日本からアジアへ2

2014-01-27 00:37:24 | サッカー(J3以下・外国・他カテゴリ)

 事例紹介コラムです。
 日経新聞に15日から2回シリーズで「サッカーでつながる日本とアジア」というタイトルで、日本とアジアとの連携について詳しく紹介している記事が掲載されました。前編はクラブを通してスポンサー企業がアジア企業とのマッティングをする事例や、アジアから選手の獲得に伴う地域間交流。後編は現場指導者による指導ノウハウの輸出ですか。順番に抜粋して紹介。
             
【眠る金脈 Jクラブ動く ~企業・人気選手に秋波】
 日本と東南アジアのサッカー界の連携が急速に進行。選手だけでなく、クラブ自体も強みと存在意義を再認識してアジアに注目。J1横浜は、「アジアパートナー」というスポンサー枠を新設。アジア進出を目指す日本企業とアジア現地企業をマッティングして、事業を後押しするスキームを構築。J1横浜が昨年、現地有力者の人脈に目を付け、アジア市場を狙う日本企業のために生かせると踏んで、タイ・スパンブリ―と提携。その流れで通信業のバイザー㈱と契約し、タイの通信・放送大手のトゥルーを仲介斡旋。更にスパンブリ―の助力で、タイの他企業や官公庁との契約も期待。
 J1横浜は、ミャンマーのヤンゴン・ユナイテッドとも提携関係にあり、カンボジアやブルネイのクラブとも提携する方向。提携クラブに選手育成ノウハウを提供する代わりに、オーナーの人脈を活用するもくろみ。

 J1甲府は山梨県が進めるインドネシアとの経済・文化・教育での交流事業を促進するためにインドネシア代表選手について獲得交渉。「選手を獲れば、プレーを通じて山梨県が注目され、県産品の輸出や観光客、留学生の増加が期待できる」と佐久間GMのコメント。Jクラブによる地域貢献の新しい形では。
 J1甲府が注目したのは、イルファン・バフディム選手。ツイッタ―のフォロワーが420万人を数えるとか。外務省も注目し、観光活動に協力してもらったとか。ASEANの人気選手にはそれだけの力があるとか。
 
 J2札幌は昨シーズンにベトナム代表のレ・コン・ビン選手をレンタルで獲得。完全移籍は実現しなかったが、北海道の映像がベトナムで流れ、北海道や札幌市のイメージがベトナム人に浸透。今後、ベトナムからの観光客の増加が期待できるそうです。昨年11月には、アジア進出を目指す北海道の企業等約50人がホーチミンでのジャパン・フェスティバルに参加し、現地企業との商談会に参加。ASEANの人気選手を獲れば、国境を越えたシティーセールスに寄与し、地域経済の活性化も期待できるため、J2札幌はインドネシア、マレーシア等を対象に選手の獲得を模索。
J1横浜公式HP該当ページ:http://www.f-marinos.com/news/detail/2013-07-30/164500/170802
バイザー㈱公式該当ページ:http://www.visor.co.jp/press_release/1541/


【JクラブとASEANの提携】
2012年
・Jリーグがタイ・プレミアリーグと提携
・J1神戸がチョンブリ(タイ)と提携
・J1・C大阪がバンコク・グラス(タイ)と提携
・Jリーグがベトナム、ミャンマーリーグと提携
2013年
・J2磐田、J1・C大阪、J2湘南、J1名古屋がタイでキャンプ
・J2札幌がドンタム・ロンアン(ベトナム)等と提携
・Jリーグがカンボジアリーグ、シンガポールリーグと提携
・J2札幌がベトナム代表のレ・コン・ビン選手を獲得
・J1甲府にイルファン・バフディム選手が練習参加
・J1清水にインドネシア代表選手が練習参加
・Jリーグが外国人枠に提携リーグ国枠を追加。
・Jリーグ合同トライアウトにASEAN6選手が参加

【J仕込み 指導力輸出】
 現在、東南アジアに選手だけでなく、指導者も移籍が増加。日本協会が90年代に指導者養成システムを整備し、日本の指導レベルが格段に上昇し、指導者の思想が統一。Jリーグ発足から20年が過ぎ、日本は指導ノウハウの輸出国となったとか。Jクラブが東南アジアのクラブと提携できているのはこの部分が大きい。今季、タイの日本人監督は4人。
「タイの指導者はチームコンセプトを選手に説明せず、そもそもコンセプトを定めていない」とランシットの丸山監督のコメント。
 丸山監督は、最初にミッション・ビジョン・ターゲットの設定で、役割分担も含めてスタッフに説明。目指すものの共有がタイの指導現場では欠落していたとしています。続々と東南アジアに渡る日本人選手が今後は丸山監督のように、そのまま現地で指導者になるケースも増える可能性もあるとか。現役選手が現地で指導者資格を取得する時間を提供するために、日本協会とJリーグは昨年11月に、シンガポールでC級コーチライセンスの講習会を開催。
「アジアで指導した監督が、Jリーグに戻る際に、アジアの選手もついてくる可能性がある。そのサイクルを作るためにも、日本人指導者にアジアで活躍して欲しい」とJリーグ中野専務理事のコメント。
 近い将来、強化や育成をつかさどるテクニカルディレクターのような人材が求められるようになるかもしれなあいと締めくくっています。

【東南アジアで指導する主な日本人指導者】
・和田昌裕/チョンブリ(タイ)監督
・加藤好男/チョンブリ、タイ代表GKコーチ
・神戸清雄/ナコンラチャシマー(タイ)監督
・丸山良明/ランシット(タイ)監督
・滝  雅美/タイ・ホンダ監督
・吉岡大介/トライアジア・プノンペン(カンボジア)監督
・木村浩吉/ラオス代表監督
・熊田喜則/ミャンマー女子代表監督

 そうした中、25日の報道で、J1甲府がインドネシア代表のイルファン・バフディム選手を獲得。この移籍によって、ガルーダ・インドネシア航空がJ1甲府のスポンサーに入り、J1甲府もインドネシアでのスクール事業を計画しているとか。イルファン選手は、オランダ生まれで、10~12歳にアヤックスの育成組織に所属。ユトレヒトで出場経験もあるとか。
 記事を打っていて思い出しました。関係ない話かもしれませんが、そういえばJ2岡山の影山監督もマカオ監督、シンガポールU-16代表監督を務めていますね。当時とはすっかり環境が変わっているでしょうね。

コメント
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