書店主フィクリーのものがたり 作:ガブリエル・セヴィン
ある書店に、捨て子が置き去りにされる事件が発生した
書店主、子供、そしていくばくかのよき隣人たちの織り成す
波乱というほど激しくはない、それでも、
書店主の一生を軸として、人間模様と交流が描かれた小説だった
これがあらすじになるだろうかと、
あれこれ考えてひねりだしてみたのでありますが、
正直、本当に書かれていたことは、
こういうことではないなと、芯の部分を当てる言葉を
うまく掘り出せない気分であります
じっくりと味わって読める、よい小説でありました
出てくる人たちが、みんな本好きであるというのは
ある種特異的な点だとも思うのでありますが、
その本好きであるというところが、
これみよがしに披露されるというではなく、
あくまでも、キャラクタの個性を語る手段が本であるという
トリックに基づいているだけでありまして、
ところどころ、交流のために、この本をと
その小さな感想を添えて示される部分が、
なかなか面白いというか、この手段によるコミュニケーションは
やったことがないなぁなんて
思ったりなんだったりなのである
つまるでもないが、描かれた事象は読書会のそれに似ているわけであります
とはいえ、とりとめもなくといっても
差支えが無いほど、日常が送られていき
当然のように、ちょっとしたロマンスや出会いなんかも織り交ぜつつ
のんびりと平和な小説を堪能できていたかと思えば、
いまさらその謎が解決されてしまうのかと
突然とも思われる、特に気にも留めていなかった事象が
事件化していくというのがステキでありまして
そこから、より物語の意味というか、
登場人物の身の上が深まっていくので
楽しめたのであります
出てきた本は、わずかにしか読んだことがないので、
真意を楽しめたとはいえないわけですが、
古典を丁寧に読むことの大切さを
覚えたような、最近こういう本増えてんじゃないかと
読書好きのための小説的なものでもあるかと
世界が狭まっているような不安も覚えつつ
楽しめた一冊として、メモっておくのである
ある書店に、捨て子が置き去りにされる事件が発生した
書店主、子供、そしていくばくかのよき隣人たちの織り成す
波乱というほど激しくはない、それでも、
書店主の一生を軸として、人間模様と交流が描かれた小説だった
これがあらすじになるだろうかと、
あれこれ考えてひねりだしてみたのでありますが、
正直、本当に書かれていたことは、
こういうことではないなと、芯の部分を当てる言葉を
うまく掘り出せない気分であります
じっくりと味わって読める、よい小説でありました
出てくる人たちが、みんな本好きであるというのは
ある種特異的な点だとも思うのでありますが、
その本好きであるというところが、
これみよがしに披露されるというではなく、
あくまでも、キャラクタの個性を語る手段が本であるという
トリックに基づいているだけでありまして、
ところどころ、交流のために、この本をと
その小さな感想を添えて示される部分が、
なかなか面白いというか、この手段によるコミュニケーションは
やったことがないなぁなんて
思ったりなんだったりなのである
つまるでもないが、描かれた事象は読書会のそれに似ているわけであります
とはいえ、とりとめもなくといっても
差支えが無いほど、日常が送られていき
当然のように、ちょっとしたロマンスや出会いなんかも織り交ぜつつ
のんびりと平和な小説を堪能できていたかと思えば、
いまさらその謎が解決されてしまうのかと
突然とも思われる、特に気にも留めていなかった事象が
事件化していくというのがステキでありまして
そこから、より物語の意味というか、
登場人物の身の上が深まっていくので
楽しめたのであります
出てきた本は、わずかにしか読んだことがないので、
真意を楽しめたとはいえないわけですが、
古典を丁寧に読むことの大切さを
覚えたような、最近こういう本増えてんじゃないかと
読書好きのための小説的なものでもあるかと
世界が狭まっているような不安も覚えつつ
楽しめた一冊として、メモっておくのである