Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シマノ オクタリンク B.B小物 BB-7700 グリスアップ

2010-05-19 20:12:40 | 自転車組立の 全てが解る
前回分解、洗浄した シマノのオクタリンク B.B 小物 デュラ エース BB-7700
新しく購入した未使用ですが組付ける前により良い状態にします 前回に続き
丁寧にグリスアップをし組付けます 今回は写真も多いですが最後まで詳細に
作業風景を見て頂きます




前回、分解 洗浄をしマイクロロン処理をした オクタリンクの B.B 小物 各パーツが輝いています
この デュラ BB-7700 は凝った構造をしており 組付けにも少々時間が掛かりますが最後までお付き合い下さい








まず右わん(ユニットケースと言うようですが 以後、わんと書きます)
から組んでいきましょう わんのシャフト挿入部にはシールが
入っています シールの隙間にはグリスが入って行かないでしょうから
浸透性の良い オイルを差しておきます 使っているオイルは Tomity Racing Oil
マイクロロン配合の素晴らしい性能を発揮するオイルです この後で使うグリス
との相性も良いでしょう








ワンの内部に薄くグリスを塗布します 使うグリスは Micrlon
Ascembly Lubricant 著しく摩擦係数が下がる優れたグリスです








ワンの一番奥に入るのは ニードルベアリング ベアリングのケースに
薄くグリスを塗り ケースに収めます






ニードルをワン内のケースの溝に置きます






ケースの溝に置いたニードルを指先で押し込むと ニードルが
ケースにままります
このニードルベアリング ワンの外で組もうとしましたが少々無理が有ります
指が 20本有れば出来るかも・・・




前述を繰り返し全てのニードルを納めました 少しコツが要ります
ニードルの数は 18本です






リテーナーのケースに薄くグリスを塗り スチールボールを並べます
鋼球は 1/8 ( 3.175mm)のサイズが 18個






組み付けたリテーナーをニードルベアリングの手前に入れるのですが
このリテーナーは下に向けたら ボールが全て落ちます ワンの方を
上から被せると良いでしょう その時ニードルベアリングが落ちない様に
ワンの裏から指で押えておきます






最後にワン内部に切ってある溝に C リングをはめ込みます 
これで内部のベアリングが落ちる事はありません






ここでベアリングにグリスを塗ります マイクロロンは粘度が低いので
この様な手順で作業を進めますが 粘度の高いグリスを使うなら ニードル
ベアリングもワンの外で組めるかも分りません





反対側のワンも 構造、組み付け手順は同じです ここまで少し時間が掛かりますが
丁寧にやればそれ程難しい作業ではありません






中央ケースの O リングにグリスを塗り ワンに差込みます
ここのグリスは装着し易くする為です 多少防水効果も有るかな






スピンドル(シャフト)とコーン(玉押し)にグリスを塗ります






スピンドルにコーンを挿入します 圧入ではなく程良い手応えで
入っていきます この手応えだけで精度の良さを感じます

※ このスピンドル見た目は左右同じ長さなのですが 右側が約 1 ミリ
  長いので注意して下さい 赤い字は私が書いた物で本来何も書いていません






スピンドルを中央ケースを介してワンに入れます 
反対側もする作業は同じです




最後にワンの外側 スピンドルにシールガードを入れます
これはスピンドルと一緒に回転します






これは左ワンのロックリング
これで完了です




デュラ BB-7700 の展開図です 矢印の部分はグリスが必要な部分です
(メンテナンスが終わった後で こんな説明書が入っていたのに気が付きました 笑)






グリスアップが終わった SHIMANO シマノ オクタリンク B.B 小物 デュラ BB-7700 大変良く出来た部品です
最近はホローテックが主流ですが こんな精度の出た小物は捨て難いですね 姿も綺麗・・・

今回は写真の枚数も多く読んで頂いた方もお疲れでしょう 最後までお付き合い、有り難うございました

前回の日記・・・・【 シマノ デュラ B.B小物 BB-7700 分解 洗浄 】

コメント (15)
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