CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】希望を捨てる勇気

2015-10-06 21:29:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
希望を捨てる勇気  著:池田 信夫

なんか、緩やかに生きようといった
そういう類の本かと思って読んだら
がっつりの経済本でありました
くしくもといっていいのか、民主党が政権をとった
あの年の頃に発刊されていた内容で、
なかなか興味深い、それまでの経済と、それからの経済について
語りつつという内容が、
今まさに、通信簿として、リアルに感じることができる
そういう意味で面白い読書体験でありました
ただ、かなり難しいというか
そうとうに専門的な内容で、四苦八苦したのであります

結局題名については、あまり関係ないといっていいのか、
ペシミスト的な内容だなとそう感じるのですけども
これまでの経済の動きと、これからの動き
不況はどうして起きていたのか、
これが不況の原因だったという考察の間違いを指摘するなど
大変面白い内容なんだが、
まぁ、なんといったらいいか、こうしたらいいという
提案のそれとして読むと、
なんか急に怪しい感じがするなというのが
正直な感想なんでありますけども、
実際横たわった現実に対する痛罵は、その通と納得のそれで
こういう批評や批判というのは
難しいものなんだなと、改めて思い知らされたのであります

とはいえ、書いてある内容に
深くなるほどとうなづいたところも多くて、
階級闘争という時代ではないとはいってないけども、
労働の流動性を重要視するという考えはなるほどとも思えて、
現在の問題は、既得権をどう守るか、破るかの闘争だというのも
非常に理解しやすい感じでありまして、
実際そうなのかはわからないけども、
なるほどと戦うそれが見えたようにも思えるところが
頼もしく読めたのであります

最終的には官僚憎しといってしまっていいのか、
体制に対する不満を書いてあるわけですけども
いくつかは納得というか、共感するところもあって
それをどうしていくか、どうしたところで
どうにもならないのかは、今を思いつつ
あれこれ考えるきっかけとなって
大変面白かったと思えるのでありましたとさ

ともかく難しいうえに、なれないのに考えるのは疲れた
それが一つでありますところ