リスペクトコラムです。
ネーションズカップにより欧州遠征がしにくくなり、強化面での課題が浮き彫りになった日本代表ですが、また面白いというか当ブログで目を細めるような情報を知りました。前からおかしいなぁ、どうしてそんな事が囁かれるのか不思議な部分でした。
【中島翔哉 黒スパイクで日本代表の10番ハク奪か】
「記者 いやいや、日本代表の10番を背負って臨んだ6月の南米選手権で真っ黒なスパイクを履いていたことに「どうなってんの?」という声が出ているんです。
デスク 中島はアディダスジャパン社と契約していたんじゃないのか。だから同社がオフィシャルサプライヤーを務める日本代表の10番になったんだろ?
記者 そう思われていたんですけど、全世界が注目する同大会で中島は違うメーカーのスパイクを使用したようで、わからないように真っ黒になっていました。アディダスジャパン社も対応に困っているようですね。
デスク 間違いなく莫大な契約金をもらっているはずだし、ルール違反じゃないのか。
記者 ある日本代表OBは「どうしてもフィットしない場合は(契約スパイクを)履かないときはあるけど…。罰金とかあるかもしれないし、もう代表の10番はもらえないかもね」と話していました。
デスク まあ、アディダスジャパン社の契約選手が10番をつけるっていうのは暗黙の了解だからな。」
引用:東スポWeb
こういうスポンサー縛りって、本当に醜い光景です。現代のスポーツ界では全く無いと思っていましたが、どっこいベタベタに浸透していました。スポーツビジネスという言い方があるのかもしれませんが、それはちゃんと利益を得て、成長していこうという考え方であり、支配してはいけません。まるで民主化が遅れているどこかの国みたいに見えます。
【背番号10はアディダスの選手 日本代表「暗黙の了解」】
「背番号10。サッカー界では、チームの顔が背負う特別な数字だ。現在の日本代表では香川真司(ドルトムント)が2011年から基本的に付けてきた。
日本の「10」には暗黙の了解がある、と言われている。日本サッカー協会(JFA)のスポンサーで、日本代表にユニホームを提供しているスポーツ用品メーカー「アディダス」の契約選手が担う、というものだ。選手はどこのメーカーと契約しているのか。見分けるポイントは、履いているスパイクだ。
背番号は通常、代表チームのスタッフが決めている。サポーターは好きな選手と背番号を一緒に覚える。09年にはアディダスがユニホームの売り上げを伸ばすために、人気選手の背番号をできるだけ変えないで欲しいと日本協会に要望を出したこともあった。」
引用:朝日新聞
以前の負けが込んでいた代表で、ずっと香川選手が選出され、調子が悪そうなのに出場し、どうして出すんだ、どうして選ぶんだ、もっと他に若くて上手い選手がいるのにという声が多く挙がった時期がありました。なるほど、メインスポンサーの看板契約選手だったからですか。予想していた事とはいえ改めて納得。でも10番固定とは思っていなかったですね。
この情報で首をかしげるポイントは2つ。1つは日本代表の10番はアディダスの契約選手が背負う暗黙の了解がある事。もう1つは人気選手の背番号を変えないで欲しいと日本協会に要望した事。
こういうモノ、カネの部分、商業主義がはびこっているから日本代表は強くなれないのかもしれません。怖いのがスポンサーの発言力が強すぎる事。よく神戸さんで三木谷オーナーがベンチに介入しているのではと囁かれていましたが、全く同じ構図です。背番号を変えるな、10番は香川選手で通し、出場させ続けてくれと日本協会に圧力をかける事こそ、日本サッカー界の瑕疵ではないでしょうか。そういう意味では、そういう縛りに反して別メーカーのスパイクを履いた中島選手は勇気があると思いますが、契約メーカー以外のスパイクをこっそり履いたのもどうかとも思えます。契約を解除して筋を通し、10番なんて関係ない、実力本位だ、だから自分は好きなスパイクを履くんだと主張すれば、なるほどと思うでしょう。
日本協会には今まで首をかしげる事が多いです。あくまで個人的な主観ですが、特に今の体制になってから特に。確かにスポンサードは大事ですが、実力主義とスポンサードが逆転してはいけません。それでは強くなれません。次から代表戦を観る時には、特に注意して選手のスパイクを観る事にしよう。