CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

洗脳広告代理店 電通

2012-07-21 10:58:07 | 読書感想文とか読み物レビウー
洗脳広告代理店 電通  著:苫米地英人

凄い告発本なのか、はてまた、電通の歴史をつづった本なのか
いろいろ期待して読んだのでありますが、
内容的には、割と軽いというか、さして何というわけでもない
そんな本でありました
感想としては、この人はアメリカが嫌いなんだろうな、
そんな具合でないでしょうか

さて、歯切れ悪く感想を書いてしまうといった事態になりそうな、
なかなか怖いタイトルなのでありますが、
ネットなんかでは、当たり前のように語られている
電通という組織が全てを支配しているという、
ちょっとした秘密結社的なお話が、状況証拠と著者の推測によって、
あれこれ書かれている、そんなところですが、
電通に限らず、広告代理店というそれと、マスメディアのそれが、
著者の言うところの洗脳を行っている、
そういう装置であって、それを自覚してかしないかわからないまま、
強力な権力などにしたがって、偏向している
それは問題じゃないかねといった、そういう内容でありますところ

啓発本と、トンデモ本の間くらいのものだと思ったのでありますが、
何かしら全ての事象が陰謀ではないかとか、
そういうことに傾き勝ちなところを
とにかく、メディアで流される情報はデマというか、
誰かにとってお得なそれであるのは間違いないから
騙されるのはやめなさいと、そういう警鐘を鳴らしているのであります
ただ、誰かが得になることが、誰かの損なのかは
ちょっとよくわからんというか、最終的に、
全体的にふんわり悪そうというイメージしか抱けないためか、
どうにも賛同しかねる、いや、凄いお金使って楽しそうな仕事だし、
広告代理店は憎いと、そういう体たらくでの内容なら
十分に納得できるのでありますが、
なんというか、思想とかがまざると見えにくいものだなと
改めて思わされたとか、高尚なことを書くのでありました

まぁ、マスメディアの嘘というのを描こうと思った場合、
どうしても電通の影があるというか、陰でもないなといった
そんなことなので、このタイトルでこれなんだろうかなと
思ったり思わなくもないのですが、
論調によると、電通が意思をもって洗脳してるのではなく、
それを使って何かしらたくらむ国家権力的な何かがあるので
これはけしからんと、なんというか、
自由って難しいねと、あいまいにうなづいて、とりあえず
感想として終わるのでありました

著者が、電通に喧嘩売ることの恐ろしさをほのめかしていましたが、
そのせいなのか、本の内容が、そこまで電通に踏み込んでいないという、
それだったら、ハゲタカ劇場版のアカマの労働報道を
民放が流せないというドラマのほうが、よほどリアルに
鋭く描いたよなと思ったり思わなかったり
でもあれは、電通がどうしたっていってなかったかとか
まぁ、あれこれ考えるのも益体ないので
このあたりで、メモ終了であります