ビロウな話で恐縮です日記 著:三浦しをん
ブログでやっている内容から、かいつまんで、いや
厳選して載せたもののようで、
日記でありながら、他人に読ませることを前提とはと
いきなり迷走しているあたりから、
もう面白いのだけども、割と抑え目というか、
選んだ内容に、やたら見た夢の話が多くて、
奇矯極まりない文章が繰り広げられていて、
力抜いて読める一冊でありました
別のエッセーと比べれば、やや、妄想による暴走が少なく見受けられたのだが、
それでも、要所要所で漫画についての熱を語りさしはさんでくる感じが楽しく
ああ、本当に好きなんだなと思いつつ読むのだが、
そういうところよりも身近な人たちとの、
他愛のない罵詈とか、基本的に悪口を面白おかしく書いている部分がとてもよくて、
いや、悪口というのも違うか、愛あるいじりとか、なんなら自虐も含めて、
そこに費やす単語が、いちいち作家なので言葉選びが素晴らしいと
感じたりするのでありました
バレエだったかの大家の演技にあてられた回あたりが、
実に筆がのっていて、「日本の女性は?」と聞かれて「美人がいない」と答えたことに
歓喜というか、もはや狂気とすら思えるような声をあげて楽しんでいるあたりとか
生々しくも、これがヲタク女子の生きざまという
生態がまざまざ見せつけられるようでよかったのであります
あとは、「ミンクとスカンク」とか、印象的なあだ名というか、
単語がいくつか出てくるんだが、
基本的に些細なというか、もはや大した話は何一つなく
実に気持ちよく、どうでもよく読めるというのが
清涼剤というにふさわしい、いや、それにしては、毒があるかと
思ったりなんだったりしながら
にやにや楽しんで読んだのである
ブログでやっている内容から、かいつまんで、いや
厳選して載せたもののようで、
日記でありながら、他人に読ませることを前提とはと
いきなり迷走しているあたりから、
もう面白いのだけども、割と抑え目というか、
選んだ内容に、やたら見た夢の話が多くて、
奇矯極まりない文章が繰り広げられていて、
力抜いて読める一冊でありました
別のエッセーと比べれば、やや、妄想による暴走が少なく見受けられたのだが、
それでも、要所要所で漫画についての熱を語りさしはさんでくる感じが楽しく
ああ、本当に好きなんだなと思いつつ読むのだが、
そういうところよりも身近な人たちとの、
他愛のない罵詈とか、基本的に悪口を面白おかしく書いている部分がとてもよくて、
いや、悪口というのも違うか、愛あるいじりとか、なんなら自虐も含めて、
そこに費やす単語が、いちいち作家なので言葉選びが素晴らしいと
感じたりするのでありました
バレエだったかの大家の演技にあてられた回あたりが、
実に筆がのっていて、「日本の女性は?」と聞かれて「美人がいない」と答えたことに
歓喜というか、もはや狂気とすら思えるような声をあげて楽しんでいるあたりとか
生々しくも、これがヲタク女子の生きざまという
生態がまざまざ見せつけられるようでよかったのであります
あとは、「ミンクとスカンク」とか、印象的なあだ名というか、
単語がいくつか出てくるんだが、
基本的に些細なというか、もはや大した話は何一つなく
実に気持ちよく、どうでもよく読めるというのが
清涼剤というにふさわしい、いや、それにしては、毒があるかと
思ったりなんだったりしながら
にやにや楽しんで読んだのである