滅ぼす 作:ミシェル・ウエルベック
難しい小説だった
と書いてしまいたいのだが、そう単純(?)なものではなく、
とても読みやすかったのに、結局なんの話だったのか
なんだかんだ読まされたというのに、面白かったのか?
そういうことすらもわからず読み終わったのでありました
上下巻になってるのだが、
上巻で謎のテロ組織というか、テロ行為という不気味な事件があって
それと主人公が仕える政治家が大統領選に出るという話が奇妙にリンクしはじめて、
さらにさらに、そのテロ行為について、病によって意思疎通ができなくなったスパイ高官のような父親が、
何か知っていそうな雰囲気でと、ともかく、謎が謎を呼ぶ展開で進んでいくのに
下巻になったら、そのあたりは、なんかわからんが解消してしまって
それと入れ替わるように主人公の身に病がふりかかり、
そして、それを起点に自身の夫婦関係が改善していくような
救われていくようにも見えるという話なんだが
なんというか、読んでいて、俺が知りたいのはそこじゃないのにと
そういう展開にずるずる進んでいって、それもまた面白いので
結局読んでしまうのだけども、読みながら期待したものは
一切読ませてくれなかったような、そういう感想を抱いたのである
面白かったかというと、面白かったように思うんだが
どういう話だったかさっぱりわからん
途中、やたら官能的な話がはさまったり、辛い事件があったり
どこか、レミゼラブル的なものも感じる内容だったと思うんだが
結局のところ、一人の人間の仕舞いの物語といった感じで
「滅ぼす」という単語はちょっと違うなと思ったら
原題の単語は「なくなる」とかいった意味なんだそうで、
そうだとしたら、なるほどと腑に落ちた、そういう小説だったのでありました
ちゃんと読み解けなかったのは間違いないのだが
そういう本にありがちな、何も頭に入ってこないというそれではなかったのが
不思議小説であったと思うところである
難しい小説だった
と書いてしまいたいのだが、そう単純(?)なものではなく、
とても読みやすかったのに、結局なんの話だったのか
なんだかんだ読まされたというのに、面白かったのか?
そういうことすらもわからず読み終わったのでありました
上下巻になってるのだが、
上巻で謎のテロ組織というか、テロ行為という不気味な事件があって
それと主人公が仕える政治家が大統領選に出るという話が奇妙にリンクしはじめて、
さらにさらに、そのテロ行為について、病によって意思疎通ができなくなったスパイ高官のような父親が、
何か知っていそうな雰囲気でと、ともかく、謎が謎を呼ぶ展開で進んでいくのに
下巻になったら、そのあたりは、なんかわからんが解消してしまって
それと入れ替わるように主人公の身に病がふりかかり、
そして、それを起点に自身の夫婦関係が改善していくような
救われていくようにも見えるという話なんだが
なんというか、読んでいて、俺が知りたいのはそこじゃないのにと
そういう展開にずるずる進んでいって、それもまた面白いので
結局読んでしまうのだけども、読みながら期待したものは
一切読ませてくれなかったような、そういう感想を抱いたのである
面白かったかというと、面白かったように思うんだが
どういう話だったかさっぱりわからん
途中、やたら官能的な話がはさまったり、辛い事件があったり
どこか、レミゼラブル的なものも感じる内容だったと思うんだが
結局のところ、一人の人間の仕舞いの物語といった感じで
「滅ぼす」という単語はちょっと違うなと思ったら
原題の単語は「なくなる」とかいった意味なんだそうで、
そうだとしたら、なるほどと腑に落ちた、そういう小説だったのでありました
ちゃんと読み解けなかったのは間違いないのだが
そういう本にありがちな、何も頭に入ってこないというそれではなかったのが
不思議小説であったと思うところである