Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

リアエンドサポーター シャフトの工作

2012-10-23 20:25:11 | 製作・加工
ケイリン選手の方から製作の希望が有り 先日から加工をしているリアエンドサポーター 
自転車のリアホイールを外した時リアエンドの保護とチェーンの処理を兼ねた金物です






先日の日記でピストレーサーのリアホイールを
外しましたが 再度チェーンを掛けずに後輪を
取り付けます






リアの小ギアのチェーンラインを前ギアのラインと
通す為、現車の小ギアの位置を測っておきます
リアエンド内面からギア面までが 17mm程ですね
この寸法を参考にこの後の作業を進めましょう






前回ベアリングに小ギアを溶接したチェーンレスト部を
シャフトに仮付しましたがこの状態で小ギアの位置を
確認してみます






この部品の組み合わせで リアエンドから 15mm
後 2mmギアを内側に入れてやれば良いですね






リアハブ用のスペーサーは色々な寸法を用意して
いるので何か合えば良いですね




ちょっとシャフトも変えたいので 作業テーブルで
作業を進めます






今回はトラックレーサー限定で使う備品なので
普通の丸シャフトとハブボルトを使う仕様で一つ
作ってみます 

車輪を外す時に工具を使うので このエンドサポーターに
工具を使うのもそれ程面倒では無いのですよ 案外その
方が使い易いかも分りません これは私がその仕様の物を
使っています








でもこの計画は実現出来ないな・・ シャフトのネジが
もう少し長く切ってあれば良かったのですが これでは
ギア側のナットが掛からないです この案は却下ですね

元々細かな図面無しで進めて行く作業なので この様な
計画倒れは良く有ります でも挫(くじ)けない(笑)






さて無垢のシャフトは諦めてクイック用の中空シャフトで
作業を進めましょう 

先程の寸法合わせのワッシャーに 丁度の寸法の物が
無かったので それに代わる物を作ってしまいます
使う材料は、内径 10mmのアルミパイプです






内バリをリーマーで削り 必要な寸法を罫書きます




パイプのカットはこの小さなチューブカッターを
使いましょう これはハンドル等をカットする時に
使う道具の小型版です






工具を回転させながら 少しづつ刃を深く入れて行きます







刃が最後まで入れば切り落とせます 内バリも
取っておきましょう






希望の寸法のワッシャーが出来ました




このワッシャーと中空シャフトを使い組み付けました






私のピストのバックエンド巾は 124mm有ります これは
ハブの巾 120mmにチェーン引きの厚みを足した分ですね

フレーム合わせでセット出来ないので 作業台の上で
120mm巾に調整しました




さてその調整をすると このシャフトはロード用で
エンド 130mm巾の物 このままでは長いのでこれも
切り落として調整しましょう






ここは電動工具サンダーを使います 
先程のチューブカッターは シャフトのネジが螺旋状
なので使えないでしょうね 試していませんがネジ山に
沿って刃が動いてしまうのじゃないかな




そんな事を考えている内に このくらいのカットは
一瞬で終わります






カットした状態ではどうしてもバリが残ります
ここの面取りは綺麗にしておきましょう

さて次はこれに合うクイックシャフトを用意
しないといけません これがまた 130mm巾の
クイックレリーズが使えないんですよ・・
使える様に加工をしないといけないですね





小雨が降った朝のお花 ピンクがとても瑞々しいですね

今回の制作依頼を貰った時に2つ制作し片方は普通のハブシャフトを使うつもりだったのですが
その計画は達成出来なかったですね 同じ構造で小ギアが 12tと 13tの二つ作るので使い易い方を
使って下さったら良いですね 

今回の工作、シャフトの寸法決めでフレームのバックエンド巾 120mmに合わせて作りましたが
これではチェーン引きを使う、競輪競走用のフレームには使えないですよね 
でも今はチェーン引きを使わない NJSで120mm巾のフレームが有るんですよ 
それはカーボン・・・ これでこの金物はどの様な方が使われるかお解りに
なりますか?

前回の記事 【 ピストの リアホイールを外す 】

次の記事 【 リアエンドサポーター 完成 】

コメント (2)
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