Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ポジション出しで 苦戦する 街乗りピスト

2020-10-21 20:28:05 | 踏切り自転車 組立て
新しく組み立てている自転車の サドルとハンドルの位置を決めるポジション出しを行います
今回は意外に苦戦しています 作業風景をどうぞご覧下さい





自転車のポジション出しの為にオートレベルを使っています 自転車を水平にセットし
ハンガー芯からの垂線がレーザー光で照射されています




実は前回 以前の自転車のポジションに合せサドル位置を
調整しました 処が思いがけない結果が出て一旦作業を
止めました 今回はもう一度最初から作業を進めます






このポジションは以前に乗っていた自転車を細かく測定し
図面に各寸法を落としています これの再現をする予定です




サドルの水平を見ています






これはサドルの高さの調整です






これはハンガー芯からのサドル後退を調整しています
問題はここです サドルを一杯後ろに引いても後退寸法が
確保出来ません
これの原因はフレームのシートアングルが大きく、どうしても
前乗りのポジションになります フレームを用意した時に
有る程度シートは立っているとは思っていましたが ここまでとは
思わなかったです 一体何度有るのでしょう・・




サドル後退は 26mm 欲しいのですが 12mm しか取れません
サドル位置を決めてこれを基準に他のポジションも出して行きますが
事前に測定した寸法が役に立たなくなりました ここは気持ちを切り替え
自分の感覚でポジション出しを進めて行きます






今回の自転車の為に用意していた ハンドルとステムです
ステムは 50mm 60mm 70mm を用意しています これらを
試着してハンドルの位置を決めます






これは CINELLI チネリ 1A 突き出しは 70mm です




仮付けをしてみました






サドル先端からハンドルクランプまでの寸法を測っています
求める寸法は 448mm です 実測 470mm 遠いです・・・
サドルが前位置になったので 70mm のステムで行けると
思ったのですが これはヘッドアングルも立っていると言う
事ですね




ハンドルの高さは調整出来そうです






これは 50mm のステムです しかし今回はメンテスタンドの
上で寸法を測っているだけでは何も決める事が出来ませんね




これはもう少し先の予定だったのですが ホイールを装着し
自転車に乗れる状態にして 実走しながら自分の感覚で
ポジションを出すのが良さそうです




リアホイールを装着しました チェーンを取り付けましょう






前の自転車に使っていた物ですが 洗浄とオイルアップを済ませ
何時でも使える様にしていました これを使います




チェーンを繋ぎました




チェーンの張り調整を行います 随分チェーンが長いです
ギアの倍数は同じですからこのフレームのチェーンステーが
短いからですね






チェーンを張るとハブ位置がリアエンド先端に来ます
後 20mm 程度前に出したいですね






チェーンを切って詰めましょう 20mm なら 2駒落としてから
半駒を使えば丁度良いくらいです 




今の段階でチェーンの長さをシビアに決める必要は無いので
取り合えず 1駒切りました






チェーンを繋ぎました クリップタイプのコネクトリンクです




チェーンを張りました 新しいチェーンを付ける時に
長さはしっかり決めます






ペダルも仮の物を付けました 最終的には用意している
新しい物を使います




50mm のステムを使い 自転車小屋の通路を走ってみました




こちらは 60mm です ハンドルの色が違いますがどちらも
同じ形状です ここの通路だけでは結論は出せません・・






今までポジションを復元する時には 基になる自転車を細かく採寸し
図面に寸法を落とし、それを再現する事で上手く行っていました
ただ今回の様な事も有るんだと良い勉強になりました





この自転車の状態では表の道路を走れません ブレーキ等を整備してから実走し
改めてハンドル周りを決めて行きたいと思います 全てが中途半端な記事で
申し訳有りません これに懲りず次回もどうぞお付き合いを下さい

前回の記事 【 シートポスト用のシムを作る アルミ缶 】

次の記事 【 アルミニップルを用意する 】 

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シートポスト用のシムを作る アルミ缶

2020-10-20 20:03:47 | 踏切り自転車 組立て
街乗り用ピストを組んでいます フレームにサドルを取り付けましたがシートポストが少し緩く感じます
そこに使うシムを作ります アルミ缶を利用したシム 製作手順をどうぞご覧下さい





前回サドルの取り付けを行ったマキノのトラックフレームです 27.0mm のシートポストを
使いましたが手応えが少し緩く感じます 27.2mm のポストは入りません これを解消する為に
シムを作り対応します どうぞご覧下さい






シートラグ部とシートピンですが左側にこれだけボルトが
出るくらい締め込んでいます






一旦サドルを外します 5mm のアーレンキーでピンを緩め
背割りをマイナスドライバーで少し拡げています




背割りを拡げながらサドルを抜くと簡単に抜けて ポストに
傷を付ける事も有りません






シムはこのアルミ缶で作ります 缶の銘柄に拘る必要は
有りません






缶の頭をカッターで切り落とします カッターで充分切れます






缶の底も切り落としました




缶を開いて一枚の薄板にしました






缶の端を綺麗に切り落としておきます






缶の厚さは 0.15mm 程度です これをポストに一周巻けば
直径が 0.3mm 太くなります 何かの目安にします






巾 20mm 程度の板にしました 缶の曲がり具合が
ポストに合い丁度良いです






フレームとシートポストの間に挟みました
もう少し巾が広くても良さそうです




30mm 巾の物を切りました




もう少し巾は広くても良さそうですが 無理をせずに
これで行きます






もう少し手を加えます 先ずは角を落とし面取りをしました




端に 2mm 程度の切り込みを等間隔で入れました






切り込み部分を外に曲げます 何か定規を使った方が
綺麗に出来ます




外側にこの様な返しを作りました






シートチューブにシムを差し込みます




シムの上部の返しは シートラグに引っ掛かり
内部への 脱落防止の為の細工です






シートポストを差し込みました シムにもポストにも
グリスは塗っています






折り返しの角はマイナスドライバー等を使い良く押さえ込み
切り口で怪我をしない様に仕舞いをしました 指で触っても
大丈夫です





今回はアルミ缶で簡単に作れるシムをご紹介しましたが 昔は完成車でもシートポストの
径が合わずに この様なスペーサーは良く使われていました
試合会場で普段以上に力が入り、ネジを締め過ぎてシートラグを伸ばしてしまう事も有ります
そんな時にも役に立つ一つの方法です

過去の関連記事 【 シートポスト 簡単にスペーサー 】

前回の記事 【 サドルを取り付ける 街乗りピスト 】

次の記事 【 ポジション出しで 苦戦する 街乗りピスト 】

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サドルを取り付ける 街乗りピスト

2020-10-19 20:08:15 | 踏切り自転車 組立て
新しく組立てを始めた街乗りピスト 今回はサドルを取り付けポジション出しまで行います
自転車にとってサドルの取付け位置は大切です その作業風景をご覧下さい





今回の自転車に使うのは Selle Italia セライタリアの C2 と言うサドルです
私のロードレーサーに使っていた物を移設します




先日まで街乗りピストに使っていたサドルとシートポスト
シートポストはこれを使います Mighty 溝付き 27.0mm です






サドルを外します 2本締めのヤグラに使う工具はこの小さな
10mm のスパナが一番使い易いです 藤田サドルの工具です
50年以上経っています






サドルを外しました






ヤグラ部分の清掃を行います






パーツクリーナーで洗浄を何度か繰り返します




アルミの地肌が出たシートポストです 表面保護も兼ねて
ピカールで磨きます








各スモールパーツにグリスを塗布し組み立てます
この部分は雨も掛かり普段は掃除も出来ないので
錆対策は必要です






新しく使うサドルにポストを取り付けました





サドルを取り付ける前にフレームを水平にセットします これは大切な事で
こうする事で以前乗っていた街乗りピストのポジションを再現できます






前後のエンド中心を通したレーザー光とハンガー芯から
垂直線が天井まで延びています トップチューブに写る
ハンガー芯 これが役にたちます




サドルを用意しました






錆の防止にグリスを使います






グリスをシートチューブ内にしっかり塗り込みます
良く部品が固着する所なので なんらかの対策が
必要な部分です






サドルのシートポストにもグリスを塗り込みます 量が多い様ですが
この位塗った方が良いです グリスが滑りそうで不安が有る方は
アンチシーズコンパウンド等の焼付き防止剤でも効果は有ります






シートポストをシートチューブに差し込みます






以前乗っていた街乗りピストのポジションを詳しく
測定しています この図面の寸法を再現して行きます




少しずつ位置を決めて行きます サドルの水平を見ています
これをする為に自転車やフレームを水平にセットしておく
必要が有ります




ハンガー芯から延びたレーザー光を基準に、サドル後退を
見ています 
自転車競技に参加する場合、サドル後退寸法は競技規則で
縛られた大切な寸法です






サドルの高さを決める為、サドルの天端から 水平を
照射しているレーザー光までの寸法を測っています




この様にしてポジション出しを行うのですが どうしても
サドルの位置が再現出来ません




サドルをレール一杯に下げてもハンガー芯からの後退寸法が
足りません これはどうしてだと思いますか? 
これ以上サドルを後ろに引く事が出来ません 参った・・・





自転車のポジション出しで一番大切なのはサドル位置です 同じ乗り手が同じ乗り方をするなら
ハンガー芯とサドルの関係はどの様なフレームを使っても同じにします 今回それが再現出来ません
今回はここまでにしておき少し頭を整理します 次回もどうぞお付き合い下さい

前回の記事 【 タイヤを用意しました Vittoria Strada 】

次の記事 【 シートポスト用のシムを作る アルミ缶 】

コメント (2)
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タイヤを用意しました Vittoria Strada

2020-10-18 20:04:46 | 踏切り自転車 組立て
今回新しく計画してる街乗りピストに使うタイヤを用意しました Vittoria Strada ビットリアの
チューブラータイヤです





今回このタイヤを選んだのは 過去に 3本使い、廉価な割には腰が柔らかく
しなやかさを感じさせてくれるのが大きな理由です






公表データでは 21mm - 28inc サイズで 295g バルブ長 42mm
バルブコアは外れると書かれています 価格は色々ですが
3000~3500円程度でしょう




今回はトレッドが黒でサイドが Skin color 肌色と言う事でしょうか
最近は少なくなりましたが自転車が上品に見えますね




このさりげないロゴに好感がもてます






タイヤ内側のフンドシは綿でしょうか 粗い織目で
リムセメントを良く吸い込みます






バルブの長さは 根元から先端まで 45mm 有りますが
案内されているのは 42mm です






トレッドはサイドが杉目でセンターがヤスリ目です
このタイヤは凄く早く磨耗しますよ センターのヤスリ目は
短い走行距離で無くなって行きます





このタイヤを練習に使うのは良いと思いますが タイヤが早く減る覚悟は必要です
それで良ければ廉価な割にはあまり路面からの突き上げも無いので 乗っていて楽ですね

前回の記事 【 チューブラーリムを用意しました MAVIC GP4 】

次の記事 【 サドルを取り付ける 街乗りピスト 】

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チューブラーリムを用意しました MAVIC GP4

2020-10-17 20:11:57 | 踏切り自転車 組立て
新たに組み立てている自転車のホイールに使うリムを用意しました チューブラーリム
MAVIC GP4 のデットストックです どの様なリムかご覧下さい







ハブやスポークをご紹介した時、すでにリムも用意していると告知していましたが
それがこのリムです 少ししっかりしたホイールにしたかったので、強度が有る
MAVIC GP4 を選びました






マビックの GP4 は何度か改良を加えていますが これは
後期型です 今も同じリムを使ったホイールを使っていますが
強度も有り安心して使えるリムです




タイヤの接着面です この折り返しの様なリブが有るのが
後期ですが これはとても癖が有り使うのには少し気遣いが
必要です






ハトメの状態も良く 古い保管品に有りがちな錆も
全く有りません




重量は 497g もう一本は 499g です 流石にずっしりする
重さです





DURA-ACE ラージフランジ 36穴の両切りピストハブ
HOSHI 15-16番 ステンレス段付きスポーク 305mm
MAVIC GP4 チューブラーリム 36穴 
いわゆる平リムと言う高さの無いリムです これらの組み合わせで
出来るスポークの綾取りは タンジェントの 4クロス 8本組です





練習用のホイールで両切りのハブを使うと通常 JIS 組にします
それを決戦用のホイールなら イタリアンで組みます 決戦用で片方しか使わないのに
両切りハブを使うのはオチョコ組にしなくて良いからですね
近日中にホイールも組みますので是非お付き合い下さい

前回の記事 【 チェーンホイールの取り付け マイティコンペ 】

次の記事 【 タイヤを用意しました Vittoria Strada 】

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