むらさきのスカートの女 著:今村 夏子
芥川賞受賞というから身構えて読んでしまったが、
思いっきりよい方向に期待を裏切られた、
この感じ、鬱屈としたほうのそれじゃないことに
驚きつつも、なんといったらいいか、
凄い世界観と物語だと
駆け抜けるような妙な話を食い入るように楽しめたのでありました
いったい、なんだったんだこれわ
謎の「むらさきのスカートの女」なるものを観察する者が主人公で、
むらさきのスカートの女について、様々面白いことが
わかっていくわけなんだけども、
いつからか、この観察者が何者なんだと、
読みつつ、疑問を覚えてから、物語というか、
もう読むのが面白くて仕方なかった
自称「黄色いカーディガンの女」だったのだけども、
結局、なんだったのかさっぱりわからん
話の筋を説明しろといわれると、
凄く戸惑ってしまうような
エキセントリックな展開に見舞われて、
どのあたりが純文学的というか、
なんだろうか、もう、まったくわからんわと
手を挙げたくなるような感じなんだけども
そのあたりが、やっぱり、芥川賞的なのかなと
腑に落ちたりもするのであります
まったく暗い話ではなく、そして、
人間の何かをえぐるようなこともない、
だけど、人間を描いている感じはとても伝わる
なんだったら、そこらにありそう、いややっぱり無いわと
一人で、あれこれ言い訳というか
独り言を並べたくなるような感じでとても楽しかったのでありました
結局のところ、主人公の独り相撲というか、
ちょっと俯瞰して考えたら、恐怖を催すというか、
一人の人間の好奇心というか、純粋な気持ちが、
複数の人間をそれなりの不幸へ誘ったかのような
壮大な肩書きにできそうなのに、
随分気の抜けた、肩の力が抜けたお話で
なんと言いようもなく、ただただ、面白く読んだと
それをメモっておきたい気分になったのでありました
芥川賞作品は、こういうのがあるから凄い好きだ
芥川賞受賞というから身構えて読んでしまったが、
思いっきりよい方向に期待を裏切られた、
この感じ、鬱屈としたほうのそれじゃないことに
驚きつつも、なんといったらいいか、
凄い世界観と物語だと
駆け抜けるような妙な話を食い入るように楽しめたのでありました
いったい、なんだったんだこれわ
謎の「むらさきのスカートの女」なるものを観察する者が主人公で、
むらさきのスカートの女について、様々面白いことが
わかっていくわけなんだけども、
いつからか、この観察者が何者なんだと、
読みつつ、疑問を覚えてから、物語というか、
もう読むのが面白くて仕方なかった
自称「黄色いカーディガンの女」だったのだけども、
結局、なんだったのかさっぱりわからん
話の筋を説明しろといわれると、
凄く戸惑ってしまうような
エキセントリックな展開に見舞われて、
どのあたりが純文学的というか、
なんだろうか、もう、まったくわからんわと
手を挙げたくなるような感じなんだけども
そのあたりが、やっぱり、芥川賞的なのかなと
腑に落ちたりもするのであります
まったく暗い話ではなく、そして、
人間の何かをえぐるようなこともない、
だけど、人間を描いている感じはとても伝わる
なんだったら、そこらにありそう、いややっぱり無いわと
一人で、あれこれ言い訳というか
独り言を並べたくなるような感じでとても楽しかったのでありました
結局のところ、主人公の独り相撲というか、
ちょっと俯瞰して考えたら、恐怖を催すというか、
一人の人間の好奇心というか、純粋な気持ちが、
複数の人間をそれなりの不幸へ誘ったかのような
壮大な肩書きにできそうなのに、
随分気の抜けた、肩の力が抜けたお話で
なんと言いようもなく、ただただ、面白く読んだと
それをメモっておきたい気分になったのでありました
芥川賞作品は、こういうのがあるから凄い好きだ