CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】演技と演出のレッスン

2022-12-19 21:05:19 | 読書感想文とか読み物レビウー
演技と演出のレッスン  著:鴻上尚史

思うところがあり、演劇技術の本を読んだ
当たり前なんだが、演技ってそういうことを考えて取り組むものなんだと
非常に面白く読めたのだが、やってみるとまったくできないことに
衝撃を受けた面でも、よい経験になる読書だった

著者がどういう人が情報を入れないまま読んだので、
はたしてどうかというのはさておいて、どうやら海外でも活動をしている人らしく、
本場といっていいのか、イギリスの演劇レッスンの様子だとか、
そこで用いられていた、スタニスラフスキーの演劇技術論なんかが面白くて
なるほどなぁと、ものすごく納得しながら読んだのである

演技というのは、感情を行動で示すということなんだそうで、
セリフや状況を与えられたとき、自分なりにその瞬間の感覚を呼び起こして、
そこから想起される自然な行動をするというのが重要というのには
なるほどと、うなりあがるほど納得したんだが、
実際やってみようと思うと、
・台本を覚える
・台本に沿った感情を呼び起こすことを考える
・感情を出しつつ台本を行う
と、一つの動作というか、流れにおいて、常に二つから三つくらい考えていないといけないので
正直無理だわこれと思ったりしていたんだが、
役者って人は本当にすげぇなと感心したのでありました

台本に感情移入しやすければ、そもそも、二つも三つもと考えなくてよいんだが、
そうではないことを演出や脚本が求めてくることの方が多いそうで
それを頭で考えてやっていると、いかにもやっている感じになってしまう
このあたりが、物まねみたいになるのとはまるで違うというところが
新鮮で驚いたのでありました
正直、普通の人の動作というのをやろうとしたとき、
普通っぽい人を街中で観察してればできると思ってたんだが
それは違うんだなと、なんというか奥深い、面白すぎる

こういうことを考えてというか、知ったうえで、ドラマなり観劇を続けていくと
さらに面白さがわかるんだろうかと、なんだかんだ
すごく趣味のために勉強して、趣味にいきる何かを得たと
やたらに満足なのでありました