CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

「ニッポン社会」入門

2008-08-28 22:22:36 | 読書感想文とか読み物レビウー
「ニッポン社会」入門 英国人記者の抱腹レポート
著:コリン・ジョイス

常滑の話は一段落しまして、本の感想をば
余談ですが、常滑の話でやたらアクセス数上がってんですけども
多分、競艇場という単語あたりがよろしくないのかと思うところ
申し訳ない、焼き物の話しかしないから

さて、久しぶりに新書を読みました
これを読んで知ったのですが、新書という形態は
どうやら、日本ではメジャーだけど英国には無いようです
嘘つかれてるような気がしますが
この本に書いてあって、気軽に読めるものがあるというのは
ステキすぎるぜというお話だそうで
ありがたい国に産まれたものであります

内容は、英国人という、私が個人的にステキだと思う民族の人が
日本で暮らして、ガイジンとして生きて、
まぁ、他のガイジンから質問受けたり、日本のあれやこれやを
日本人が書いて欲しいということに答えるべく
英国人風の洒落がきいた口調で語っている
そういうものでありました
個人的に、こういうの大好きなので、気を抜いて読んだ次第
なんで英国人という人間はこうも面倒臭くて面白いんだろう

書かれていることは、目新しいこともあったし
日本のこんなところがいいじゃないと
ガイジンに言われると、なんとなく嬉しくなる私のような
よく訓練された日本人にはステキな内容でありましたが
それよりも、この本全体にわたる
英国人テイストというのか、ユーモアとはこういうことかと
思わせてくれるような内容がステキでありました

どれ、と挙げることはできませんが、
何か褒めている、よろしくないと指摘している、
そういう理路整然とした口調のままで、
茶化している、いや、皮肉っている
となるのであります

この落差が酷い、京都で出会った人々に面食らったのよりも酷い(酷い)
英国人と京都人は似ているんだろうかと、いらんことを
ちょっとだけ考えましたが、多分違うんだろう
ともあれ、舶来を好み、漱石がいたというだけで
英国を神聖視してしまう私の愚かな眼では
大変楽しいと思えるのであります
彼らは、本当に皮肉がうまくて、それを楽しむことに長けており
日々それを磨いている様子でありました

この、嫌味と皮肉との境目が難しいのでありますが
キレの良いジョークというんでありましょう
ブラックな感じ、痛烈な風刺というのがステキすぎる
見習わないといけないなぁとしみじみ楽しめました
のっけから、狭いプールに理路整然と並んで泳ぐ
日本人というものを書いておるのですが
これがまず、未だになんだが、
バカにされてんのか、素直に感嘆してんのかがさっぱりわからない
彼らは、本当に上手に褒めて、心の底でバカにしてしまうのです
よくよく考えて、漱石は
あんな国にいったばっかりに、あんな文体で
どうしようもない文章書いたんじゃなかろうかとちょっと思うのですが
そんなところ

たった一冊の本で全てを悟った風になるのは
最もよろしくない、中二病のひとつでありますが、
なんとなし、ガイジンといるときは
冗談という嘘をたくさんつかないといけないんだなと
これを読んで思いましたとさ

別に、今日書く必要もない話でありましたが
とりあえず、記録のために、メモメモであります