Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ヒラメ マルチプレッシャーアンカーの取付け方法

2012-12-27 20:16:59 | ロードバイク スプートニク
最近のアヘッド構造のフォークコラムには ステムを取付ける為には
プレッシャーアンカー等が必要です 今回は KUWAHARAのヒラメの
商品を使ってみます





前回フレームにフォークを装着したので今回はハンドル周りを取付けます






ハンドルの高さを調整しますがその時に使うのが
このコラムスペーサー 色々な巾(高さ)の物が
用意されていますが メーカーに依り外径がやや
違うのは少し参ります

そしてもう一つ必要なのが フォークコラムの内部に
装着する部品 右上のギザギザの物はスターファングル
ナット コラム内に打ち込みますがこれはカーボンコラム
には使えません

左のシルバーの物はプレッシャーアンカーと呼ばれるもので
カーボンにはこちらが必要です




今回用意したのは ヒラメ 30JA-30U マルチプレッシャー
アンカーと言う商品名で価格は 1890円 
KUWAHARA と言う会社から出ていますかが ここは
ポンプヘッドの HIRAME で有名ですね






構造を見てみましょう 写真左が底側です

左より テーパーナット・分割テーパーリング・テーパー押子
固定ボルト・セッティングナット・キャップボルト の名称です

ネジを含め全体にグリスとオイルを塗布しておきます
テーパー部の潤滑と防錆が目的です




ハンドルをコラムに差し込みました






ステムの上下にスペーサーを入れています、先日塗った
ブルーが結構綺麗ですね

このステアリングコラムの内部にプレッシャーアンカーを
取付けます




コラム内部に滑り止め剤を塗っておきますが 
ここでの目的は防錆です






プレッシャーアンカーの固定ボルトを締め込み
コラムの内径近くまで 分割テーパーリングを
拡げます ここで使う工具は 6mmのアーレンキーで
ネジは正ネジです 

又このボルトにはキャップボルトを締め込む為の
内ネジが切って有ります 






リングを拡げた状態です この商品はコラムの内径
18.9mm~25.6mmまで対応しています




そのリングをコラムの中へ入れますが 後で
指で押し込める位にしておきます ここが少し
加減の難しい処かな?




ヘッドキャップを用意します これは金属製を
使います






キャップ用のボルトにセッティングナットを
キャップに軽く当たるまで締め込みます
ナットは細い方を上に使います






キャップを固定ボルトの内ネジに入れ軽く最後まで
締め込みます 使う工具は 5mmのアーレンキーで
ネジは正ネジです




そしてキャップを奥まで押し込みます




そして一旦キャップを取り外し 6mmのアーレンキーで
固定ボルトを締め込みます ここはヒラメの資料では
130~150kgf と書かれています






それだけの高トルクが必要なら この位の長さの
アーレンキーで目一杯締めたくらいでしょう

ただ最近の資料では カーボンコラムに使う場合は
締め付けトルクは、適度に調整して下さいと書かれて
います この表現では 自分の感覚が頼りですね




プレッシャーアンカーはこの様に収まっています
先程、セッティングナットを用いキャップを
押し込んだのは この適度な深さを決める為ですね






そして セッティングナットを取り外したキャップを
装着します ここは 5mmのアーレンキーを使います




ヘッドのガタつきをヘッドキャップで調整しながら
ステムのクランプボルトを締め込みます 




プレッシャーアンカーと ハンドル周りの取付けが完了です
今回のヒラメのアンカー これはしっかりしていて良いですね

前回の記事 【 フォークコラムに 化粧する 】

次の記事 【 ロードレーサー 変速機の取り付け 】

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フォークコラムに 化粧する

2012-12-26 20:16:57 | ロードバイク スプートニク
少し前の記事でフロントフォークのコラムに塗装をしていると書きましたが
その塗装が完了しました




ハンドルの高さや位置決めの後 コラムカットもして
フォークをフレームに取り付けたのですが このステムの
コラムクランプ部のスリットから、パイプの地肌が見えています
これが少々気になったので 少し化粧をしました






一番最初にシフト用のアジャスタ―ボルトに
色を塗った時と同じで 灯光器を使い部品と
塗料を暖めています

コラムに取り付けるクリスキングの上部ワンがかなり
キツイのであまり厚塗りは出来ません






寒い時期なので塗装が乾くまで少し時間が必要でしたが
触れるまで乾燥しました 綺麗な色が出ています








マスキングとの見切りに段差が付いています ワンが
キツイのでこのままではまず塗装が剥がれるでしょう

耐水ペーパーの 2000番で段差を無くしました






ヘッドパーツのワンを入れる時にオイルを使ったり
だましだまし、作業を進めましたが やはり塗装は
所々剥がれました でも目的の箇所はなんとかセーフ

お化粧前より少しは良くなったかな? これで
ハンドルも装着出来ますね このヘッドキャップは
まだ乗せているだけなので プレッシャーアンカーの
取付けからです

前回の記事 【 ロードレーサー チェーンホイール取り付け 】

次の記事 【 ヒラメ マルチプレッシャーアンカーの取付け方法 】

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ロードレーサー チェーンホイール取り付け

2012-12-25 20:06:04 | ロードバイク スプートニク
前回フレームに B.B小物を取付けましたので今回はチェーンホイールを
取付けます





今回の新しいロードに用意しているのは SHIMANO ULTEGRA FC6750 50X34 の
コンパクトクランクです








使う工具はこれだけ 5mmのアーレンキーと
クランクキャップを締め込む工具

このキャップ用の工具はそれ程 力が要る物では無いので
多くがあまり誉めれた物では無いですね この青い方は
スタビドライバーの先にその工具を取り付けた自作もの








取付け前にクランクからスモールパーツを外し
腐食防止のグリスを塗っておきます 防水の事を
考えると DURA-ACEのグリスが良さそうですが 
あまりにもベタつくのでややサラッととした
Super Lubeを使う事にしました






では作業に掛かりましょう






今回使っている B.B小物は CHRIS KING クリスキング
この小物にはベアリングにこのブッシュを装着します
これは小物に依り色々だと思います






右側のクランクには B.Bシャフトが固定されています
そのシャフト全体にグリスを塗ります これをしておくと
もし水が回っても錆止めになり、何時までも綺麗に使えます






右側からシャフトを差し込みます






それ程手応えは有りません B.B小物の奥まで入れると
良いですよ






左側です ここにもグリスを塗布します






クランクをセットしますが シャフトのスプラインに
一か所太い溝が有り クランクを装着する場所はこれで
決まります




正しい方向、角度にクランクが納まりました






次はクランクキャップです やはりグリスを塗っておきます






キャップは左側の シャフトの内ネジにねじ込みます






ここで先程のキャップを締め込む工具を使います
これでキャップを締め クランクが B.B小物に当るまで
奥に入れます






クランク固定ボルトを締め付けます ここの推奨トルクは
12~14N.m 普段はトルクレンチは使いませんが どの位の
締め加減か試しに使ってみました 

その感触は あら、こんなに締め込みが必要なの?位強い
力が必要です






この位のサイズのアーレンキーなら目一杯の力が必要です
アーレンキーがしなり始めるくらいです




クランクの締め込みが完了しました クランクを手で
こねたりしてガタが無く適度な回転抵抗ならオーケイです
もし不具合が有れば 再度固定ボルトを緩めキャップの
締め具合で調整します

最後はこの飛び出した樹脂パーツを






先の細いドライバー等で押し込んでやります シマノの
資料では、固定ボルトを締める前に押し込むと書いて
有りますが後先はどちらでも良いのじゃないかな?






これでチェーンホイールの取付けは完了です





今の処何の問題も無く順調に組立作業が進んでいます こうして見ると各部品の
色合いも綺麗ですね さて次はフォークを元に戻し変速機系統の作業へと進みましょう

前回の記事 【 フレームに B.B小物を取付ける 】

次の記事 【 フォークコラムに 化粧する 】

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フレームに B.B小物を取付ける

2012-12-24 20:52:58 | ロードバイク スプートニク
前回フォークのコラムカットも完了したのでハンドルをセットしようと
思っていましたが、少し考える処もあり先に B.B小物を取付ける事にしました




コラムカットをしたフロントフォークは一旦
フレームにセットしたのですが ステムの隙間から
コラムチューブの地肌が見えるので その部分を塗装
しました それが乾くまで他の作業を進めます




今回用意した B.B小物はヘッドパーツに合わせ
CHRIS KING クリスキングのセラミックベアリングを
選びました






クリスキングのカップです




これはホローテックⅡ用で 規格は JISです

久し振りにボトムブラケットの規格のおさらいを
しておきましょう

B.B小物の規格
JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm  が有ります

ワンの規格もそれぞれ異なり
JIS  1.37X24TPI
ITA  M36X24TPI
FRE  M35X1   となっています








この B.Bカップに使う工具はこの 2種類が有ります
薄いスパナタイプの物と ボックス型の物です






どちらを使っても良いのですが この様に包み込む
ボックス型の方が確実でしょうか




では作業を始めましょう まず右側から掛かります








このハンガーシェルは カツリーズサイクルさんが
出荷前にフェイスタップとフェイスカットをしてくれて
います 再度ネジ部やシェル内部を綺麗にしてやります






この作業はカツリーズサイクルさんが行ってくれました
成田さんは自店で販売したフレームは全てこれを行ってから
出荷する様です

やはりね これは絶対にした方が良いと思いますよ








さてハンガーシェルを綺麗に掃除したら グリスを
薄く塗ってやります 主に防錆が目的です ネジ部に
併せシェル内部にも塗ってやれば良いでしょう






B.B小物にもグリスを塗ってやります グリスは
何でも良いと思いますが DURA グリスはあまりにも
粘つくので Super Lube スーパールーブにしました

ウォーターシーフの Oリングやカップ内部への塗布は
防水も期待しています








カップのネジにも塗布しウォーターシーフをはめ込み
右側の用意が出来ました






ハンガーシェルに取り付けましょう






これは JIS規格なので 右側は逆ネジです
ネジの線を傷めない様に気を付けながら手で
ネジ込んで行きます








手で奥まで締め込んだら ここからは工具を使います
今回はボックス型を使いましょう








カップの工具を取付けたら モンキーレンチで
締め込みます

ここから反時計方向へ力を加えますが これが
正しいモンキーの使い方です 裏向けに使うのは
良く有りません






この大きさのモンキーなら目一杯締め込めば
良い加減です 工具が滑らない様に注意しながらの
作業です




右側が取り付きました






左側に進みます 手で回るだけ締めて






工具を使います こちらは正ネジです
この手の位置から工具が滑ると チェーンステーで
手を挟みかなり痛い思いをします 気を付けましょうね





B.B小物の取付けが終わりました このタイプの小物はねじ込むだけで
調整が要らないので簡単ですよ 丁寧にしてやれば誰にでも出来る作業です
どうぞ皆さんも一度チャレンジされればいかがかな?

今回の作業 やはりタップで浚えていると作業が凄く楽です、ネジ山を傷める事を
線切りなどと言いますが その様なトラブルも減りますね 少しでも良い自転車に
する為にはこの様な事の積み重ねが大切だと思います

前回の記事 【 フロントフォークの コラムカット 】

次の記事 【 ロードレーサー チェーンホイール取り付け 】

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フロントフォークの コラムカット

2012-12-23 20:30:05 | ロードバイク スプートニク
前回までに新しいロードレーサーのサドルとハンドルのポジション出しを
終えました ハンドルの高さも決まったのでフロントフォークのコラムを
カットします





普通はこの状態でサドルとハンドルを先に付ける事はしないと思いますが
今迄の自転車のポジションを再現するので有れば この組み方も良いのじゃ
ないかと思います さてハンドルの高さも決定したのでフォークを外しましょう






仮に装着してあるハンドルを外します ステムの
クランプボルトを緩めます




外したハンドルのシフトレバーの取付け部
レバー位置を微調整した時の印を付けています
このわずかな差でも違和感を感じるものです




普通この状態では フォークがスコンとヘッドパイプから
抜けてしまうので注意が必要です








ところが CHRIS KING クリスキングのヘッド小物は
結構きつく、手で外す事が出来ないくらいです
ここはゴムハンマーで優しく叩いてやります




折角ですからヘッド小物を見てみましょう






最上部の調整リングです 先端はシールドベアリングに
納まる様にテーパー形状 内部にはゴム質のリングが
入っています 防水が目的でしょうか






白く見えるのは樹脂製のワッシャー ここはネジで
締め付ける事は無いのでスリップワッシャーでも
有りません 防水の効果も期待出来そうに無いですね
防塵くらいの役割なんでしょうか




シールドベアリングが見えますが これは外れそうに
有りません 

しかしこのクリスキングの小物の耐久性はかなり高い
らしいです 通常1年で駄目になるプロロード選手の
ヘッド小物がクリスキングはビクともしないらしいですよ






すみません前振りが長くなってしまいました
作業台に移して作業を進めましょう






コラムを綺麗に切る為に ソーガイドと言う道具を
使います それとバイス台




ソーガイドはこの様に使います Park Toolなどからは
結構お高い物が販売されていますね 7千円程度でしょうか
私が用意している物はもっとお安い物ですが これで充分
用は足しています






フロントフォークのコラムをソーガイドに固定します
ガイドの溝にカットする部分を合わせています






金属用のノコを使います ノコの刃をガイドの溝に入れ
それに沿ってノコを使えば真っ直ぐに刃が動きます








コラムが切れました






コラムの切り口はバリが沢山残っています






内部はリーマーで 外周部はヤスリで面取りを
してやります




金属を加工した時はどの様な物でも最後に
面取りをしてやると良いですね






フォークが整備台の上に有る間にしてしまいましょう
フロントエンドに付いている突起、このダボを削ります

これについては UCIも削ってはいけないと規則改正を
しましたね それに反映し新しいタイプのエンドも
出ているとか でもこれは私は見ていないので確証は
有りません






この程度の事はヤスリで充分です 塗装を傷めない様
気を付けながら作業は完了です




このフォークの重量は丁度 500g






ではフォークをフレームに装着します コラムには
腐食防止の為に薄くグリスを
塗っておきます こうしておくとクロモリの物でも
何時までも綺麗ですよ




ヘッド小物は外した時の逆の手順で組み付けました
小物の要所にも薄くグリスを塗っています





さて今の間にフレームの重量を測っておきましょう この状態で 1.83kg
カーボンモノコックなどと比べると 持った感じもやや重く感じますが
クロモリ時代を知っている私にすれば充分です

前回の記事 【 ロードレーサー ハンドルのポジション出し 】

次の記事 【 フレームに B.B小物を取付ける 】

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