CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

トヨタの片づけ

2013-05-14 22:05:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
トヨタの片づけ  著:(株)OJTソリューションズ

字が大きくて読みやすそう
それでいて、よく売れていて面白そう
そういう風に見えましたので
ついつい手にとった次第であります
本をバカにしてんのかという按配でありますが
簡易に、簡潔に、簡単にまとめられた内容は
実によいというか、もう、この本自体が
そもそも片付けられた結果なんじゃないかと
ちょっとそう思うくらい、理路整然としたステキ本でありました
正直侮っていました

内容は、トヨタに関係のある
片付けるといったことに関して、きわめて技能というか、
能力の高い集団であるというか、
トヨタの風土にあると説明される、片付けるというそれについて
懇切丁寧に説明されていて、実践の方法を記している
まぁ、内容も、どっかで聞いたことあるといった
さして、目新しいそれではないのでありますが
実践に裏付けられたというか、確実にそれをなしてきた、
なすためにどうしてきたか、そんなことが
ぽつりぽつりと実例とともに紹介されておりまして、
いやおうなしに、片付けることができるようになる
そんな感じであります

隠したいものがあるとちらかる
隠せそうな場所があるからちらかる
物が必要以上にあるからちらかる

そんなことが引き金になりつつ、
子供に教えるのと一緒でありまして、

物はあるべき場所に戻す
きちんと並べる
ゴミは捨てる

そんなことを企業規模でやったら
凄いことになるよという、まあそんなお話でありました
なんといったらいいのか、これは簡単すぎて
本当に、本人の気持ち次第でできる内容だなと
読み終わって、すぐに、自分のメールボックスおよび、
ファイルフォルダを根絶やしにしたあたり、
なかなか強力な思考浸透力があります
ステキ、なんかすがすがしくなった気がしてきた
断捨離とかいうのも、こういった感じなのかもしれませんが
ともかく、ばっさりでありました

で、片付けていくということは習慣づける必要がある
そのためには「しつけ」が大切であると歌われていまして、
企業が社員に対してしつけを行うというのが、
なんというか、言葉だけ独り歩きしたら
酷くよろしくない雰囲気でありますけども
実際に「しつけ」としかいいようのないそれでありまして
それができる、それをしないといけない、
しつけは、される側の問題ではなく、する側の問題であるという
経営や、運営に対する目というのが
しずしず語られていて、非常によいと思われるのでありました

まったくここには書かれていませんでしたが、
さばさば捨てて、すっきり整理を常に繰り返していくから
因習というか、因果や、因縁といったものも
すっかりなくなってしまう、たまる隙間がない
それがイノベーションというか、より新しくしようという
力みたいなものを推進してんじゃないかな
そんな風に思うのであります
別に、トヨタが凄い革新的だとは思いもしませんが
古くならない、なってない(そうかどうかはともかく)
それは、ここにあるのかもしれないな

なんて思ったりすると、
自分は因習というのがとても苦手なので
一刻も早く脱却するため、
捨てることを選択しようなどと
浅はかに考えてしまったのでありました
面白かった


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