CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~徳川美術館 その2~

2008-11-10 22:21:00 | 陶磁器を探す旅と名物
徳川美術館ってテーマパークか?
思ったりしますが、とりあえず
ブログカテゴリとしてはそうしてみた次第であります
もう、何がなにやら
ともあれ、ステキなことでありました
室町将軍家の至宝を探る展の後半であります

さて、前回、常設展示というか、その特別展に入る前の
利休やら利休やらのステキ茶ブツを見て
ほくほくとしておったわけですが、いよいよ
中盤からずずい、入って参ります特別展示
もう、興奮がたまらぬ、鼻血が止まらぬという具合で
見て参りました

まず、入ってから、いきなり出てきた「東山御物について」の
ステキ巻物、いや、目録、なんという美しい筆跡
そして、神々しいオーラ
やりました、あの、東山御物のそれを目の当たりにしたのであります
サンサンと輝くように、ステキという言葉では言い表せない
本家、元祖、真・名物の蒐物集
山上宗二も驚きというか仰天のその目録が現れる
そして、間髪いれぬように、それら目録の主達が並ぶ

まさに至宝でありました

具体的に、どれと言うのがなかなか難しいのですが
まず、いつぞや大阪陶磁器博物館で見た、馬蝗斑の器版
あの時は花生けだったか、壺だったかと思うのだが
今回は、これだ

青磁輪花茶碗 銘:馬蝗斑

すげぇ、たまんねぇ、どうだこれ
呆気にとられて食い入るように見入りました
ステキすぎるだろう絶対に
ハンパない名品であります、歴史の重み
逸話の素晴らしさ、そして、技法としての優れた様
全てをおいて、言語を絶する、圧倒的な逸品であります
興奮のあまり、一人でうめき声を漏らしていたのも
恥ずかしい話でありますが、ともかく
これがなんと、二つも展示されている、それだけで
仰天でありました

さらに進めていきますと、天目茶碗のオンパレード
バーゲンセール、大放出、
これらは、東山御物から離れるかもですが
禾目、鼈甲、曜変、油滴、建セン、
ありとあらゆる天目茶碗が勢揃い
もう、たまらん、なんだこれわ
初めてみた「灰被」という天目の妙にもほれぼれし
また、それを飾っている天目台の螺鈿細工も圧倒的で
なんというか、凄すぎる、もうダメだ
「虹」と銘打たれた茶碗に、くらくらしておった次第であります

この他、軸や絵、書に圧倒的な名品が多かったのも
ステキだったのでありますが、そのあたりは
私にはまだまだ早すぎた様子で、よくわかりませなんだが
名品茶入れの数々に圧倒されて
どれもこれも、侘びているというか、寂びているというか
凄く、極渋の旨みを見せておりました
あの、飴色とは違うが、とろみのかかった
黄土色こそが、名品のそれなんだろう
個人的には薄汚いと思ってしまったんだが、どれこれも凄い
特に、銘:養老という肩衝は素晴らしかった、
茶入れというには、デカすぎる容貌といい、天晴れでありました

名物「松花」の茶壺とか、見所たっぷりでありましたが
どれもこれも、歴史的背景とかもすばらしすぎて
見てよかったと思わせる名品ばかり
最後のほうでは、古織が愛用したとかいう
あやしげな香合などもあって、大満足
実に素晴らしい展覧会であったと
大満足して、帰ってきた次第でありますところ

名物探しというか、眺めは
最高に楽しいと、思い直した瞬間でありました
知っている歴史的物体が目の前にあるという興奮は
何者にも代え難いものでありますね