十字架のカルテ 作:知念実希人
精神科医を主役にした、
犯罪の精神鑑定を描いた小説であります
非常に興味深いというか、面白い物語だった
よく聞くし、なんか、ふわっとしたイメージだけで語ってしまいそうな、
心療という行為と、それが犯罪に結びつく、いわゆる精神鑑定というのは
ちょっとしたタブーめいたというわけでもないが、
詳しく知らないけども、なんか、文句なり、意見なりをつけたくなる
そういったものだと思っていたところ
それを描いている本作は、非常に面白いと思えたのであります
あくまで、そういった舞台装置という色合いが強くて、
実際、あまりにも小説しすぎているというか、
そういう話を読みたかったところを書かれたかのような、
詐病や、精神障害を巧みにつかった、エンタメといっても差し支えない
読み応えのある物語が面白かった、すごくよくできてる
実際の現場がどうなのかは、まったくわからないけども、
こういうことであって欲しいというか、
そこに嘘が見当たらないで、犯罪とそこにかかわる人の心の動きを描いているのが
物語として大変読み応えがあった部分だと思うのでありました
あくまで、精神科医という部分は舞台装置でしかないんだが
すごくよく機能していると感じたのでありました
実際と、どの程度の乖離があるのかわからないけども、
なんか、誤解を助長させてしまうような、らしさがあったのが
気になるというか、ドラマか映画にすぐなりそうだなと
思ってしまうくらいよくできているのが心配なところであります
これを読んだだけで、精神科医やら、鑑定やらについて
一家言ぶってしまいそうな、知識的な面白さがあったように思うのである
精神鑑定を使うことで、別の目的を達成しようという
動機の解明や披露というところが新しいというか、
古くからある犯罪系の小説のそれであり、
読みやすかったのもよいところだと絶賛してしまうわけですが、
小説内で語られていた、鑑定により無罪となった人がどうなってしまうのか
それが医療に丸投げされているという現実は
知らなかった事実としては、重すぎるものだと感じるのでありました
このあたりの理不尽というのか、
解決できない社会問題というものが、隠されている、
あるいは見えないように配慮されているという
なんともいえない気持ち悪さも見えたりして
面白いと思えたのでありました
精神科医を主役にした、
犯罪の精神鑑定を描いた小説であります
非常に興味深いというか、面白い物語だった
よく聞くし、なんか、ふわっとしたイメージだけで語ってしまいそうな、
心療という行為と、それが犯罪に結びつく、いわゆる精神鑑定というのは
ちょっとしたタブーめいたというわけでもないが、
詳しく知らないけども、なんか、文句なり、意見なりをつけたくなる
そういったものだと思っていたところ
それを描いている本作は、非常に面白いと思えたのであります
あくまで、そういった舞台装置という色合いが強くて、
実際、あまりにも小説しすぎているというか、
そういう話を読みたかったところを書かれたかのような、
詐病や、精神障害を巧みにつかった、エンタメといっても差し支えない
読み応えのある物語が面白かった、すごくよくできてる
実際の現場がどうなのかは、まったくわからないけども、
こういうことであって欲しいというか、
そこに嘘が見当たらないで、犯罪とそこにかかわる人の心の動きを描いているのが
物語として大変読み応えがあった部分だと思うのでありました
あくまで、精神科医という部分は舞台装置でしかないんだが
すごくよく機能していると感じたのでありました
実際と、どの程度の乖離があるのかわからないけども、
なんか、誤解を助長させてしまうような、らしさがあったのが
気になるというか、ドラマか映画にすぐなりそうだなと
思ってしまうくらいよくできているのが心配なところであります
これを読んだだけで、精神科医やら、鑑定やらについて
一家言ぶってしまいそうな、知識的な面白さがあったように思うのである
精神鑑定を使うことで、別の目的を達成しようという
動機の解明や披露というところが新しいというか、
古くからある犯罪系の小説のそれであり、
読みやすかったのもよいところだと絶賛してしまうわけですが、
小説内で語られていた、鑑定により無罪となった人がどうなってしまうのか
それが医療に丸投げされているという現実は
知らなかった事実としては、重すぎるものだと感じるのでありました
このあたりの理不尽というのか、
解決できない社会問題というものが、隠されている、
あるいは見えないように配慮されているという
なんともいえない気持ち悪さも見えたりして
面白いと思えたのでありました