最後の握手 昭和を創った15人のプロ棋士 著:河口 俊彦
久しぶりに将棋の人物史のような本を読みました
昭和の将棋界を作ってきた人物たちをクローズアップして
その人となりや、事件を描いたものであります
15人の棋士のうち、知っている人は少なくて、
にわか将棋好きには、大変ありがたい情報量でありました
しかし、こういう本を読めば読むほど
大山名人という人が、どれほど怖いというか
恐ろしい人だったのだろうかと
ありあり思い知らされるのであります
いや、同時代人が同じように言うから、そうだともいえるが
そう言えという空気というか
定型化している部分もあるのかもと
ちょっとだけ思うのであります
大山名人についてはわずか1話しか割いていなかったのでありますが、
これまでに聞いた内容に加えて、やっぱり怖いなという
印象的なエピソードがちりばめられていて、
ともかく、若いものに負けないために、こてんぱんにする、
それも将棋と、それ以外と問わず
いわゆる盤外戦術も相当だったようで、
そういう話を読んでいると、最近の将棋は可愛いものなんじゃないかしらと
思ったり思わされたりしたのであります
あと、棋士は40半ばくらいまでは聖人というか
しっかりした人が多いけども、それを過ぎるとこじれてくるんだそうで
このあたり、かつての天才が老いてくると傷んでいくという話で、
非常に興味深いのでありました、世の中だいたいそんなもんだよな、
そして、その年代にさしかかった、羽生世代の人たちも
やがてそうなっていくんだろうか
興味深いというか、木村先生あたりどうなってしまうか
なんか心配になってきた(余計なお世話である)
早世の人も多かったようで、存じ上げない棋士も多数掲載されていて、
その天才っぷりと、また、それぞれが大山名人とどう戦っていたかも
なかなか興味深いところでありました
人格という部分にあたるのかわかりませんが、
森下先生と、二上先生については非常に興味深いところで、
学者肌というではないが、凄みがありながらも
ハト派と呼んでもよさそうな、人柄の良さ
このあたりも、悪い人と比べてというところの気もしてくるんだが
お会いしてみたかったと思わされたのでありました
どちらもお弟子さんが素晴らしいので、
そこからまた人柄が偲ばれるのだろうかとも
思ったりしたのである
と、そんなわけで、現代棋士では、
屋敷先生と深浦先生が語られていて
いずれも天才として数えられていて興味深かったのでありました
この本によって、先日の竜王戦で、
深浦、木村解説が、なんであんなに面白かったのか理解できたというか
読んでおいたら、もっと楽しめたんだなと
思わされたのでありました
いい大人の男だから、仲良しこよしなわけが、
しかも勝負の世界でありえないと知りつつも、
そんなのとは違うところで、将棋界が明るいものであってほしいなぁと
願わずにいられないのである
でも、闇部分があってこその、将棋勝負ともいえるな
久しぶりに将棋の人物史のような本を読みました
昭和の将棋界を作ってきた人物たちをクローズアップして
その人となりや、事件を描いたものであります
15人の棋士のうち、知っている人は少なくて、
にわか将棋好きには、大変ありがたい情報量でありました
しかし、こういう本を読めば読むほど
大山名人という人が、どれほど怖いというか
恐ろしい人だったのだろうかと
ありあり思い知らされるのであります
いや、同時代人が同じように言うから、そうだともいえるが
そう言えという空気というか
定型化している部分もあるのかもと
ちょっとだけ思うのであります
大山名人についてはわずか1話しか割いていなかったのでありますが、
これまでに聞いた内容に加えて、やっぱり怖いなという
印象的なエピソードがちりばめられていて、
ともかく、若いものに負けないために、こてんぱんにする、
それも将棋と、それ以外と問わず
いわゆる盤外戦術も相当だったようで、
そういう話を読んでいると、最近の将棋は可愛いものなんじゃないかしらと
思ったり思わされたりしたのであります
あと、棋士は40半ばくらいまでは聖人というか
しっかりした人が多いけども、それを過ぎるとこじれてくるんだそうで
このあたり、かつての天才が老いてくると傷んでいくという話で、
非常に興味深いのでありました、世の中だいたいそんなもんだよな、
そして、その年代にさしかかった、羽生世代の人たちも
やがてそうなっていくんだろうか
興味深いというか、木村先生あたりどうなってしまうか
なんか心配になってきた(余計なお世話である)
早世の人も多かったようで、存じ上げない棋士も多数掲載されていて、
その天才っぷりと、また、それぞれが大山名人とどう戦っていたかも
なかなか興味深いところでありました
人格という部分にあたるのかわかりませんが、
森下先生と、二上先生については非常に興味深いところで、
学者肌というではないが、凄みがありながらも
ハト派と呼んでもよさそうな、人柄の良さ
このあたりも、悪い人と比べてというところの気もしてくるんだが
お会いしてみたかったと思わされたのでありました
どちらもお弟子さんが素晴らしいので、
そこからまた人柄が偲ばれるのだろうかとも
思ったりしたのである
と、そんなわけで、現代棋士では、
屋敷先生と深浦先生が語られていて
いずれも天才として数えられていて興味深かったのでありました
この本によって、先日の竜王戦で、
深浦、木村解説が、なんであんなに面白かったのか理解できたというか
読んでおいたら、もっと楽しめたんだなと
思わされたのでありました
いい大人の男だから、仲良しこよしなわけが、
しかも勝負の世界でありえないと知りつつも、
そんなのとは違うところで、将棋界が明るいものであってほしいなぁと
願わずにいられないのである
でも、闇部分があってこその、将棋勝負ともいえるな