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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

カンパ リア・ディレーラー 分解 整備

2010-05-02 20:13:20 | 自転車整備 ディレーラー
リアディレーラーの分解 整備は過去私のブログで何度か その作業風景を
ご紹介していますが 今回もお付き合い下さい 今回の変速機は予備に保管
してある CAMPAGNOLO NUOVO RECORD カンパのヌーボ・レコードです 小さな
部品一つまで分解する様子をご覧頂きます




今回、分解 整備をするディレーラーはこれ 1977年製造のヌーボ・レコードです あまり使用された形跡が無い
比較的状態の良いものです 予備の保管品とは言え最高の状態に整備をして置いておきましょう




77年の製造を表す PATENT 77




カンパのディレラーを分解するのに それ程多くの工具は
必要有りません 使うのはこの 6ミリのアーレンキーと 8ミリの
ボックスが一体になった カンパ T型レンチ それと後程使う
マイナス・ドライバーだけです




では行きましょう

まずディレーラー取り付け用のピポットボルト これは手で引き抜けます








次はプーリーを外しましょう プーリー取り付けボルトを外します
※ 変速機のネジは全て正ネジです 逆ネジは使われていません






プーリーが外れました またプーリーの回転部も簡単にばらせます




先にテンション・プーリーを外しましたが ガイド・プーリーも同じ
要領で外せます これで内側のプーリー・ゲージも外れました




テンション・スプリングの駆動部をばらします ここは 6ミリの六角です






スプリング部のボルトを緩めると外部テンション・ゲージが外れます

※このゲージとスプリング・ケースにはそれぞれスプリング装着用の穴が
 二つ有り これはスプリングの強弱の調整をする為の物です 現状に不満が
 無ければ 現状の装着位置を覚えておいた方が良いですね






ゲージ取り付け用のピポットボルトを引き抜き ケースとの間に
挟まれている 樹脂製ブッシュを外します






スプリングケースを外し テンションスプリングを引き抜きます

カンパと違うグリスが使われていました 以前の所有者がグリスの
交換をしたのでしょうね






変速機本体 パンタ部のリターン・スプリングを外しましょう






スプリング取り付けボルトを外し リターンスプリングも外します

スプリング部を分解するのは 少々不安も有るでしょうが ヌーボの
69年以降の物はあまり心配する事は有りません








シフトワイヤー取り付けボルトを外します






ディレーラーのトップ、ローの位置調整用 アジャストネジを外します
ここで初めてマイナス・ドライバーを使います






テンションスプリング・ケースの回り止めネジも外しましょう
これで分解出来る全てのパーツの取り外しが完了です

どの様な状態か見てみましょう






本体パンタ部と テンション駆動部 この駆動部はそれ程大きく
動く所では無いのですが テンションスプリングにはかなり力が
掛かっている事が伺えます メンテでは結構大切な部分だと思います






リターンスプリング これが本体と接する重要な部分は スプリングの丸い
部分 これがパンタ内部に接触しますが ここは絶えず注油したい部分です

プーリー 樹脂製です 回転部には金属ブッシュが入っています 実走行で
一番影響を与える部分です この純正プーリーを使うなら念入りに整備をしたい
部分ですね





全て分解した変速機 分解時に状態を確認しながら作業を進めますが この変速機、年式から考えると
中々良い状態です おそらくそれ程使われていなかったのでしょう

さて次の作業は各パーツの洗浄をしましょう 自転車整備で一番大切な事 これは間違い無く 
いかに綺麗に洗浄するかです では次回もお付き合い下さい

この作業の続きはこちら 【 カンパ リア・ディレーラー 洗浄・マイクロロン処理 】

コメント (2)
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