テンペスト 作:池上永一
やっと読み終わりました
NHKの地上波放送を観終わってから、とりあえず、
原作も読んでおかないと、よい歴史ものをそのまま知らぬこととなるかも
つまるところ、ドラマよりも、よりディープな
琉球王朝の話があるんじゃないかと
思ったり考えたりしながら読んだのでありました
そんなことはなかった
いや、そうでもないといえば、なんてところでありますが
どうしても、ドラマと比べながらの感想となってしまいますが、
どちらもよいところがあり、個人的にはドラマのほうが
まとまっていてとてもステキだったと
そんな感じでありました
もともとのテンペスト、いわゆるシェークスピアのそれを
教養としてたしなんでいないので、その諧謔とか、なにかしら
込められた意味とかがまったく汲み取れていないので、
もうひとつ勉強がたらない感想となってしまいますが、
とりあえず小説版については、まぁ、小説でも、
ノリが軽い、思ったよりも、何かしらコミカルを意識していると
言葉選びの軽快というか、軽率というか、ともかく、
軽い言葉使いが、読みやすいというのとなんか、どうにも、
しっくりこないといったところを折悪くいったりきたりするような
ちょっと悲しい感じではありました
次々と展開がかわるのは、ドラマも同様でありましたが、
小説で読んでいると、それが、まぁなんとも、
あれこれと没頭するまえに事件が起きてしまうというか、
展開が多くて、どうも意識が深くならないといったところが
残念だったように思うのであります
割とご都合展開なのは、小説らしいところでありますが、
描写がライトノベルとはいわないものの、なんか、
妙なファンタジー色が強すぎてしまい、琉球王朝ものとして、
骨の太い琉球歴史小説みたいかなと期待していると
ずいぶん肩すかしというか、違うじゃんとなってしまうのでありました
とはいえ、それなりの当時の状況でありますとか
琉球の立場、清とか日本とかとのやりとりというのは
結構面白いものがありまして、
実際に評定所というものがあって、あんな感じだったんだろうかと
そのあたりの興味はつきないのでありました
特に近代化してからというか、いよいよ王朝が滅ぶ段になってからの
評定所がだめになっていく様というか、
もはや、それだけでは抗いきれない歴史のうねりみたいなのは
読んでいて、せつないというか、感動を覚えるのでありますが
それによって、ドラマであんなに生き生きというか、
面白かったいろいろなメンツが悲しく死んでいくというのは
衝撃的なのでありました
ドラマ見てから読んで、よかったと思えるそんな小説でありましたが、
なかなか、単品では理解が難しい、映像化前提だったようにも
思えなくもない、息子はどうなったんだろうかなとか、
そういうのはないがしろというか、まぁ、消化不良を思ったりもしつつ
それでも、琉球の最期を描いたという点において
面白い小説であったと思うのでありました
やっと読み終わりました
NHKの地上波放送を観終わってから、とりあえず、
原作も読んでおかないと、よい歴史ものをそのまま知らぬこととなるかも
つまるところ、ドラマよりも、よりディープな
琉球王朝の話があるんじゃないかと
思ったり考えたりしながら読んだのでありました
そんなことはなかった
いや、そうでもないといえば、なんてところでありますが
どうしても、ドラマと比べながらの感想となってしまいますが、
どちらもよいところがあり、個人的にはドラマのほうが
まとまっていてとてもステキだったと
そんな感じでありました
もともとのテンペスト、いわゆるシェークスピアのそれを
教養としてたしなんでいないので、その諧謔とか、なにかしら
込められた意味とかがまったく汲み取れていないので、
もうひとつ勉強がたらない感想となってしまいますが、
とりあえず小説版については、まぁ、小説でも、
ノリが軽い、思ったよりも、何かしらコミカルを意識していると
言葉選びの軽快というか、軽率というか、ともかく、
軽い言葉使いが、読みやすいというのとなんか、どうにも、
しっくりこないといったところを折悪くいったりきたりするような
ちょっと悲しい感じではありました
次々と展開がかわるのは、ドラマも同様でありましたが、
小説で読んでいると、それが、まぁなんとも、
あれこれと没頭するまえに事件が起きてしまうというか、
展開が多くて、どうも意識が深くならないといったところが
残念だったように思うのであります
割とご都合展開なのは、小説らしいところでありますが、
描写がライトノベルとはいわないものの、なんか、
妙なファンタジー色が強すぎてしまい、琉球王朝ものとして、
骨の太い琉球歴史小説みたいかなと期待していると
ずいぶん肩すかしというか、違うじゃんとなってしまうのでありました
とはいえ、それなりの当時の状況でありますとか
琉球の立場、清とか日本とかとのやりとりというのは
結構面白いものがありまして、
実際に評定所というものがあって、あんな感じだったんだろうかと
そのあたりの興味はつきないのでありました
特に近代化してからというか、いよいよ王朝が滅ぶ段になってからの
評定所がだめになっていく様というか、
もはや、それだけでは抗いきれない歴史のうねりみたいなのは
読んでいて、せつないというか、感動を覚えるのでありますが
それによって、ドラマであんなに生き生きというか、
面白かったいろいろなメンツが悲しく死んでいくというのは
衝撃的なのでありました
ドラマ見てから読んで、よかったと思えるそんな小説でありましたが、
なかなか、単品では理解が難しい、映像化前提だったようにも
思えなくもない、息子はどうなったんだろうかなとか、
そういうのはないがしろというか、まぁ、消化不良を思ったりもしつつ
それでも、琉球の最期を描いたという点において
面白い小説であったと思うのでありました