CLASS3103 三十三組

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【映画】岸辺露伴 ルーヴルへ行く

2023-06-15 20:51:10 | ドラマ映画テレビ感想
NHKドラマシリーズの映画化というわけで、
これは見ないといけないリスト入りだと息巻いていたのでありますが、
封切二日目に、さっそく見てきたのでありました
なんか、グッズとかあっという間に売り切れていたんだそうで、
あんまりそういう楽しみ方しないのでわかってなかったんだが、
ヘブンズドアーっぽいメモ帳とか、ちょっとほしいじゃぁないかと思ってしまったんだが
後の祭りであります

さておいて、相変わらず原作を知らないまま見続けているんだけども
今回は、ややジョジョっぽさが薄いようにも感じたんだが
おおむね原作通りというか、大胆なアレンジが実によい感じだったんだそうで
俳優さんがビビるという、コアファン層からも賞賛が出ているので
きっといい感じだったと思われるのである

基本的にやっぱりジョジョないしは、動かないシリーズを知っている人向けだけど、
そっちへのサービスが凄すぎるという感じはなく
知らない人が見ても、なんとなく伝奇ホラー的な仕上がりでよかったと思うのである
しかし、原作からしてそうだが、パリでも全然違和感がないキャラクタだけど、
もともとは日本なので、日本とパリでいったりきたりというのが
漫画だと、そもそも杜王町が日本なのか怪しすぎるだろうと思って読んでいたので違和感なかったが
ある意味、日本の映画で、日本原作なのに、日本のシーンがなんか違う気がするとか思いつつ
まぁ、これはこの映画に限らず、ドラマの時から思っていたことなんだが
不思議な気分になりつつ見たのでありました

露伴先生の若い頃の話から物語が続いていくんだが、
この若い先生の役者の仕上がりが、完全に荒木先生の絵そのものだなという
ちょっと衝撃的なほど見事な昇華具合で
黙って座っているシーンの表情とか、あの不自然な髪型が、まったく違和感なく
完璧に実写化されているというところが、もう凄すぎて息をのんだのでありました

スタンドバトルではなく、あくまで伝奇ものという雰囲気なので、
怪異のような、妖怪めいたものとのあれこれという部分が、
随所随所に、様々な種類のクモとして表現されていたんだが、
原作を下手に知っているばっかりに、あの若い露伴先生が食べてしまうんじゃないかと
戦々恐々としていたんだが、そういうことはなく(ネタバレにあたるのか?)安心したのでありました
そういう意味で、原作要素のノイズを味わったようでもある

話しはおとなしいし、いつもの通りなので派手なアクションシーンとかもなく、
ちょっとだけ挟まれるんだが、それがメインではないという物語で、
はたして映画館で見るべきかといえば、
ルーヴルのあの映像を映画館以外で見ても、あのすごさというのが伝わってこないだろうと
個人的には、モナ・リザ前の露伴先生よりも、ニケ像の前で事件が起き始めるというシーンの方が
凄い印象的で、超絶かっこよかったと思ったのでありました
原作にも描かれていたシーンなのかわからんが、ニケ像というものが、なんというか、
凄いジョジョ世界っぽくていい、ディモールトベネという感じで、大興奮して見ていたのでありました

個人的には、江戸時代っぽい過去とリンクするところで、
そのシーンの演技が、映画的に昇華されたジョジョっぽくて最高によかったと思うのであった
黒に染まる高橋一生という絵面なんだが、ここの鬼気迫る演技と、
返り血を浴びたように黒く染まっていくという直接的な比喩めいた表現が本当にすばらしく
本作がずっと描いていた黒をものすごくわかりやすくビジュアル化してくれたと思ったのでありました

結構序盤でたるいと感じるところもあったんだが、
ルーヴルのすばらしさと、最後の黒のシーンが印象的で
総じてよかったと感激して見終えたのでありました


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