CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】世紀の空売り

2015-11-06 20:25:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
世紀の空売り  作:マイケル・ルイス

久しぶりに重たいのを読みました
疲れた、かなりがんばって読んだのに
相当時間がかかった、
そして、よくわかってない
いつものとおりでありますけども、
サブプライムローンがどうやって破綻したか、
いや、あのときそもそも、どうなっていたか
いまさらながらに、教えてもらえる
そんな印象の本でありました

主役といっていいのか、数人の人物が出てきますが、
いずれも、サブプライムモーゲージ債の破綻に賭けた
そういう人々でありました
それぞれが、恐ろしく頭がいい男やら、
ただ、運がよかっただけではないかという男、
その両方だった男と、まぁ、そんな按配で、
主人公たちの人となりや、過ごし方、
考え方や、人生そのものなんかも描かれていて
なかなか興味深い内容なんだが、
なかなかどうして、読みにくいというか、
ガイジン特有の言い回しと台詞回しに、
だいぶ、くたびれたと、そんな按配でありました

しかし、解りづらいのは、私の能力の限界というところもあって、
話は非常に面白いのであります
流行の半沢直樹というでもないのですけど、
ある種、溜め込んでからの逆転で物語は紡がれるので
まぁ面白い、逆に張っている連中が多くて、
それが大御所といっていいか、大手であるというのも
胸がすくようでもあるんだが、
このあたりの、胸糞の悪い感じもまた
いかにも、金融街での出来事といった具合でありました

最終章でしれっと書かれていた、
売った方も、買った方も、
気づいてみると何かしら全員が得をしていたというのが
非常に印象的でありまして、
この愚か者たちのどたばたにおいて、
彼らはそれなりに財を成していて、
そうではなく、躍らされたり、糧となった人たちが
とてつもなく苦しい目にあっている今というのは
考えさせられるものだと
つくづく思い知らされたのでありました

道義にあたるのかどうかはわかりませんが、
結局、勝ったほうと、負けたほうという見方は、
この物語では当てはまらないかのようでもあったのであります
興味深い、誰が負けたかといえば、
あのとき生きていた、こいつら以外の全員でないかしら
そういう悲しさもあったりしつつ
大変楽しく読み終えたのでありましたとさ
でも疲れた


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