覆面作家 作:大沢在昌
今年は大沢先生の本をよく読んでる気がするな
そんな感じながら、メインの長編ではなく短編集を読んだ
結構出自がばらばらの小説のようだけども、作家先生が様々な話に絡むという
一貫した設定というか、そういうシリーズと思っていい感じのようで
ホラーとも違うんだが、おっかなびっくり、
そして、ミステリとしても、小話としても面白いそれを堪能したのでありました
自身をモチーフにした小説と読んでしまいたくなるんだが、
作中で、その作者が否定しているというつくりがまた、憎いというか
面白いと思いつつ読み進めてしまう、
なんとなくありそうな、素人でも思いつきそうな犯罪とか、闇とかの話に、
作家先生ならではの鋭い切込みと推理、それが実際に近いのか、
そうではないのかといったところが、あやふやなまま、
されど、結構危険なことに知らず内近づいてしまった
そういったお話がいくつもあって、すごくよかった
特に殺し屋について語った話が面白くて、これこそ物語的すぎるけども、
ありそうというか、こういうのがいいなと思える内容で
非常に楽しかったのであります
一方で、逃亡している人が匿われる隠れ里的な話もあって、
これは先日読んだ、悪人しか住んでないマンションの元ネタになったやつなんだろうかと思うようなのもあって、
これもまた、ビターというか、怖い終わりを迎えるのがかなりよかった
住人になったのか、そういうことではないのか
気になる終わり方が、また、短編らしくてすごくいいなと思うのである
ともかく、さっぱりと読めて、それでいて
ミステリと犯罪を実感できるような近さで展開するというのが
読書体験としてかなり面白くてあっという間に読めてしまった
ネタがどうしたというのもあるんだろうけど、
キャラがいいのか、話のもってきかたがうますぎるのか
気づいたら、のめり込んでしまうというか
ふと、やばいところまで連れてこられてしまったと気づくみたいな感じで
なんとも楽しい読書となったのでありました
作家稼業の在り方が、一等古めかしいというのが
自虐めいてもいるんだが、それだからこそ、いい小説だなと思ったりするのである
今年は大沢先生の本をよく読んでる気がするな
そんな感じながら、メインの長編ではなく短編集を読んだ
結構出自がばらばらの小説のようだけども、作家先生が様々な話に絡むという
一貫した設定というか、そういうシリーズと思っていい感じのようで
ホラーとも違うんだが、おっかなびっくり、
そして、ミステリとしても、小話としても面白いそれを堪能したのでありました
自身をモチーフにした小説と読んでしまいたくなるんだが、
作中で、その作者が否定しているというつくりがまた、憎いというか
面白いと思いつつ読み進めてしまう、
なんとなくありそうな、素人でも思いつきそうな犯罪とか、闇とかの話に、
作家先生ならではの鋭い切込みと推理、それが実際に近いのか、
そうではないのかといったところが、あやふやなまま、
されど、結構危険なことに知らず内近づいてしまった
そういったお話がいくつもあって、すごくよかった
特に殺し屋について語った話が面白くて、これこそ物語的すぎるけども、
ありそうというか、こういうのがいいなと思える内容で
非常に楽しかったのであります
一方で、逃亡している人が匿われる隠れ里的な話もあって、
これは先日読んだ、悪人しか住んでないマンションの元ネタになったやつなんだろうかと思うようなのもあって、
これもまた、ビターというか、怖い終わりを迎えるのがかなりよかった
住人になったのか、そういうことではないのか
気になる終わり方が、また、短編らしくてすごくいいなと思うのである
ともかく、さっぱりと読めて、それでいて
ミステリと犯罪を実感できるような近さで展開するというのが
読書体験としてかなり面白くてあっという間に読めてしまった
ネタがどうしたというのもあるんだろうけど、
キャラがいいのか、話のもってきかたがうますぎるのか
気づいたら、のめり込んでしまうというか
ふと、やばいところまで連れてこられてしまったと気づくみたいな感じで
なんとも楽しい読書となったのでありました
作家稼業の在り方が、一等古めかしいというのが
自虐めいてもいるんだが、それだからこそ、いい小説だなと思ったりするのである