CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】パリピ孔明

2023-12-14 20:58:42 | ドラマ映画テレビ感想
面白かった
とてもよくできてた

そんな、簡単な感想だけでも十分じゃないかと思うんだが、
相当に凝ったというか、しっかり作られたドラマで、
色々チープな部分は、それはそれと割り切って、
そうではないディテールと、なんかあふれる愛みたいなものに全力を傾けているのが
大変よろしい出来栄えで、実に素晴らしかった
チープとか言ったけど、多分そんなことなくて、相当つっこんでるなとも思われる衣装と、
何よりも楽曲の数々が素晴らしかった
ここに関しては、演者も含めて完璧に仕上げてきたといった具合で
個人的に、アザリエだけちょっと違うかなと思わなくもなかったんだが、
それよか、本当にちょっとしか出番がなかった、喉が弱いボーカルのロックバンドの曲が
めちゃくちゃ、こんな曲ありそうじゃんという感じが実に素晴らしくて
多分、俺がこう思ったということは90年ロックを思わせるそれだろうかと
思ったりなんだったりだったわけだが、実によかった
あと、カタキ役であるケンジの完全に元ネタというか、役者の本業の方のそれじゃんというのが
これまたよくよくできてて素晴らしかったと思うのであった

そんなわけで、楽曲が主役のドラマだから当たり前だけども、
それにしたって、いい曲と歌手(役者)をそろえたなと
そこをしみじみかみしめられるよさがあった

それでいて、そこ以外というか、
店長とファン一号の二人が、これまた抜群で
原作読んでないからわからんが、ラストシーンのファン一号の感動は、
この感情はすごくよくわかるというか、あのシーンだけで
あらゆる価値があったと、いや、おそらくこのドラマはあのために作られた
そう思わされるほどで、また、そこに至るまでの反則なまでの活躍っぷりが
ギャグだと思ってたけど、なんか、この感動のための助走だった気がして
凄く好きだと思ったのである

そして、店長はもう、その存在だけで十分だなと
これは店長というキャラでもあるが、やっぱり森山未來が上手すぎるなと
真面目な役からそうでもない役まで、なんでもやるし
どれもこれも魅力にあふれているというのが、本当に凄い
この二人の魅力が彩を添えていたと思うのであった

まぁ、そこまで脇役ばっかりほめたけど
主役二人も当然よかったし、思った以上に向井理がはまってるのが凄くて
孔明だったかといわれると、孔明だったかもという説得力とも異なる
あれは、演技とか、そういうレベルでもない
何があたったかわからない、はまり方が見事すぎてよかった
いや、でも、最終回の劉備に出会うシーンの前後とその後の演技は本当に好きだ
表情だけで、凄い魅力的なキャラクタを演じていたと感心したのである

そして、英子の方も、あのほんわかした感じと、
天才編曲家とのやりとりで、乗りツッコミ失敗するくだりとか
あれもまた、彼女にしか出せないテンションとテンポだったなと
ともかくはまり役をまざまざ見せられて、
ああそういや、赤兎馬さんもすごいよかったし、穴掘ってたし
まぁ、なんというか、ともかく全部とてもよかったと書いておこうと思うのであった

モブっぽいところが全部同じ役者さんというのが、演劇っぽくて面白いなとも思ったんだが
まぁ、それはメタ的な楽しさであったのかもしれないが、
そういうチーム感みたいなのが、全体のレベルを上げたのではないかなどとも
思ったりするのであった

【読書】戦場としての世界

2023-12-13 20:54:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
戦場としての世界  著:H・R・マクマスター  

めっちゃ難しい本だった
いや、難しいわけではなく、勉強が足らないなと
自分の知識のなさを痛感する内容だった、正直読み終わっても
相変わらず中東のあたりの関係がまったく理解できてない
結局誰がどうなんだ、イランとイラクの区別も怪しいわ

と、まぁそういうレベルで読んでいいものかと思うものの
アメリカの戦略中枢にいる著者が書いた、現代史書といってもいいような、
アメリカが大国としてなしてきたこと、それによって起こる戦争の原因
その反省を書いたもので、大変面白かったけど、重い

ロシア、中国、南アジア、中東、イラン、北朝鮮について、
アメリカ外交がどうであったか、時々の大統領がどうしてきたか、
その結果と顛末を書いていて大変興味深かった
読んでいると、基本的に反省の書といったところのため、
アメリカがちゃんとしてれば、今のこの状況はなかったと
そう思わされてしまいそうなわけだが、
そういう変節というか、正しい選択ではなかったかもしれない現在というのには、
重く受け止めなくてはならない部分が多かった
オバマ大統領の罪といっても過言ではないものや、
外交における撤退のありかた、それを導いた世論の在り方などなど
そこに介入すらも感じられるようなところが大変興味深く
そして、相変わらず、アメリカ人は自分本位で、他者への理解が足らないと
そう思わされるようでもあって面白いのでありました

ある種ドラスティックだと思うし、アメリカとして当たり前の態度というものが、
この悲惨な状況を招いているといっても過言ではないような、
撤退のタイミングであったり、信じての支援であったりといったことが
ことごとく裏目にでている現実というのが、
アメリカの都合のよい勝手読みにあるというのは、
これはアメリカのみならず、すべての事象に起こりうることだよなと思うのだが
それにしても、アメリカの独善と、そうあれという傲慢さがあったのかもと
感じるところ十分なところで面白い

イランや北朝鮮に対しては、何度も同じ失敗を繰り返していると
終わってみると、同じスキームであったのではないかというのは
なるほどと感じるのだが、結局失敗というのはそういうスキームで、
いつの間にかはまってしまうものだから、避けようがないのではないかとも思われるのであった

書かれていたところは、こうすればというものなので、
今更という部分でもあるし、実際のところ、その通りに実行できるだけの余力があったろうかと
現在、それ以上のコストがかかっているとはいえ、事前にそう思ってできたかは、
結局、眼前に出てきたものにしか、予算をつぎ込めないという理屈というか現実の前には
無意味であるかもと感じたりするわけだけども、
そういう人間がやることの結集みたいなものが、アメリカのそれにたくさん潜んでいて
そこにつけこむ様々な国があるという事実は、枢軸とかそういうのは抜きにして
覚えておかないといけないと思うのであった

この失敗は誰のものなのか、そして、いつ自分に向けられるのか
そういう話でもあると、大きな内容だったとメモっておくのであった

台湾行き当たり場当たり旅 18 国立国父紀念館

2023-12-12 20:54:22 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)

行天宮から、また歩いてMRT駅まで移動
途中骨董地下街を横目に歩いていく
初めて台湾来た時だったか、その次くらいだったかに訪れたそれよなと
懐かしく思うのであった



さて、MRTで次は国立国父紀念館へ移動
父親が何度も台湾来てきるのに一回も来たことないというので連れてみる
孫文先生をありがたく御覧じつつ、ちょうど衛兵交代の時間に当たったので
そのまま、あわただしく撮影タイムに










言葉をさしはさむ必要もなく、
相変わらず見事な交代模様でありました
ここのは一等派手で、銃剣の構えと交代で、銃を回転させ放り投げ、それを受けるといった
結構アクロバティックなことをするので、割とスリリングである
NGというか、うっかり落としたりとかする時もたまにはあるんじゃないかしら、心配だ
とまれ、中正紀念館のそれとは趣が違うなと思うのである
また交代式も割とスピーディーで、ばばっと見栄をいくつか見ると
あとは、基本ゆったり歩きだけども、角を曲がったあたりで通常モードというか
凄いスピードになって、颯爽と消えていくのがかっこよかった


満足満足と、とりあえず甘い物というか、なんか飲み物でもと
カフェを探したんだが、なんか迷子になって
気づいたらカフェの裏口から入ってしまったみたいで、客からギョッと観られたり、
慌てた感じで店員がやってきたりとか、心配をかけてしまったんだが
だからといって追い出されることもなく、さらさらっとコーヒーセットをもらったのである
まぁ、コーヒーと言いながらお茶飲んだんだけどもな
この台湾茶が凄い美味しくてよかった、外が暑すぎたのでなおのこと染みたのであった
ケーキはごくごく普通ながら、ほっこりと休むことができたのでありました
コーヒーセットで220元、観光地価格なのでこんなもんでしょう

結構まったり過ごしたんだが、ともかく外が暑すぎて歩くのも大変といった感じ、
とはいえもったいないのでと、またMRTでずずいっと移動して台北101へ



ちょっとだけ中を見てきたのだが、まぁ何を買うとか上るとかいうこともないので
ちょろちょろっと見ただけで、そろそろ夕方が近づいてきたということで
最終的な目的地へ向けてまた、移動をするのであった
というか、年寄りを炎天下で歩かせることもできないのでMRTで休みながら移動できるところばかり回るのである

つづき
19 淡水へ

前の
17 雙連から行天宮

【読書】滅ぼす

2023-12-11 21:05:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
滅ぼす  作:ミシェル・ウエルベック

難しい小説だった
と書いてしまいたいのだが、そう単純(?)なものではなく、
とても読みやすかったのに、結局なんの話だったのか
なんだかんだ読まされたというのに、面白かったのか?
そういうことすらもわからず読み終わったのでありました

上下巻になってるのだが、
上巻で謎のテロ組織というか、テロ行為という不気味な事件があって
それと主人公が仕える政治家が大統領選に出るという話が奇妙にリンクしはじめて、
さらにさらに、そのテロ行為について、病によって意思疎通ができなくなったスパイ高官のような父親が、
何か知っていそうな雰囲気でと、ともかく、謎が謎を呼ぶ展開で進んでいくのに

下巻になったら、そのあたりは、なんかわからんが解消してしまって
それと入れ替わるように主人公の身に病がふりかかり、
そして、それを起点に自身の夫婦関係が改善していくような
救われていくようにも見えるという話なんだが

なんというか、読んでいて、俺が知りたいのはそこじゃないのにと
そういう展開にずるずる進んでいって、それもまた面白いので
結局読んでしまうのだけども、読みながら期待したものは
一切読ませてくれなかったような、そういう感想を抱いたのである
面白かったかというと、面白かったように思うんだが
どういう話だったかさっぱりわからん
途中、やたら官能的な話がはさまったり、辛い事件があったり
どこか、レミゼラブル的なものも感じる内容だったと思うんだが
結局のところ、一人の人間の仕舞いの物語といった感じで
「滅ぼす」という単語はちょっと違うなと思ったら
原題の単語は「なくなる」とかいった意味なんだそうで、
そうだとしたら、なるほどと腑に落ちた、そういう小説だったのでありました

ちゃんと読み解けなかったのは間違いないのだが
そういう本にありがちな、何も頭に入ってこないというそれではなかったのが
不思議小説であったと思うところである

どうする家康  乱世の亡霊

2023-12-10 20:58:56 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
ああ、もう終わるのか、ひょっとして今日大坂の陣も終わるのかと思ったら、
それは来週持越しとなりましたな
まぁ、それはそれ、家康の最期の優しさという名の選択が
なかなかおつらい状況でありました
秀頼の処理というか、キャラづけもよく、
淀殿が悪い意味でちゃんと吹っ切れてしまって、悲壮感すらあるというのに
なんか、死なばもろともというのを美化しすぎているような
でも、それでこそといった感じの豊臣方が見られたと思うのである

今回、唐突に出てきた感じすらあった、大人の初だったわけだけど、
ここのところNHKの出るドラマすべてで素晴らしい演技をしている鈴木杏さんで、
これまた、実にいい、阿茶を向こうに回してしたたかにやっていたのが
穏やかにみせつつも、切れ者な感じがよくでてて
とてもよかったと思うのである
控えめに強いみたいなのは、とても好きな描写だが
抜群によかったな
短時間しか出ないキャラなのに、印象的にふるまったという点においても
素晴らしいと思ったのである

まぁ、姉妹の話というのを主軸にしてと考えられるところでもあったわけで、
あれだけ一堂に会して、また、色々と外交の話の場となるのは
結構興味深いというか、結局のところ家族ぐるみというものが、
戦国の世の習いであるのだなと、ものすごく強くメッセージのように受け取ったのでありました
なんだかんだ、豊臣と織田の子という秀頼と、その親戚たちが織田の娘たちで
どちらの家にもしっかりと地位を確保していて、
そういうファミリーによって、この頃の何もかもが決められる時代であったというのは
感慨深いというか、中世であるなと思い知ったようであった

結局、大坂浪人も、徳川の大名たちも
さほどの話ではなく、なんだかんだ、
織田の流れの中にあるとすら思えてしまうような
お市様が実はすごかったんじゃないかと思ってしまったりだったわけだけど
ともかく、非常に面白く見たのでありました

ここにきて、滅ぶという家康のその老いた気概みたいなものも
実によく出ていて、それを茶化すでもなく、
ただ描写するように正信がぼつぼつ喋るという定型も
とてもしっくりきて、これがいよいよ終わるのかと
しみじみかみしめつつ、来週どうなるやら、大変楽しみに待つのでありました
ああ、年賀状書きながら見ないといけないな

【ドラマ】ガラパゴス

2023-12-07 20:55:04 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でした
織田裕二がNHKのドラマに出てるのは、
ひょっとすると初めて見たかもしれんと思いつつ
興味深く見たのでありましたが、織田裕二も年食ったなぁと
そっちにまず気を取られたのであった
老眼鏡で字を見る仕草とかの堂に入った感じが、見た目はあんまり変わらないのに
年を取っていると思わせる演技があって、感慨深く見たのであった

刑事物ではあるが、内容としては久しぶりに社会派といっていいのか、
日本の派遣労働について、ひとつ物申す内容になっており
なかなか面白かったのである
結局、手近なところで収まったといった感じだったわけだけども、
このテーマは、かつてハゲタカでも取り扱っていたと記憶するわけだが(映画の方)、
自動車業界の不正というテーマに踏み込んでいけるのは
流石NHKというべきかどうか、でも、こんな事件ないように思うから
もうちょっと他のスキームで見たかったかもと思ったりするのである
最終的に安全性度外視で不良品を出すという判断は、ありえないと思うんだが
また派遣業というものについてとかも、
結構わかりやすく悪者に描きすぎだったので、もうひとつ軽いというか
もうちょっと凝ったもので、もっと踏み込んだ内容で見たかったかもと
偉そうにのたまわってしまうのである

さておき、刑事物としては地味な地どりを続けて、コツコツ証拠を集めていくという
よくあるパターンだったわけだが、そういう地味なのをさして地味ではない織田裕二が演じて
あれで、左遷組というか、そういう刑事というのはちょっと無理がないか、
いや、もしかしたら、「踊る」のその後といった感じで、出世しなかったけど熱いデカというのを期待したけど
織田裕二が、その路線ではない演技で、抑えて抑えてできたともとれるなと
このあたり面白く見たのであります
結果としてというか、ドラマとしても演技としても今回のでよかったなと納得したんだが
派手なバージョンも見たかったようにも思ってしまうのであった

内容としては、派遣労働者の待遇に関する理不尽
それに尽きるわけだったんだが、今となってはそれもまた、
新たな下層である外国人労働者の方に移っているようにも思うと
なんともやるせない、世の悲しみを問うには絶大な内容であったと感じるわけだが
それにしては、もうちょっと何か踏み込みが足らなかったようにも思えて
惜しいと、見終わって思うのでありましたとさ

【読書】イット・スターツ・ウィズ・アス ふたりから始まる

2023-12-06 21:05:16 | 読書感想文とか読み物レビウー
イット・スターツ・ウィズ・アス ふたりから始まる  作:コリーン・フーヴァー  

DVの輪から抜け出して、新たな人生を始めよう
そういう続きの物語でありました
かつての運命の人との新しい生活を目指すのだが
やはり、DVをしていた前夫がそこに立ちはだかるというか、
障害となり、その関係をどうしていくか
そこに悩みつつも、二人で支えあい、ひかれあい
新しい恋人でもあるアトラスの過去、ネグレクトをしていた母親と、
新たな家族、知らない弟との邂逅などなど
それぞれの過去と向き合って、新たな人生を初めていくといった感じで
希望への日々がつづられたものでありました

まぁ、よかったねという話でもあるし、
DV被害者が、毅然とした態度で挑む、その背後に助けてくれる友人や家族がある
その心強さなんかが丁寧に描かれていて、乗り越えていく姿がよいわけだが
なんとなく、DVの原因であるライルという前夫のかわいそうさが、なんというか
もうちょっと救われてほしいとか感じたのである
これは、自分にもDVの資質めいたものがあるということなんだろうか
彼との決別ということがどれほど苦難であるか、それを乗り越えていくというのが
物語の根幹なのはよくよくわかるんだけども、
彼もまた変わろうとしていてというのは、個人的に応援したくなりそうでもあり、
いや、こういうことで許してしまうと、結局DVの輪から抜け出せないということなのかと
感じたりしつつ読んだのである

まぁ、ちょっと主人公たち二人があまりにも幸せを得ていっているのに
そうではないライルが可哀そうで仕方ないように思えてというのが
なんとも複雑な気持ちになってしまうところなのが
国民性の違いといってしまうと、多分、倫理の違いみたいなものかとも
思ったりなんだったり
よくまとまってないのだけども、ともかく、読んで、よかったねと思うものの
なぜか、しっくりとはきていないのであったとさ

自分はDVから逃れる人ではなく、
DVをした人が改心する話しというのが読みたいのかもしれない

台湾行き当たり場当たり旅 17 雙連から行天宮

2023-12-05 21:05:21 | 台湾行き当たり場当たり旅(2023)

さて、保安宮も堪能して、またMRT駅まで戻る
途中に仏具のお店がでかでかと鎮座ましましておりましたので撮影
昔からあるけど、台湾のイメージ画として、個人的にはこれだと思う絵面で好きだわ
全然そうじゃないけど、アメリカ映画の日本みたいな良さを感じるのである余談




さて、圓山から少し戻って、雙連まで移動、
朝市を楽しむ、と見せかけて、開店前から並んでしまおうと冰讚へ
これまた凄い久しぶりなわけだが、玉井まで行って食べてきたにも関わらず
やっぱり台北でマンゴーかき氷といえばと並んできたのである
1杯160元という格安、ここは父親と1杯ずつ食べてと昼飯替わりにマンゴーかき氷でありました
美味い、本当にここのは掛け値なしにうまいとしみじみ感じ入ったのでありました
だんだんと外の気温も上がってきていたので、この心地よい冷たさが素晴らしく
大満足したのでありました
安い美味い量が多いと、何もかもが素晴らしい内容で並んだ甲斐があったと思い知ったのでありました
しかし、並んでるのほとんど日本人なのな、ここだけ日本みたいだったわ




さて、かき氷も食べたのでと、せっかくだから朝市の方を見てくる
もうお昼に差し掛かるくらいの時間になっていたので、朝市自体も終わり間際だったから
喧騒はそれほどではなかったけども、わいわいとした賑わいは楽しくて
西門町のあたりとは違う、台湾らしさというのを満喫できたのでありました




そして朝市のお宮である文昌宮も見てきた
ここも小さいけど、ギラギラしててすごく楽しい
数年前に初めて来たときは、リアル女神転生なんて思ったものであるが
今見てもやっぱりそうだなという印象、変わらぬままだが
電飾はパワーアップしてんじゃないかというくらいのギラギラ、実によい
少し離れたところから屋根だけ見ていると、風情のあるいい廟ではあるのだが
テクノっぽいというか、サイバーパンクっぽいというか
大好きなスポットである

まぁ、そんな朝市をさらっと見て、特に何を買うわけでもないので次の観光地へとMRT乗り継ぎ
到着したのが、初めての台湾旅行以来くらいじゃないかという行天宮





ベタな観光地ではあるものの、父親はきたことがなかったようなので
案内してよかったと思いつつ、しかし、凄い数の参拝者だなと思っていたら
何やら祈祷みたいなことをしていたようで、祈祷されている人の写真はNGとのことで、
注意しながら喧騒の風景写真を撮ってきた次第である
お年寄りがいっぱい並んでいたので、どっか体が悪い人が通う何かだったのかもしれないと思うのだが
父親も患いに効果がありそうだと、遠くからそのパワーのおすそ分けにあずかっていたのである
何事も信心よ

まぁ、何かわからんがいいもの見た気がすると
喧騒をあとに、さらに観光地巡りを続けるのである

つづく
18 国立国父紀念館

前の
16 台北孔子廟と保安宮

【読書】イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる

2023-12-04 20:57:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる  作:コリーン・フーヴァー  

これはひょっとして、
ハーレクインロマンスジャンルなのか?
と思うような出だしから中盤にかけてだったんだが、
最終的には結構社会派な内容になって驚いたのでありました
正直なところ、感情移入できなかったんだけど、こういう事件や関係は
判断が非常に難しいものだなと思わされたのである

いわゆる家庭内暴力を扱った作品だったんだが、
そういう過程で育った女性が、世間に出て恋に落ちた時、
その相手がまた、自身の父親と同じようにDV癖のある男だったと
平たくいえばそういうお話なんだけども、
読んでいるとこの女性にも、何かしら問題というでもないが、
割と身勝手じゃないかと思うようなところもあったり、
さりとて、それによってDVが許されるわけでもないというのもわかるしと
色々思うのでありました
痴話げんかと暴力沙汰との間にどれくらいの差があるのか
それは認識の問題なのかもしれないが、そうともいいきれない
そういう判断が非常に難しいケースというのが、山ほどあって、
そしてそこに虐げられた人がいるという意味で
考えることの多い内容でありました

人間ドラマとして、登場人物の過去にそれぞれ
大きな影があり、それの影響か、そうじゃないのか、
そこは明言されないが、暗にそうであるかとも思えるもので、
過去の行いにさいなまれている現在というのが、
悲惨な暴力のらせん的なものを呼び寄せてしまうという
どうしようもない現実も描いていたのでありました

人間には善の面と悪の面があって、
でも、善の面があるから、悪の面を許すというのは違って、
さりとて、誰しもそういうものがあるのに、どこで折り合いをつけるべきか
そこに、超えてはいけないラインとしての暴力があり、
そういう状態になっていない理想的な男性、魅力的な男性というそれを許すか許さないか
被害当事者としての煩悶は、かなりつらい物があるんだろうなと思うところ
許してしまいそうになる気持ちもわかってしまうし、
それを許さないための努力というものも描かれたりして
大変なことだなと思い知る読書になったのである

引き金になる事件や出会いというのが
かなり残酷なので、一方的に暴力をふるう男が悪いというステレオではないのがよいところだけども、
これを読んでの反応が、一種のDV診断にすら使われてしまえそうな
絶妙なラインを描いていると感じたのだが
序盤の甘ったるい、お姫様気分のお話とは打って変わっての内容が
面白かったと思うのである

どうする家康  大阪の陣

2023-12-03 21:11:57 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「どうする家康」
視聴完了しました
大坂の陣開幕、そして、家康が今にも死にそう
そんなところが見てとれて、いよいよ終わりが近いなと
しみじみかみしめているのでありました

今回は、うわさの鐘については、豊臣から仕掛けたという話になってて、
かつ、豊臣方が相当に好戦的というのが面白いといっていいのか、
従来と違うところだなと思い知るところでありました
また、往年の戦を知るものという立場が、もう、家康しかいないというのが
この戦の大きな要因で、秀忠のあの様子は、また、あれでありというか、
あああるべきとも思わされるところでありました
時代というか、世代が変わってきているというのが
結構わかりやすく描かれていて、すごくよかった
そこに、守綱が絡むというのもよかった、
ドツき返したのが正信というのが、お前やれた義理ねーだろと思わせるところまで含めて
ある種、レジェンドたちの戯れであるなと感じるのでありました

さておいて、三浦さんに用立ててもらった大筒が
抑止力とか、はっきり言っておきながら、即実戦投入されていて、
こういうところが家康の悪いところというか、
悪く言われるところだなと、仕方ないけど、結果として
まったくもって、狸でしかないムーブしているのが恐れ入りやなわけだけども
あんだけ大阪城に直撃してたら、そのまま一気に陥落させられたんじゃないのかと
ちょっと考えさせられてしまったのでありました
俺が聞いた話だと、たまたまよく飛んだやつが一個だけ
クリティカルヒットしたとかだと思ったんだが、
あんだけ当たり続けるなら、絶対そのまま戦して、和睦とかする必要なかったよなと考えてしまったのであった

まぁ、今回ので千姫のかわいそうさがマシマシになったのが
可哀そうすぎて仕方ないと思うんだが、
そこに妙な愛着を見せた淀の動きがまた、
ある意味直情的なこのキャラに、ぴったりの衝動にも見えて
面白いと思ったのでありました

次回大阪城が燃えて、その次で最終回かしら
思いながら、見守っていくのである
諸々の事件があったから、紅白で出ることはなさそうなのが残念だが
えびすくいを紅白でやらなくて済んで、安心している人が何人かいるんじゃないかと
酒井のことを思うのであった

【読書】リアリティ番組の社会学

2023-12-02 20:55:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
リアリティ番組の社会学  著:ダニエル・J・リンデマン

タイトルの通りなんだが、そもそも「リアリティ番組」ってなんぞと、
でてくるタイトル「リアルワールド」「サバイバー」から「バチェラー」までの、
一つとして知らないので、正直めくら読みというか、
わからない単語を飛ばして読むという難読になってしまったわけだけども
なんとなく、ドキュメンタリとはちょっと違うが、それに近い、
人間の営みをあれこれ見せるという番組らしいと
それらから見える、社会の姿というのを説いた
大変真面目な本でありました
なんか、わちゃわちゃする番組の面白おかしい話かと思ってたんだが、
物凄く学術的というか、凄いちゃんとした本で
番組のことがわからないけども、社会の問題と、それの起こりというものについて
凄くわかりやすく勉強できた
そんなつもりで読んだんじゃなかったのに…

番組では、様々な恋愛模様や、家族の問題なんてのが
あれこれと出てきて、視聴者が怒ったり笑ったりすると
そういうものを狙っているんだけども、
その怒りや、笑いの根幹にあるものは、社会が定義する何かで、
そこから逸脱しているから、それらの感情が生まれるといったこと
そういう理から考えると、社会が定義する何かというものが見えてくる
それは、やはり、差別的であるし、それを誇張するからこそ娯楽になっていると
根元的に、そういったものが内在する世界を映しているといった感じでありました

そりゃそうだという感じなんだけども、
その人気の秘密、それでいて、よくない番組だという論調、
この矛盾に人間社会の何かがあるのではという話になって、
まぁ、ジェンダーやら、政治やらの問題と、
この番組をもって、トランプという大統領を生んだという話、
その時の手法と類似点などなど、
色々な指摘があって非常に面白いんだが、
ドキュメンタリほど教育的ではないというのだが、
実用の部分が内在する番組もあったりとか、もう、ドキュメンタリの次の段階の番組とすら
いえるかもしれないようなのであるけども、
とりあえず、ここで繰り広げられている営みが、
この本によると、アメリカそのものなのかもというお話だったのでありました

日本でも、バチェラーというのは、作られていたように思うんだが
まったく見たこともなければ、さほど流行ったという感じもしないので
アメリカ特有の文化なのかもとも思ったりするんだが、
日本におけるNHKの家族に乾杯とかがこれにあたるとすれば、
若干のアレンジはあれど、社会性人間にとって
楽しい番組となるそれだったのかもしれないと思うのでありました

まぁ、何を学んだとか、どうしたいとか
そんな本ではなかったんだが、番組をおうことで、
アメリカの思想なり、雰囲気の変遷が読めるのかもなと思わされたのである

昔はそれを映画やドラマが描いていたんだろうかとも思ったりする