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選手・現場の声52

2019-08-31 00:54:50 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクトコラムです。
 水戸さんといえばJ1未経験クラブで、しかも同じ茨城県内でJ1の鹿島さんにスクール事業で囲まれるように劣勢のまま、J2で頑張っておられるチームというイメージ。少ない予算ですが、地域とともに歩む姿は本当に頭が下がります。そんな水戸さんですが、今季の序盤はこのままJ1に行っちゃうのかと思える快進撃でした。でも、不祥事のニュースを聞いた時に、残念ちょっとJ1昇格は無理になったかもと思っていました。でも、さすが水戸さん、やはり付加価値は高いというコラムがありました。
   
【「水戸でプレーしたい」選手が増加中!? J2リーグ最少予算のクラブは今夏、なぜ実力者を獲得できたのか?】
〔違約金の使い道に変化が〕
「かつての夏の移籍市場はつらい時期だった。リーグ最少の人件費で運営する水戸は夏に主力を抜かれるシーズンを繰り返してきた。」
「ところが今季は違う。夏の市場が開く前の6月末に守備の要の伊藤槙人が横浜へ移籍したものの、その後、かつてないほど積極的に動いた。世代別代表FWの小川航基、C大阪でタイトル経験のある福満隆貴、貴重なレフティCB宮大樹といった即戦力をJ1クラブから獲得。昇格争いに向けて戦力を高めることに成功したのだ。」
「今までも選手を移籍させ、違約金を手にしていたが、今季はその資金の使い道に変化があった。これまでは違約金の一部を運営費に回さざるを得ず、多くを強化費として使えない状況が続いていた。しかし、今季はユニホームの背中上下のスポンサーが埋まり、入場料収入も昨季より大幅に上回ると予想されている。資金力が高まり、伊藤の違約金の大半を強化費として使えるようになったのである。それが実力者獲得に至った理由だ。クラブ力の向上がチーム強化につながる、と実証した夏。「J1昇格への本気度」を見せるのは現場だけでない。フロントも昇格に向け、必死にチームを後押ししているからこそ、今夏の補強を行なえたのだ。」

〔育成クラブとしての台頭〕
「今回獲得した選手らは実績があり、他クラブからもオファーが届いていたという。競合したクラブはいずれも水戸と比べて資金力が豊富で、先述のようにいくら経営が安定したとはいえ、条件面では不利な状況にあった。それでも彼らは水戸を選んだ。その理由を小川はこう語る。「水戸で活躍した選手が世界に行ったり、日本代表になったりしている、飛躍の場になるクラブだと強く感じています。僕もそのひとりになれればな、と」」
「西村強化部長は就任した16年から常に「選ばれるクラブにしないといけない」と語り、資金力で他クラブを上回れないなかで、必然的に育成の組織作りに尽力してきた。例えば、廃校を利用し、昨年完成した練習施設「アツマーレ」(公民館などとの複合施設)。天然芝のピッチ2面やトレーニングジムなどが揃い、その恵まれた環境を最大限に活かそうと様々な取り組みが行なわれている。
 映像室という部屋で選手たちが試合の分析に取り組めば、毎週のように様々な分野のスペシャリストを招いてワークショップを行なう選手の知識習得・人材育成プログラムの「Make Value Project」も開催するなど、いろんな角度から選手を成長させる仕組みを作っている。
 そして「個性を最大限に活かす」を信念としている長谷部茂利監督の存在も大きい。今夏に加入した選手は、個々の特長を伸ばしながらも、結果を出すクラブの在り方を見て「水戸でプレーしたい」と移籍を決断したという。「選ばれるクラブ」として存在感を増していることを証明した今夏の補強となった。」
引用:SOCCER DIGEST Web  

 大きなスポンサーがなかなか望めない地方クラブがどこも口にするのが「育成クラブ」。というか、都会のメガクラブも実際は育成に力を入れているところばかり。その中で水戸さんは、今季初頭の躍進に象徴されるように育成クラブとしての完成度を増しているのです。
 このコラムもわかりやすいですね。育成した選手を手放す代わりに手にしていた資金で、今までは運営資金にも回さざるを得なかったが、収入面が安定してきたので、本来の強化に回せる、強くなってきたという事。

 この「アツマーレ」も当ブログでもそのうち紹介しようと思っていた事例です。まさにいい施設でいい勉強ができ、選手としてスキルアップができる、いろんな角度から成長できるクラブですか。あの闘莉王選手もかつて所属していましたね。
 ただ、レンタル中心、いい選手はいずれはJ1クラブに巣立ってしまうのではなく、いい選手はそのままトップチームの主力に収まってもらうのが理想ではありますが、簡単にはいかない。
 
 当ブログで昔よく、なぜあっちにはいい選手が行くのに、なぜこっちには選手が寄り付かないのか、それは選手の横の情報網、口コミでいい情報、悪い情報が回っているからではないのか。あっちはいいGM、こっちは選手を大事にしないGMがいるみたいに。水戸さんにはまさにあっちのいいクラブとして噂が立っているのでは。鹿島さんも上手くなると噂が立っているのではないでしょうか。
 なぜ、あっちにはレジェンドとか、元代表とかいい選手ばかり行くのに、なぜこっちにはそういう選手が来ないのかと、ファン・サポーターが囁き合っているとしたら、こういう部分があるのかもしれません。選手を大事にできていないところは、ひょっとしたら地域やファン・サポーターをそれほど大事にできていないのかもしれないと、個人的に思ってしまいました。実際のところは知りませんが。やはり、そういう部分でもJクラブとしての価値観、スキルが問われているのかもしれません。
J2水戸関連⑫http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180210
   〃    ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170424
   〃   
⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160828
   〃    ⑨:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141012
   〃    ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140817

   〃    ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130822
   〃    ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120819
   〃    ⑤:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110109
   〃    ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101106
   〃    ③:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100415
   〃    ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090407
   〃    ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080106

コメント
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