CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】きみはポラリス

2015-12-18 21:18:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
きみはポラリス  作:三浦 しをん

愛についてつづったような、読んでほのぼのの短編集でありました
まぁ、たまにはこういうのを読んでおくと、
心が豊かになるというか、穏やかな気分になれますねと
そんな風に、毒気を抜かれるような
柔らかいお話ばっかりでありました

乱暴に分類すれば、
好きだの嫌いだのという話なわけだけども、
もう少し深くというか、愛する、好きになるというのも
色々な形がありますなというのをそれぞれ見せて、
でも、心の根っこは同じようなもやもやであり、
楽しさであり、感情の浮き沈みでありといったことが
細かく描写されて、そして非常に軽々しく話しが転がってと
肩に力が入らない小説を
するする読まされるのでありました

どれが、というほどの感動はなかったのですけども、
プラントハンターとか、マニアックな職業が出てきて、
これはもう、日本で一番有名なあの人を
あて書きしすぎじゃないかという具合でしたが、
それもまた、ロマンスに絡められると
なんというかな、にやにやするような話で
まぁ、こっぱずかしいという具合でありました

だいたい出てくる男たちが、
たいがいの馬鹿だというのは、小説とは
そういうものかしらと思わされるのでありますけども、
愛すべき、馬鹿な男どもの博覧会でもあり
気をつけようではないけども、
なかなか楽しく読めたのでありました
まあ、さすがにここまでアレな男は
物語にしかおりませんよ、きっと、たぶん

そんなことを楽しみつつほっこり読み終えたのでありましたとさ