リスペクトコラムです。
1月の記事で、松江シティさん(FC神楽しまねさん)が経営危機によるJFL退会について書いていましたが、一昨日破産したそうです。頑張って欲しかったですが、残念ですね。JFLでは'12年にアルテ高崎さんも資金難で退会しています。広島の女子チームもそうですが、やはりクラブが倒産でいなくなるのは本当に寂しい事です。でも、どうしてこういう話は中国地方ばかりなのか。
【昨季のサッカーJFLチームが解散していた… 運営会社が破産申請 負債3億円超】
「日本フットボールリーグ(JFL)に参戦していたFC神楽しまねの運営会社・松江シティFC(島根県松江市灘町、宮滝譲治社長)が14日、松江地裁に破産手続き開始の申し立てをした。選手獲得費用がかさんだことなどで資金繰りが悪化。事業継続を模索したが経営を立て直せなかった。帝国データバンク松江支店によると負債総額は3億5千万円になる見込み。
代理人弁護士によると、勤務していた7人の従業員はすでに退職。小中学生などの育成組織は1月31日付で活動を停止し、トップチームに関してもシーズン終了時に在籍していた選手27人全員が退団し、すでに解散した。
同社は、2017年に設立され、NPO法人からクラブの運営を引き継いだ。19年には中国リーグ(地域リーグ)からJFLに昇格したが人件費や遠征費が増え、決算は20年1月期が約9700万円、21年1月期が約8200万円、22年1月期が約1億円の赤字だった。
昨年7月には選手、スタッフの給与未払いが発覚。寄付金などで資金確保を図ったが、経営再建はできず、1月23日のJFL理事会でリーグ退会が決まった。」
'19年には中国リーグからJFLに昇格して、人件費や遠征費がかさんだ事も原因のように書かれていますね。また、設立当初より債務超過を繰り返していたという情報も出てきました。約半年間にわたり選手・スタッフ・社員への給与未払いが続く上、今季JFL参加への会費も支払っておらず、今後も資金繰りが見込めないとの判断が出てJFLの退会に至っていますが、半年給料が未払になればそりゃこうなるかもしれません。
これがJクラブだったら、Jリーグ直轄運営(昔のヴェルディさんがそうでJリーグ初でした)という救済策もあるのでしょうが、アマチュアクラブではこうなるのかと。
じゃあJクラブであれば、どんなに経営危機が来ても安泰なのかという事ですが、一昔前までは大丈夫でした。横浜フリューゲルスの消滅に懲りたJリーグは全体に倒産させない姿勢を貫いてきました。ただ、先日にJ3からJFLの降格もついにスタートしてしまったので、その壁ももろくも崩れてしまいました。つまり、JクラブでもJFLに降格してから倒産するかもしれない時代に入りました。
今は財務的に安定しているJクラブでも、100年続くかどうかという目線で見ると、地域に根が張れず、商業主義に走っているところがあれば、いつかはJFLに降格してその後同じようになる可能性もあるなと、個人的に思ってしまいました。なぜか、地域が助けてくれないから。
FC神楽しまね倒産関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20230126
旧ヴォラドール松江関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091113
旧松江シティ関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181127
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