CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

岐阜県現代陶芸美術館  大織部展

2014-09-13 19:25:17 | 陶磁器を探す旅と名物
行ってまいりました、岐阜県多治見は現代陶芸美術館へ
住まいのあたりでは、さっぱり宣伝を見ませんでしたが、
実家に帰ったら、えらい力の入れように
さすが、天下の名品勢ぞろいと
鼻息荒く、見てきたわけであります

すごかった

もう、ぐうの音も出ねぇよという具合でありました
現代陶芸美術館なのに、ほとんど現代じゃないという
そこはいいとして、桃山陶を中心にというか、
もう、題名の通り、「織部」を主体とした大織部展でありました
さまざまな織部焼、そして、その元となるといえばいいか、
祖、源流にあたるような名品が勢ぞろいでありました
目録は、ホームページか何かを確認せいよと、
投げやりにしてしまいますが、
やはり、今回目玉でありました

志野茶碗 卯花墻
肩衝茶入 勢高
伊賀水指 破袋

いや、勢高は、わたしが見たいだけでありまして、
実際は、黒織部 冬枯、あるいは、茶杓 泪でありますが
いわゆる、「へうげもの」漫画で知りえたそれこれが
勢ぞろいというものでありました
そのへうげものも全面バックアップといっていいのか、
共同企画みたいなのもみっしり行われていまして、
それはそれ、楽しく見てきたわけですが、
思いのほかというか、あの漫画で出てきた本物が
今回、本当に多くて驚きというか、
この漫画のファンとしては、本当にたまらんという具合でありました
すごくよかった、こんだけ揃って見られる機会なんて
もう無いんじゃないか、それほどであります

と、そんなミーハーな見方もしていたわけですが、
それ以外にも、織部の木像がまさかの名古屋城蔵ということがわかったり、
黄天目なる室町期の不思議な茶碗あり、
白天目が二つも同時に見られたりと
興奮に興奮が、興奮でと、わけわからんちんになるほど
すごい名品というか、もうこれは名声というほうが正しいのでしょう
伝説に聞いたそれみたいなのが、
山ほど見られて大満足でありました

また、この展覧会の憎いところが、
最後に一点だけ現代陶を見せる
それが、あの豊蔵の茶碗というところが憎い
素敵すぎる、そして、豊蔵と桃山陶との差というか
違いを知って驚くばかりだったのでありました
豊蔵のそれが、復活した志野だと思ってましたが、
確かに、色合いや風合いみたいなのはそうなんだが、
姿かたち、もう少し、わたしなんかにわかりやすい部分については、
豊蔵のそれと、桃山陶芸のそれでは
別物なんだという感触を得られたのが素晴らしかった

これは勉強になった、
ただただ溜息ばかりに、
そして、しれっと唐津の名品が何点もあったのが素敵で、
本当、見どころ満点、どれもこれもすごかったと
今回にいたっては、書状の内容にも喫驚するばかりで
すごくよいものを見たと、
大手を振って自慢できる、そんな展覧会でありました
ありがたかった、思いのほか、小さかったよ卯花墻


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