農福連携が農業と地域をおもしろくする 著:吉田行郷
農業と福祉を連携させる全国津々浦々の取り組みについて
幅広く紹介する本でした
一言で農福連携といっても、様々な形があり、
またそれらは定型化されていないし、これからより広がり深まっていく
そういう感想を持つにいたる内容で、
まだまだ手探りのところが多い、非常に興味深い話だった
くしくもパラリンピックが開催されているということもあって、
障害というものを考える機会が増えているんだが、
この農福連携でも、障害者とのかかわりというものが、
そのグレードもあるけど、関わり方が金銭であり、生きがいであり、社会生活であるという
様々な効能というか、得るものを見出しているというのが心強いと思えた
障害者にもできる仕事という部分もあるんだけども、
障害者だからどうしたという考え方から、
そろそろと踏み出している、割と明確に役割をそこに見ているといった感じが
いいことだと素直に感心したのでありました
そういう見方がまた、座談的なコーナーにかかれていた
「障害者をどうしても使役すると考えて、上から目線になりがち」というのは、
抜け出すことが難しい、なぜか当たり前になっているようなそれだと
考えさせられてしまった
また、障害者だけではなく、引きこもりだとか、色々わけありの人たちも
まるっと農業で養ってしまう、そんな取り組みもあるようで
こういうのは、本当によいことだと思いつつ、
それを経済的にも成功へと導いているというのが凄いことだと思ったのでありました
実際のところ、自治体の援助とかがないはずもないのだが、
なくても大丈夫な内容になっているのではないかというのがステキであります
それでこそ、本当の福祉というものなんだろうと
勝手に思い込んでしまうところ
ちょっと趣の違うところでは、沖縄でサッカーチームが立ち上がって、
その人たちが農業もやっているという話で、
その中心になっている人物が、元日本代表ストライカー スシボンバーこと高原さんだそうで、
これは結構驚きでありました
サッカー選手の第二の人生として農業という技術を手に入れておくのは悪いことではない
ついでに、体力つくりにもなるという感じでやっているそうなんだけども
その農業交流団体が、福祉との連携もしているというお話で
これは面白い取り組みだし、凄いことだなと感動したのでありました
日々進化というか、あれこれ新しく立ち上がっている
D2Cブランドとかで、こういった農福連携した内容が
注目を浴びるんじゃないかと思ったのであります
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