CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

平清盛  双六が終わるとき

2012-12-16 20:01:40 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「平清盛」
視聴完了しました
なんというかな、余韻もなく、
いきなり選挙番組になってしまうのが
残念で仕方ないのですが、それはそれ、
なんというかな、そのあたりと絡めると
諸行無常なのか、栄枯盛衰なのか
どうでもよいですね

さて、内容はかなり落ち着いたものでありました
四方八方でどうしようもなくなっているという中、
打つ手を打ちつつ、それの手ごたえなどまるで見えない
清盛も見ようとしていないような
あれだけ並み居る平家の男たちは、まるでその物語におらず、
清盛の晩年が、しずしず描かれた
そんなふうに見えた、いい回でありました

ここ数回、いろいろな角度からの総集編みたいな内容で、
今回はその中でも一番大きい、
ドラマを通じ一本貫いてきた、後白河法皇との邂逅でありました
遅れてきた化け物という感じの登場と、
そこからまだ、すごろくを楽しもうというそれを止めるというか、
清盛とのそれは終わり、つまるところ、老兵は朽ちていく
そんな具合だったようにも思えました
過去のすごろくとの対比であり、それらが今につながっているという
見せ方もさることながら、お互いの年齢を重ねた感じと、
若かった頃とをいったりきたりするようなやり取りが
なんというか、二人が現れてていいなぁと
しみじみでありました
最終的に、そこで後白河が終わったみたいな感じでしたが、
実際は終わってなかったと思われるので
ちょっと残念ではあります
後白河のあの顔の意味が、清盛からのメッセージを受け取っての
落胆というか、絶望だったのでしょうが、
清盛の死期を悟るかのような
そういう顔にも見えた気がしますが、
そんな兆候は一切なかったので違いますね

その後白河でありますが、衣装が抜群によかった
黒を基調にした鳳凰をあしらったそれ、
登場シーンの暗がりからのそりとやってくる様が、
あの衣装によって、化け物っぽさがよくよく出ていて、
あれは、白河法皇とは別の怪物という感じがして
すごくよかったと感じたのでした
ステキですね

笑うところだったんだろうかというのでは、
なぜか最期にも絡むようになったらしい西行でありまして、
まさかの堀河局との失楽園というか、
まだそんなことやってんのかというシーン
あれはあれで、初回というか、はじめを思い出させるイベントで
いい塩梅で差し込んできたなという感じ
結局どうしたのかわからない、
あの生臭坊主すばらしいですね
来週も活躍ですかね

そんなわけで、静かに進みながらも楽しく
伝え聞いた内容で、清盛も頼朝のそれが見えたようでもあり、
だけど予告で、墓前報告の通達をしつつ
いよいよ最終回をまつのであります