Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロードレーサー ジオメトリーとポジション測定

2010-05-12 20:02:55 | 自転車組立の 全てが解る
自転車に乗られる方はポジション出しに悩まれる方も多いと思います
最近はこれを数値化する事も有るようですが しかし体型の個人差や
脚質に依っても微妙に変るのがポジションで 自分に適したポジション出しを
するのはとても大切な事です




このロードレーサーは私が選手で一番調子が良かった時のままです このポジションが
今の私に適しているかと言えば そうではないでしょう お尻の筋肉が落ち、身体も固くなっている
また昔の薄い革底のシューズから クリートや厚い靴底のシューズにも変っています 本来なら
その変化に合わせてポジション出しも変えなければいけません でもこの状態で乗り難さを感じないので 
これで良いかな? そして触るのも恐い  そう、恐さを感じる位ポジションの変更は 勇気の要る事です





私の所に来てくれた LATIDO ラティード このフレームを使い新しいロードを組みますが
出来るなら 青色のロードと同じポジションにしたい その為に現在のポジションを詳しく
測っておきましょう そしてこのラティードのジオメトリーも計測しましょう ややスローピングのフレームです




各寸法を取るのにレーザーレベルを使います この機械は水平と垂直を
レーザー光線で飛ばす道具 屋外ではレーザーが見え難いので今回は
室内で仕事を進めます






自転車を水平に置く処から始めます 自転車の水平・・これは
前後のハブシャフトの中心を同じ高さ(水平)にすれば良いですよね
(床からの高さではないですよ 床のレベルが出ていればそれでも良いですが) 
完全なホリゾンタルのフレームなら これでトップチューブが水平になります

寸法取りには何か基準が必要です これは B.B ボトム・ブラケットの中心が
良いでしょう サドルの後退寸法、サドルの高さ等等 他の部品に左右される
事が有りません

今レーザーの垂線を B.B の中心にセットしています このレーザー光は
天井まで届いています




LATIDO ラティードの方もフレームの各寸法を取りましょう




作図してみました



私は製図の勉強を特にした事がありません 見よう見真似で書いた物です こんな図面、駄目
なんてコメントは遠慮します 私が凹みますから(笑)
ただここまで慎重に採寸しましたが 作業環境があまり良くないので多少の誤差は有るでしょう

上が現在の青いロード バックが長い以外、何の不満も有りません フロントセンターの 570ミリ
これはシューズの先がタイヤに当りますが私の指定です ハンガー下がりが小さいのも 私の回転型の
脚質を考えての事 私は踏み脚が無かったので大きなハンガー下がりでは自転車が走ってくれません 

下図が ラティード うひゃ希望のサイズにドンピシャ ど真ん中のストライクです

最近のフレームで小さいサイズの物は 特に前三角のトップとフロントセンターが長め 
ハンガー下がりは深く ヘッドアングルは寝ている こんなのが多数を占めています もう妥協するしか
ないのかと思っていたのですが いやいやこれだけ満足させてくれるフレームに出会えるとは
嬉しい限りです 提供してくれた友人に感謝です

今回の LATIDO ラティードのフレームを使ったロードレーサー 出来るだけ手持ちの部品を使い組んで行きます
この一連の作業は今後 カテゴリー 『自転車組替 ロード』 にまとめさせて頂きます

 
コメント (6)
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