CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

平清盛  宿命の敗北

2012-12-02 20:45:27 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」視聴完了です

とうとう始まった、平家の滅亡といった感じで、
いつだって話題になってしまうというか、
本当、物語的な事件だよなと思う
富士川の合戦で大敗北でありました
まるで駄目な感じで始まって、
まるで駄目に終わってしまう
その様こそが、平家の男であるというのは、
風刺も効いていたけど見事でありました

最後の忠清の忠言は深いというか、
それこそが清盛が、何か大きく剥離してしまったその姿だったと
残酷に描いておりまして見事、ステキでありましたね
清盛の刀というか剣もすっかり錆びてたし
暗示が多すぎてこわい

さておき、ちゃくちゃくと力をつけつつも、
なにか急進的ではないというか、勝つべくして勝ったし
とりあえずやっていこうかみたいな源氏勢に
少し違和感というか、なんか違うと思ったりしてしまいますが
実際は、あんな感じで、結構薄氷というか、
まぁ、誰でも勝てる状況だったのかしらと
思ったり思わなかったりするところでありました
今回もというか、もう一つの見所であります、
兄弟の再会は、あの義経と頼朝の間にある
感激のギャップがまた見事でありまして
やがて残酷な結末につながるわけかと
ためため、息をついてしまうのでありました
あれもよかったというか、神木さんは上手い、
あの期待にはらんだ若者の顔というか、本当
見事でありますね

ただ、見ていて感じたのは、
本当、知らないうちに、政治劇を見たがっていたというか
いや、最初からそういう風だったけども、
平治の乱とか、あのあたりのときの期待感は薄れていて
正直、このドラマでは、あれくらいあっさりで
戦シーンいらないかもねなんて
思わされたりもしたのも、赴き深いところであります
源氏と平氏でルールが違うというか、ゲームが違うんだなと
改めてまざまざ見たような
そして、いつかの繰り返しを見せられているというそれ、
その立場の違いまでも見られるとなって
非常に面白い、優れたお話だったと
思ったり考えたり
もうすぐ終わるかと思うと、残念で仕方ないのであります