J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ラグビーの日本へ23

2019-08-29 00:01:32 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 数日前の日経新聞に、ラグビーのプロ化について記事が出ていました。当ブログではある程度リスペクトできているところですが、更に細かい情報が出てきました。あと、わかったのは「ノーサイド・ゲーム」は結構リアルだったという事ですか。今のトップリーグはアストロズのようなチームばかりかと。でも今のところ、ドラマではまだプロ化のキーワードは出ていません。
   
【熱帯びる「日本プロ化」 資金力、世界で有数】
「国際統治団体ワールドラグビーの関係者は『日本のプロ化構想への注目度は予想以上に高い』と驚く。南半球スーパーラグビーの主催団体も新リーグとの連携を呼びかけてきた。」
「海外からの期待の一因は日本のラグビー界のそもそもの財政規模だ。清宮氏(日本らラグビー協会副会長)が率いる協会の改革チームは『ラグビーGDP(国内総生産)』を試算した。2017年の各国のラグビー協会と国内1部リーグ、各チームの年間支出を合算した独自の数値で、日本の286億円はニュージーランド(NZ)の約220億円を上回り、600億円前後のイングランド、フランスに次ぐ世界3位だった。」
「ただ、これはあくまで支出額で比べた場合。チケット販売など各国が実際に稼いだ金額で比較すると、実情は異なる。日本の収入は38億円で世界10位以下。ほとんどの支出をTL(トップリーグ)の参加企業が出すチーム運営費に頼っているからだ。その額は1社15億円程度と言われる。」
「(Bリーグ・Jリーグ経験者の助言で)『日本ラグビーは三重苦』との指摘も受けた。①試合数が少ないのに抱える選手が多い②競技人口が約10万人と少ない③Jリーグとの競合でスタジアムの確保が難しい-の3点で、いずれも難題。ただ、打開の糸口はある。
『他のプロリーグのいい所を全部取り入れる』と清宮氏。まず、参加チームには稼げる組織になるための独立法人化や、ホームスタジアムの確保などを義務付ける。現在、リーグで年約1億円のテレビ放映料の拡大も目指す。」
「リーグ改革はいずれ手を着ける必要があった。W杯の『遺産』を生かすためにも、『プロ化』の旗の意義はある。」
引用:日経新聞

 予算規模で世界3位というのは知らなかったですね。確かに南半球の有名どころは国としては先進国の仲間入りはできていない訳ですから、そう考えたら欧米や日本になってきますね。でも、収入レベルでは世界10位以下ですか、まぁプロリーグじゃなく企業スポーツな訳ですから。三重苦というのは難しいところですね。確かにバスケやバレーのように土日続けてもできないでしょうし、登録選手はサッカーとかより全然多い。競技人口が少ないのが特に痛いですね。一部の愛好者がやっているだけの競技と見られます。
 この清宮副監督が登場してから、特にプロ化の機運が高まったようですね。でも、今までも2リーグ時代のバスケ、バレーなどプロ化が実現しなかったスポーツがいくつもあるので、よっぽど頑張らないと途中で挫折すると思います。例えば観客動員数です。前のW杯の時に思いましたが、代表戦でも来場者数が少ない。今回もW杯もチケットがすぐ売り切れという事にはなっていません。

【ラグビー人気復活へ、「プロ化宣言」で動き始めた大改革】
「トップリーグの昨年の入場者数は、1試合当たり5153人まで減少。深刻なのは、そのうちトップリーグに加盟している各企業によるチケットの買い上げが6割程度含まれていること。実質2000枚程度しかチケットが売れていないのだ。
 チケットが売れないということは、スポンサーの獲得や放映権の交渉にもマイナスとなる。財政基盤が不安定では、日本代表の強化費のほか、選手の育成や競技の普及のための予算も削るしかない。実際、前回のリオデジャネイロ五輪から採用された7人制ラグビーは、男子の場合、トップレベルの大会が国内で開催されていない。」

〔Jリーグの開幕やW杯の惨敗でラグビー人気が急降下〕
「(1990年ごろまで『サッカーより人気だった』」と認めるくらいの勢いがあったラグビーの)人気がなぜ急降下したのか。一般的にいわれるのは、93年のJリーグの開幕と、95年のW杯でのニュージーランドに対する歴史的大敗だ。」
「代表の実力はアップしているが、協会のアピール不足もあり、本格的なファン拡大にはつながっていない。今回ようやく、自国開催のW杯の直前というギリギリのタイミングでラグビー界が改革に動きだした。」

〔企業頼みから脱却して収益を生む組織へ日本ラグビーの成長戦略〕
「年間16億円の費用がかかる一方で、収益はゼロ。これが小説『ノーサイド・ゲーム』で描かれたラグビーのトップリーグ各チームの実情だ。」
「運営する企業にとってメディア露出等の見返りはあるものの、「企業の社会貢献」に依存して成り立っているといっていいだろう。
 さらに近年のトップリーグは、有名外国人選手が多数参加。ダン・カーター選手を筆頭に、強豪国のスター選手は年俸が1億円を超える水準だという。スター選手の加入はありがたいが、人件費が高騰して、運営費が増加している。」
「今年は日本でワールドカップ(W杯)が開催されるため、企業が積極的に投資をしているが、問題はW杯後。経営者層である50代、60代はラグビー好きが多い世代だが、経費だけが膨らんでいき、収益がゼロのままでは、いつ強化を縮小するチームが出てもおかしくない。永続的な仕組みになっていないのだ。」
引用:ダイアモンドオンライン

 20年位前はサッカーより人気があったのですね。転落の遠因はJリーグの開幕だけじゃないとは思いますが。究極の手段は、やはりバスケのように、サッカー界から出向で人材を投入するとか。人気が出て人件費が高騰し、逆に経営を苦しめているというコラムを読んだ事があります。バスケのW杯後はBリーグがありますが、ラグビーW杯の後は今のトップリーグでは不安でしょう。なでしこリーグの二の舞です。
 プロ化ですが、昨日の女子プロ野球もそうですが、個々の競技目線で考えるのではなく、総合型地域スポーツクラブという目線で考えてはいかがでしょうか。つまり、すでにプロチームを運営しているクラブの傘下に入るのです。あるんじゃないかな。15億は確かに大変ですが、例えばパナソニックさんのように、「ガンバ」グループにしちゃうとか。ヤマハはそうなりつつありますね。
ラグビートップリーグ関連⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190805
   〃          ④https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190731
   〃          ③https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190730
   〃          ②https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20190716
   〃          ①
https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180927

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