CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】その名は、バシャール

2016-05-11 20:55:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
その名は、バシャール  著:さとうみつろう

小説だと早合点して読んだのでありますが、
いわゆるスピリチュアル系の対談方式本でありました
苦手な分野だ、
ついはっきり言ってしまうわけですけども
たぶんにもれずというか、
よく伺い知る、スピリチュアルを論じたというか
披露した内容で、なんというか、慄きながら読んだのであります

序盤は、最近流行のアドラー心理学的なアプローチか?
なんて思うような、自分が思ったように現実はなっていると
まぁ、そういうお話から始まったわけでありまして、
対談方式の、ちょっとした物語めいたというか、
哲学的なものかしらと思っていると、
だんだんと深みにはまるというか、
3章だてになっているんだが、
その2章でいきなり、外宇宙というか、なんだろう、
今の人類には早すぎる知識や知能みたいな
そういう方向へとのびのび話しが伸びやかになり
独特な科学理論みたいなのが
披瀝されるのでありました
このあたりが、もう、ついていけないのでありますね

と、こういうはすに構えてしまう人間には、
これは理解できない、というか、
理解できない自分になろうとしているというお話だそうで
なんとも、論破というか、論議みたいなのを吹っかけると
酷いストレスを感じてしまいそうだと
私のようなものは覚えてしまうわけでありまして
そういうのはほかに譲るのであります

しかし、話の様々なところに、そういう考え方は
面白いかもしれませんなと思うところもあったりして、
これで心安らかになったり、平穏が手に入るなら
それはそれでよいのかもしれませんねと
生暖かく見守る感じになるわけでして、
なかなかどうしてと思ったわけでありました

かつて、宗教と科学と哲学は区別がなかった的な、
そういう小話をしたくなるような本でありましたとさ
でも、不思議ではあるのだ
高次元の話をしているんだけども
この本にいわれると胡散臭いと思うのに、
たぶん同じことを科学者の研究論文で読むと
そうかもしれないなんて
思わされたりしてしまうんだから、
これもまた、それを信じたいという何かなのかもしれませんなと
迎合してみたりする

【読書】「洞察力」があらゆる問題を解決する

2016-05-10 20:22:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
「洞察力」があらゆる問題を解決する  著:ゲイリー・クライン

ちょっと怪しいビジネス本かしらと思いつつ
読んで驚いた、これは私がライフワークにしている
失敗学的な本ではないか
そんなわけで、「洞察力」によって、
失敗や、物事の本質を悟るということについて
その仕組みや、それを醸成する方法はなにか
そういったことについて、
「洞察力」が発揮された事例をもとに
考察と推論を重ねた本でありました
なかなか面白かった

ただ、文章の作りがなんというか、
事例紹介が3分の1くらいで、
文章途中、考察の途中でいくつもさしはさまれるので
まぁ、読みにくいというか、なんか
とっちらかった印象で残念でありました

内容については、非常に示唆に富んでいるというか
よく読むと、二つか、三つくらいの案件を
ごたまぜに論じているようにも読めるので
もうちょっと抽出というか絞って欲しいと
思わなくもないところでありました

気づきの仕組みについて論じている部分では、
気づくというプロセスがどう生じるか、
唐突に思い至るのはなぜか、
それは追い込まれたときだったり、
なんでもない瞬間だったり、
それまでとは違う強制が働いたときであると
まぁ、そういう具合でありまして
このあたりはなるほど、そりゃそうだと
納得なところであります
事例としては、山火事で逃げ惑う消防士の例で、
瞬間的に奇跡的なひらめきを得て生き残った話なんかは
なるほどというか、凄いなと思えたわけであります

この気づきを抑制するという社会圧力についても論じていて、
これによって、ひらめきがなくなり、
会社が死んでいくという、革新から離れていく理由を
うまいことこれまた説明していると
まぁそういう具合でありました

落ち着くと、その通りとも思えるが、
そういう事例を集めただけではないのか、
事例から、うまくそれっぽくつなげただけじゃないかとも
思わなくもないんだけども、
固定観念からの開放が、いわゆる
ブレイクスルーなのでありましょうやと
そういうお話だったと理解したのであります

凄いひらめきを得たいと、
実際思うわけではないのが、現状の私にとっては
もうちょっと平たく眺めて、研究というか
調べてみたい内容でありましたとさ

【読書】台湾のきほん 不思議の島のゆるガイド

2016-05-09 23:19:06 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾のきほん 不思議の島のゆるガイド  著:青木由香

結構新しい台湾本を読みました
台湾に移住して、あれこれ困った、楽しかったと
そういうジャンルからのエッセーというか
読み本だったわけでありますけども
大変楽しく、いいなぁ、羨ましいなぁと思いつつ
読み終えたのであります

割と、ライトな感じで書かれているにも関わらず
なんだかんだと、読み込みたくなるような
現地ならではの体験をつづりつつという内容で
移住を本格的に計画している人には
ひとつ、今の台湾でどうしたらいいかの指針になるじゃないかしら
あるいはとも思う一冊であります
そこまでではない自分にとっても
なかなか、楽しげな台湾生活が垣間見れてなによりという具合

なかなかツボだなというか、面白いと思ったのは
優しいけども、それをあてにすると痛い目を見るという話と
ルーズなので、あれこれ気にするのはいけないという
まぁ、海外に憧れる人物には
大変素晴らしい素養としか思われない部分なのでありますけども
そこを含めて、詳細に体験したことを書いていて
ためになったというか、楽しかったのであります

特に、ずっと気になっていたというか
泊まるたびに、正直ラブホだよなぁと
思うようなホテルばっかりだった身分においては、
あれがむしろスタンダートな感じなんだということに
安心というか、なんとなく納得しつつ
現地の所帯間というか、生活感覚みたいなのが見えて
楽しいことこのうえない一冊でありました

現地入りはちょっと前からだったようで
最近のMRTが出来る前の話なんかも伺う分には
今とはだいぶ違ったんだろうなと思うところもあり
近代というか、現代台湾を
まざまざ見られたようで、いい本でありましたとさ
あとは、あれだ
SNS大好きというお話と、いいね!の単価が世界一安いというあたりが
なんとも好きなエピソードでありましたね

真田丸  上洛

2016-05-08 20:38:54 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「真田丸」
視聴完了であります
いいホームドラマじゃないか
これはちょっと、絶賛してしまう
そんな按配で、個人的には非常にほどよい
ドラマ加減だったと思うのでありました
しかし、みんな凄い演技うまい
なんだあの逆撫でする笑い方、家康怖すぎる

もう、どっから手をつけようかというくらい
今回は見所というか、話が面白かったのでありますけども
姉上の話をうまいこと中和させながら、
大名で本領安堵って、凄くよいことなのに
がっかりな感じに仕上げたところが
バランスとれすぎてて見事でありました
凄いな、絶対あんなんじゃなくて
もっと、諸手で喜ぶ感じだったんじゃないのかしら
曲者加減ばかりでない見せ方も
いいところでありますな
落とすところをもってきたというべきか

全体の流れがそうだからというのか、
凄く巧妙に出来てたと、
色々わざとらしいところだとか、
ひょっとするとあかんのじゃないかと
わざわざ兼続が説得にきたあたりとかに怪しいものを
覚えたりもしたけど
全部が杞憂というか
見事に、格の違いを押し付けられて
田舎の国衆という本分を思い知らされるというのは
なかなかどうして素晴らしいことであります

それでいて、話全体が暗くならないように、
刑部がきたり、姉上が復帰したり、
いやー、素晴らしい、本当ちょっと感激してしまった

というわけでありまして、
演技も全員が実に渋い演技をしているのと
反転するように、真田親子兄弟の仲良さというか
あのあたりのバランスもよかったなぁと
満面の笑みで見送った今回
次回も楽しみなのであります
北条の前に九州だったか
どっちだ、どうなるんだろうか楽しみであります

【読書】台湾一周鉄道の旅

2016-05-07 18:47:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾一周鉄道の旅  著:結解 喜幸

近々、一周とまではいかないまでも
台湾縦断計画をしているため、
参考になればと読んだのであります
取材の時期が1990年代ということで
いかんせん情報が古いというか、今とはまるで違う
むしろ、この時代にいっておけばよかったと
改めて思い知る、なかなか楽しげな台湾旅行が
つらつら書き並んでいたのでありました

内容としては、さほどに目新しい発見や、
凄い知恵知識が出てくるわけでなく、
ただ、鉄道にのって、あっちこっちいってみたと
まぁ、そういう旅行記であります
その割りに、大きな観光地へ行くわけでもなく
ただただ、電車に乗り、さりとて、電車描写ばかりでもなく
非常に毒が薄いというか、
今では、この内容で本が出ることはなかろうと
いらんことを考えてしまうほどでありました
もっとも、当時にはこの旅行記ですら
貴重だったのかもしれんと思うと
また、なかなか思い至るところがあるのでございます

内容は、初めて台湾へ遊びにいってどっぷりとはまり、
台北から、新竹、台中、彰化、嘉義、高雄と南下しながら
あちこち顔を出すといった具合で、
当時の台湾らしいというべきか、
今でも台湾いくというと、中高年から誤解されがちな
赤線の話なんかも出てきて
いかにも、懐かしい昭和風景があったかのような描写が
素晴らしいというか、見てみたかったと
嘆息見舞うのでありました

弁当売りとの微笑ましいやりとりやら、
旅先で困っていてもすぐになんとかなったりとか、
日本語通じたり、通じなくても漢字でなんとかなったりと
この頃もやっぱりそうであったのかと
感心しきりにしつつ、ローカル線の旅も
面白そうだなと思わされたのでありましたとさ
うまいものを食うという目的は
いつの時代でも達成できるのが素晴らしいですな

【読書】数学する身体

2016-05-05 19:54:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
数学する身体  著:森田 真生

久しぶりに唸った本であります
面白かった、いい塩梅で頭を使った
そんな感想を抱いて、大満足であります

内容の説明からしてまず難しい
タイトルの通りなんだけども、
数学について、その起源から歴史を紐解きつつ、
思想、概念、思考方法の変遷から、
数学をツールとするのではなく、自身に取り組む、
道具じゃなく、身体の一部と考えるように使う、
いや、数学がなじむことで、より深く、
数学への探求が進むと
まぁ、書いていても、やっぱり意味がわからない
何を言っているんだと、自分でも
驚くほどアレな感じなんだけど
本当に、そう書いてあったのであります
もどかしい、そして、納得したというのに

というわけで、数学に関する歴史書のようでもあり、
変遷を記した数学書のようでもあり、
思想をめぐる哲学書でもある
実に多岐にわたるでもないが
これらの学問というか、アプローチ方法は
みんな繋がっているんだと
改めて思い知るのでありました

しかし、数学の成り立ちというのは面白くて
ギリシャ数学と哲学の境があいまいというでもないけど
立ち上がったときには、論法をつかさどるものだったという
論証、証明といったものを導出する道具であった
このあたりからして、すでに面白いというか
最近、理系、文系という考え方の差というのは
案外なんもないんじゃないか
たとえば論理、なんて考えていた時分に
最高の一冊だったのであります

やがて数字が編み出されて、
それらが抽象化される、式になって、
機械化というものがなされて、
数学が、数学自体を探るツールになっていくと
このあたりからは、すでに言葉に酔うだけで
私には理解できなかったんだけども
なんか、その通りだと思わされる論理というのか
なるほどなぁなんて感動したのでありました

他人を慮るというか、理解するというのは
同化意識のようなものがというあたりも
この共鳴という考え方が素晴らしくてもう
感動と感激をいっぺんに味わったと
そういうお話でありましたとさ

【映画】レヴェナント: 蘇えりし者

2016-05-04 20:43:04 | ドラマ映画テレビ感想
話題作というわけで見てまいりました
ようやく、本当にようやくレオ様がオスカーをとれたと
それだけで話題十分という具合でありまして、
正直趣味ではない映画だなと思いつつも
ついつい見に行って、確かにすごいというか
圧倒されながら、映画館で見てよかったと
満足を得た作品でありました
もう、ヒグマ超怖い、なんだよあれ

そんなわけで、何回死んだ、いや死んでないと
ひどい有様でありましたけども、
いわゆるヘイトをためていく表現というか
悪役のすがすがしいほどの悪さも含めて、
シンプルに強い復讐劇が堪能できて、
わたしの見方では、この映画でなんか問われたみたいな
そういう気持ちはさっぱり動かなかったので
すごい映像を見る映画だったと思うのでありました

いや、そう言い切ってもいけない
ほとんどというか、もう、レオ様全然しゃべらない
いや、しゃべれないという中で、動きでそれを伝える演技だったんだろうと
演出も含めて思わされる展開だったわけで
見ていて、本当にセリフがないのに面白いというか
場面の理解はずっとできていたと思えば
すごい映画だなと感じたりするわけであります
これは、趣味の問題でもありますな
気のきいたセリフでまわす映画が好きという
エンターテイメント志向のわたしには向かない
だからこそのオスカーだったのか
なんかわからんからそうしておこうなど
いけませんね、映画のレビウ全然してませんね

と、余談甚だしく書いてしまうのですけども
純粋に復讐のストーリーを堪能するといっていいのか、
怒り、そして果たすもの、その方法というか過程
こういうのを見るというものであったわけで、
圧倒的な映像というか、すごいなと思う自然風景に圧倒されたり、
なんともいえない、味の悪い展開もいくつかあったり
ちょっと冗長と燃えなくもない話のはずなのに、
長さを感じさせない、じっと見入ってしまう内容だったのが
不思議なのでありました
何が面白かったと聞かれると答えられないんだけども、
時間が、長さが気にならなかったのは確かなのでありました

とりあえず見た、そんなことをメモっておくのでありました

【読書】明日対局。

2016-05-03 23:18:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
明日対局。  著:渡辺 明

久しぶりに将棋の本を読みました
渡辺竜王が、駆け出しのころというと語弊がありますけども、
ノンタイトルから、初タイトルである竜王の獲得、
そして、防衛から永世を手に入れるあたりについて
自前のブログで書いていた内容を書籍にしたと
まぁ、いわゆるブログ本というやつでありましたが
なかなか面白かった、というか興味深い内容でありました

米永先生もまだ御存命の頃だったり、
駆け出しの頃の戸惑いめいたものや、
将棋解説なんかもわかりやすくて楽しい文章で
読ませるなと驚いたのでありますけども、
思った以上に、無類の馬好きなんだそうで
そっちの趣向というか、乗っている文章がまた
楽しそうで素敵でありました

まさにスターダムにのし上がるというか
ものすごくのっていた頃のものだからか、
初めて羽生先生に勝ったあたりの喜びようから、
あの伝説ともいえる竜王戦のあたりにおける
細かな描写の違いみたいなのが、
リアルな歴史を感じるようで、非常に面白かったのでありました
遠慮しつつ、さりとて、倒すべき相手としていたというか、
なんだろうか、面白い

あとは、わたしもよく知らなかったのですが
同期でもないけど、比較的若い世代で似たところが、
先日のNHK杯選手権者の村上さんだったり、
豊島さん、なめちゃん、天彦さんなんかが出てきて
今まさにという感じがして、
非常に楽しく読めたのでありました
この人たちが上がってくるという時代に生きていたのに
知らないというのがもったいないことしたなと
改めて思ってしまうのであります

個人的には、お子さんを少しずつ教育していってる姿が
ほほえましいというか、小さいのに詰将棋を結構解いているというのが
なかなか衝撃的だったのでありますけども
掲載されていた、いたって普通の7手詰めに
まさかの30分かかったわたしには、ちょっと理解が遠い内容もありながら
さりとて十分楽しんで、将棋漬けになったように思える本でありました

真田丸  再会

2016-05-01 20:39:06 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「真田丸」
視聴完了であります
前週の引っ張りから、てっきり茶々になんかしてもらうのかと
早合点しておりましたが、さっぱりそんなこともなく
むしろ、違う不穏さが出てきて楽しい限りであります
ここにきて、きりがステキに働いていると
思ったりするのだが、私だけか

話としては、行方知れずの姉上が出てきて
この話引っ張るのかと、ちょっと驚いたのでありますけども
そのあたりで、きりを褒めて落とすという
ひとつのルーティーン的なものを見たので
今後、ああいう役回りなんだろうなと思うと
おいしいなぁと思ったりするのでありました

細かく遺恨を積み立てていくようでありまして、
片桐と佐吉の行く末が、今の時点からすでに見えると
そんな按配なのがステキで
特に佐吉の描き方はなかなかよろしく
あの感じだから、ああなるんだよと
割とスタンダードなそれだけど
嫌いじゃないなぁと楽しめそうな心持であります

あとは、秀吉家康の小芝居もしっかりやってくれたうえに、
演劇っぽいギャグも交えて楽しめたので
何よりでありました、なんだかんだ
こういう小笑いがステキなドラマでありますな

あとは、上田のほうが今後はどうなっていくのか
来週相変わらず適当な感じで流していくんだろうかと
すでに予告詐欺じゃないかと疑ってかかりつつ
楽しみに待とうと思うのでありました