【読書】５５歳からのハローライフ

５５歳からのハローライフ　　作：村上　龍

ドラマ放映からちょっと経ってしまいましたが
無事、原作を読み終えました
ドラマ見てからというのがあったせいで
そういう読み方になってしまいましたが、
あのドラマ、ものすごくよくできてたんだと
改めてその凄さを味わった
そんな感想であります

読んでみれば、ドラマとまったく同じ
寸分たがわぬ再現率だったんだろうなと
今回のは、先に読んでおかないと
ちゃんとした感想が浮かんでこないと思うほど
見事に映像化されていたそれが、
読んで、まざまざと思い出されて
楽しかったというその記憶とごたまぜになってしまいました

意外だったのが、掲載順序と放映順序が違ったことで
結婚相談所が一番最初で掴みの話だったんだと
ちょっと驚いたのでありますが、
これはまぁ、いかにも村上龍の小説だなと
そんな感想でありましたけども、
それ以後、不可思議な病気でつながったかのような
不思議な雰囲気で、５５歳という微妙な年齢における
焦りや、怖さみたいなのがよくよく伝わってきて
面白い小説だなと改めて思い知るしだい

全体的にドラマの筋とまったく一緒ということから、
どうにも感想を思い浮かべづらかったのですが、
一点、トラブルヘルパーの話だけは
小説のほうが、その描写やなんかが、凄くステキで
気に入っていたのであります
ドラマのもよかったんだけども、
よりディテールがというか、トラック運転手の矜持みたいなのが
伝わりやすいというのが文章のよいところだったろうか
なんて、この男の意地みたいなのが
ステキにしみてきたようでお気に入りであります

全体的に、細かな描写部分が、いいなぁと
にやにやできるところ多くてステキでありましたが
ものすごく笑うとか、面白いとか、後ろめたいとか
そういうのとは縁遠い、どこか安穏と読める
そういう本であったと思うのでありましたとさ