森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

どうする家康 第一回「どうする桶狭間」

2023-01-09 17:34:46 | ドラマ (大河)

これ、タイトルにいつも「どうする」ってつくのかな。ちょっと楽じゃないのなんて事を思っていたら、第二回は「兎と狼」で違いました。思い込みはいけませんよねぇ。

最初から面白いなと思っていたのですが、ラストの信長の

「待ってろよ。俺の白兎。」で吃驚して、その前の事の記憶が飛んでしまいました(笑)

 

えーとえーと・・・・・。

思い出しながら脳内再生中。

 

冒頭、人形遊びをする家康に

「なんだ、こいつ。」と夫。言うと思ったわよ。だからすかさずワタクシ言いました。

「懐かしいわね。うちの子供たちもさんざんやったわよね。」と。

女子のみのお母さんだと知らない事かも知れませんが、実は少年たちは人形遊び、けっこうやります。

時には異次元の世界の扉を開けて、冒険の旅に出るのです。

「そうか。この家康はまだ子供って言う設定なんだな。10歳くらいかな。」と夫。

たぶんもうちょっと上よねと私は思いましたが、黙っていました。

少年のある種の実態を、分かっている母親族は二手に分かれると思うし、男性の人たちも、「なんだ、こいつは」と思う人とニヤリと笑った人に分かれたと思う・・・・。

という事は、古沢良太さんは、そういう少年だったのかも。知っていたから、そういう少年像を描けたのかなと思いました。

 

どうでも良い事ですが、ライターさんの古沢良太さん、俳優のような良い顔をしていますよね。どこかにさりげなくゲストで出られたらいいのにって思ってしまいました。

 

そしてまた話を元に戻すと、今川家家老の娘の瀬名とは良い出会いをし、良き付き合いをし、仲睦まじい・・・。

その瀬名を巡って氏真と勝負をしろと言われると、家康は日頃の弱さとは違って、必死の組手で氏真を破り、瀬名と夫婦になるのでした。

「どこで習った。」のかと、その戦い方を聞かれても、たまたまだと言うように言葉を濁す家康。

夫などは、「下人の戦い方なのかな。」と言っていました。つまり忍者のそれ。でもまだ家康がそれを見て学ぶには早すぎるんじゃないかと。

 

瀬名と家康はいい感じ。

でもこの二人が、こんなに仲良しだと、なんだか胸が痛いです。

だってこの二人の未来は、変えられないのだから。

 

しかしですね、今川義元は魅力的な男として描かれていましたね。この人が本当に京に上っていたら、日本はどんな国になっていたのだろう・・・。

力ある者が破滅すると、たいがいは傲慢だったかのように描かれてしまうのは常。平家にしても然り。

だけれど傲慢ゆえに油断が生じたと、すべては否定できないながらも、それはたまたまの運命に愛されなかっただけなんじゃないかと思ったりもするのです。

決めつけられた描かれ方をしなかっただけでも、本当に良かったと思いました。

家康にとっては、高い教育を受けさせてもらって、食事も豊か、結婚にしたって、けっして理不尽なものではなかったのです。それどころか陣中見舞いと言って、甲冑を届けてくれて、息子のように思っているという義元。

今川での人質生活は、家康にとって全く辛いものではなかったですね。

(それにしたって、萬斎さんは、これで退場 ?  勿体ない~。)

 

義元がやられてしまって、次の行動の決断を迫られた家康は「もうイヤダぁ」と逃げ出してしまいます。

そこにやって来た、本多忠勝。カッコ良かったですよね~。

連れ戻されて、惨めな感じでいる所に、信長が迫って来ているとの報告を受けると、家康はブルブルと震えだします。パッパとサブミナルのように織り込まれる過去の画像。

信長によってひどい目にあっている幼い家康。

 

そこに馬を走らせて来る信長が言うのです。

「待ってろよ~、竹千代。俺の白うさぎ !」

そして次週。

 

怖いな~。これでは取り上げられてしまったいじめと言う遊びのおもちゃを取り戻しにくるみたい。信長恐ろしいよ~と思いました。

 

だけどこの後、私は夕食の支度。白菜をザクザク切りながら、「あっ、そうか。」と思いました。包丁を片手に、テレビを見ている夫に話しかけました。

「あの家康の組手の戦い方は、昔信長との生活の中で学んだのね。」と。そして、

「あの映し方じゃ分かり辛いけれど、もしかしたら信長は家康を弟のように思っていて、助けに来ようとしてるんじゃないの。」と。

「そうかもね。」と気のない返事。そりゃ、テレビを見た後、白菜切ったりねぎを切ったりしている時に、まだそんな事を考えているとは思ってないものね。

 

だけど私は更に一晩経って、又思いました。

家康が、三河に帰った時に、「まるで源頼朝が・・・」と言う言葉が入り、「お返しお返し」と私は微笑んでいたのですが、でもこれ、いつ書いていつ撮ったの。お返しじゃ無くて、最初から前作へのリスペクト的意味合いが入り込んでいたのではないかと。

そしてまた思ったのです。やっぱり何時から書き始めたのかと、しみじみと。

 

「待ってろよ、俺の白うさぎ !」

2023年、うさぎ年。

これって「大河ドラマを書くぞ。」と言う古沢良太氏の気合の、掛け言葉なんじゃないの !!!

 

答え合わせが出来ないので、真実は分かりません。

だけど何となく私の個人的流行語になりそうな予感がします。

 

また次週にも期待。

だけど今年は大河の感想はお休みします。

1か月のおまとめ日記にて少々の感想を書くかもしれませんし、ツイッターにて書くかもしれませんが、このような記事で出てくるのは、たぶん最終回のときだと思います。

 

それでもまた、楽しい時間を共有したいものですね。

 

 ロゴがカッコイイ。

 

 惨めモードなのに、松潤がカッコイイ。

 

 

 

 


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鎌倉殿の13人 最終回「報いの時」

2022-12-19 14:19:32 | ドラマ (大河)

実家から帰って来るバスの中で、ドラマが始まるからと言って、こんなにワクワクしたことは今まであったかしらと考えてしまいました。

最終回、どんな「鎌倉殿の・・」を見せてくれるのだろうかと、本当にワクワクしました。

だけど、「グランドフィナーレ」の配信にも間に合わず、本編のドラマにも10分遅れの参加になってしまいました。

でも、もちろん録画してありますし、「グランドフィナーレ」の方は、後日放送されますので、それを楽しみたいと思います。

 

10分見ていないのに、感想を書くのかと言われそうですが、書きます。

年末なんで。

(いつ、なったの。12月の後半に !?)

 

それに、一番書きたい所は冒頭ではないと思うので。

それでも

「あとからその10分の為に見直すわ。」と私が言うと、夫が

「徳川家康が出てくるよ。」と言うので、「へえ~!!」と驚きましたが、三谷氏は「真田丸」の時も真田幸村に物見から、赤揃えの鎧の軍団を見せて、

「彼らの物語を聞きたいものだな。」と言わせたのでしたよね。私はそのシーンがあったから、それまでまったく興味がなかった「おんな城主直虎」を見てみようと思ったのでした。

そう言えば徳川家康の愛読書は「吾妻鏡」だという事は、けっこう知られている事ですし、

「松潤、出たの ?」と聞くと、

「出たんだよ、松潤が。」と夫。

そりゃ、視聴者も大喜びのびっくりぽんや。

 

そこもちゃんと見たいけれど、私的には義村が「うるせえだよ、じじい」と言われたシーンを見たいかも(笑)

 

で、昨晩、ここまで書いて、さすがに疲れて寝ました。

昨日の勢いだと、ラストシーンのみ書いて、残りは箇条書きのような気もしたのですが、最終回ですので、もう少しちゃんと書きたいような気がしてきました。でも、三谷氏、最終回までぎゅうぎゅうと中身が詰まってるものだから、少々長くなってしまったら、ごめんなさい^^

 

承久の乱、見ごたえがありましたよね。

最後の最後まで、三浦氏はチャンスを伺っていました。

「ここで上皇様が出てくれば形勢は変わる。」と。

 

だけどその要請に、勇み出て行こうとする上皇を乳母の藤原兼子が必死に止めます。

後白河に守ると言った約束をと彼女は言いました。そこで後白河の臨終の姿が映り、幼かった後鳥羽天皇が「はい」と口が動いているシーンが映るのですが、あの時後白河は何を言ったのでしたっけ。

「私は守った。」と言った事は覚えています。「私も守る。」と後鳥羽が言った事も覚えています。

この「守る」とは、何であったのか。

朝廷は決して武士の立場まで降りて行かない。そして朝廷は朝廷の立場で君臨するという事だったのでしょうか。

 

かくして、この武士と朝廷の戦いは、武士が勝ち、後鳥羽上皇は隠岐に流されてしまいます。

この時、文覚が現れて、「隠岐は良いぞう。何もないぞう。」と出家したばかりの後鳥羽院の頭をかじる・・・「イヤダぁ。」と言う最後のシーン。

あの奇僧はどうなったのかしらと思っていたので、生きていたのかと、私も思いました。

配流の地で死んでいった後鳥羽院は、波乱万丈の人生を生きた悲劇の人だったと思います。だけどそうは思わせないコメディ調のシーンにホッとするものを感じました。私的には後鳥羽院の楽しい隠岐ライフ(無理くり)をスピンで見たいものだなと思いました。

 

鎌倉最大の危機、承久の乱が終わって、なんとなくのんびりとした平和な日常と言う雰囲気の鎌倉が映し出されました。

そう言えば、承久の乱の時の政子と実衣の祈りのシーンは、凄まじくて、そして・・・・・・笑っちゃった^^

特に実衣の姿に、全成さんの姿が被りましたよね。

その実衣と政子の会話で、実衣が「一言で言うと、どうかしてた。」と言うじゃないですか。

なんかしみじみとしました。

結局政子は無欲の人だったと描かれていたと思います。

そう言えば平盛綱、川で浮かぶものだから、死んだのかと思ったら 生きていて良かったですね。

「私はいつも何かに守られているような気がするのです。」

それは川で彼の命を助けた八重さんかしら。

 

そして義時が眩暈を起こして倒れると、薬湯を飲ませているのえが・・・・

そののえの顔を見て、「飲ませている顔よね。」と私。「だな。」と夫。

菊地凛子は、このドラマでは、凄く難しい役だったと思うんです。そこに居るのに、なんとなく絡んでいない存在。だから分かりやすく演技していたように感じます。唇や顔つきから、「飲ませている」がちゃんと伝わって来ましたから。

ところが医師の診察で、すぐにばれてしまいます。

麻の毒って、すなわち、大麻のことでしょうか。

残念だわ。キノコじゃなかったのですね。

のえと義時の会話で、マイ夫なんかは「このろくでもない女」呼ばわりなのですが、私にはそうは思えないー。

義時は夫としては、本当に「このろくでもない男」と言いたくなってしまいます。妻として娶ったならば、しかも自分の方から気に入ってですよ、三番目だろうが四番目だろうが、五番目だろうが、誠意を示しなさいよ。

義時にとっては地雷だったと思うのですが、つまり前のふたりの妻の出自と立場を語ってしまったのえ。だけどこののえの言ってることは、この時代だったらあながち間違いと言うわけではないんですよね。特に八重は、愛妾扱いだったはず。

のえはその八重が、義時が若い頃からずっと好きで、断られても諦めずに、やっと一緒になれた唯一の心の妻であることを知らなかったのでしょう。

のえは毒を盛ると言う大罪を犯しても、メンツの為に裁かれず追い出されます。

でもこれが、義時の精いっぱいの誠意だったのかも。

そう思いたい。

「もっと早くお前の本性を知っていたら。」と義時が言った時の、のえの悲しい顔さえ、義時は見ない。

「あなたには無理よ。あなたは私の事を少しも少しもみなかったから。だからこうなったのよ。」

 

「(仲章と)手も握ってません。」と言えば、「そんな事はどうでも良い。」と言われ、

「やきもちですか。」と言えば、馬鹿を見るような目で見る。

京都に居た兄が、政争に巻き込まれ殺されても、一緒に怒ってくれるわけでもなく、いたわりの言葉を掛ける事もない。

そしてここまで言っても、

何も大事な話などもせず、心を割った話などもせずに「出て行け~!!」と怒鳴る。

存在が軽すぎますよね。

のえが可哀想だと、私は思ってしまうのです。彼女のような人は、道端の花が綺麗だったからと摘んできてくれるような人だったら良かったのですよ。

(あらっ ?  昔の義時じゃない、それ。)

寂しいのえは立ち去りがたく、「あっ、そうそう」と言って、毒の入手先を教えてくれるのでした。

 

三浦義村との語らいの場面。

思わず「相棒」の「人は暗示で殺せるか。」がテーマのお正月特番があったじゃないですか。あれを思い出してしまいました。

逃れられないと思って、義村はあの杯をあおったのですよね。

そして自分の本音を語りました。

自分の方が優秀だったのに !!!

見栄えも良かったのに !!!

その杯に入っていたのは、ただの酒と分かっての一言、

「あっ、ほんとだ。しゃべれる。」

もう、本当に、三谷氏、こういう所好きすぎる。笑ってしまいましたよね。

そして、彼は義時に言うのです。

「これからも北条を三浦が支える。」と。

この時、義村の襟、みんなじっと見張るように見ていたのでは ?

彼が襟を触らなくて、ホッとしましたよね^^

 

そして、運慶の義時似の仏像が出来上がってきました。

「散々待たされた挙句、これか。」と義時は怒りますが、運慶は凄く満足した顔をしていました。快心の作だったのではないでしょうか。

 

顔の崩れた仏。

これの元になった仏像はないのでしょうか。

見たいなぁ。

「人に見せられぬ。」と義時は壊そうとして、そこで倒れて病の床に就いたわけですが、ある意味、その仏が守ったのでは ?

だって、それで毒を飲まされていると分かったのですから。

だけど、なーんてことは、三谷氏は考えていないと思います。

 

しかし義時は、自分似の仏像を作らせて、それを人々に拝ませたかったのでしょうか。何たる傲慢。

 

政子がその仏像を見る事も兼ねて、義時の見舞いにやってきました。

義時にとって信頼しきった二人で語り合える、ホッとできる時間だったと思います。

自分の毒殺未遂事件も、医師が解毒剤を持ってきていたし・・・・。

 

そこで彼はこのドラマの、本当の意味を語りました。

「ああああ、なるほど~。」と思った人はたくさんいたと思いました。

かくいうワタクシも。

頼朝が去った後に、血の粛清を受けた人の数。その数が13。

でもこの時点で、私的には12だと良かったのになとちょっと思っちゃった。(義時が13番目になればなと。)いや、ごめん。思っちゃったんだから仕方がないよね(^_^;)

調子に乗ってベラベラと話す義時。だって、大好きなお姉ちゃんだから。

「待って! なぜそこに頼家が入っているの。あの子は病死じゃなかったの。」

政子に言い寄られて、義時は過ぎた事だからと言い淀みながら、自分に都合のいいように語ります。最後まで頼家さまは勇敢に戦ったと。

「そうね。あの子はそういう子よ。」

「薄々は分かっていたわ。だけど聞くのが怖かったのよ。」と政子は顔色もさほど変えずに言いました。

 

だけどこの時、政子は思っていたかも知れません。

実朝の時、なぜあんなに警護が居たのに助けられなかったんだろうかと。語られなかった真実は何かとか。

 

何となく義時にとって、きつい話になって来て、今日は調子が悪い。医者が持ってきた薬を飲まなくてはと思い、政子に薬を取ってと言いました。

その薬を取りに行くスピードの遅い・・・・

気のせい ?

人は都合の悪いことを口走ると、それを打ち消したいがために、また余計に話してしまう事があると思います。

彼は言った。

子供も孫も全員失ってしまった政子に。

すべては泰時の為にやってきたことだと。我が子の為にと。

残酷すぎるー。

 

それでも政子は、「これですね。」と薬を持ってこようとしていました。

それなのにまた義時は、幼い排斥された天皇を、復権させないために殺すのだと言ってしまうのです。

「あなたはまだ・・・」

 

さながら義時は、その道で仏に会ったら仏を殺し、神にあったら神を殺しかねない男になってしまったような感じです。

だから、政子は義時の修羅の道を閉ざす決心をしてしまったのだと思いました。

 

「私もあなたも長く生き過ぎたわね。私もあとからほどなく行きますから。」と解毒剤を零してしまいます。

義時が這ってまでして、その薬を舐めようとすると、その直前でそれを足(?)でサッと拭いてしまう政子。(追:足じゃなかった(^_^;))

強い意思も感じたし、そのシーン、凄く好きでした。

まだやる事があると、生きようとする義時に、泰時をもっと信じましょうと言い、姉の意思を悟った義時は、頼朝の遺品である仏を泰時に渡すように託して息絶えるのでした。

「ご苦労様でした。」

政子はそう言うけれど、うっうっうっ・・・と嗚咽の声が響きます。

暗転し、名前だけがそこに映し出されても、政子の嗚咽が静かに流れていました。

やっと義時は修羅の道から解放されたのだと思いました。

 

じわぁ~ときました。

やっぱりさぁ、シェークスピアっぽいじゃん。

余韻半端ない、泣ける~と言ってしばらくハラハラ泣いていました。

舞台劇みたいでしたよね。

 

だけど何処がアガサなの、と私は首を傾げていたのですが、やはりこれまたツイッター民様の呟きですよ。

私は全体的に「そして誰もいなくなった」みたいにみんな消えちゃうじゃんと感じていたりもしたのですが、なんとこれ、「鏡は横にひび割れて」を参考にしたっていうんですね。

たぶん「アガサ」を参考にしたというのは、ラストの数分のみの事だったのですね。

なんでもない一言が、人の殺意を呼び起こし殺人が起きたという話です。

「嘘つきはついた嘘をちゃんと覚えていなくてはね。」と政子は言ったけれど、言葉は本当に恐ろしいですよね。

 

もしもあの時、頼家の死の真相を知らなかったら、家族想いの政子は脱兎のごと薬を取りに行って、さっさと飲ませたかもしれません。

知らなかったら、次の義時の考えている事を聞いても、やっぱり今は殺さなかったのではと思います。

やっぱ、凄いな、ツイッター民。謎が一つ解けました。

だけど映画のエリザベス・ティラーみたいに、張り付いた凍った顔とかして頂けたら、分かりやすかったのになぁ^^

 

あっ、でも、考えてみたら、シェークスピアだったら、義時は殺さず生かさずくらいに復活させて、そして泰時暗殺だな。それを義時に見せつけて復讐を果たす・・・・。(そしてその肉を鹿鍋に・・・・って止めなさいよ、私 !!!!)

なんてことを、朝、姉に電話して言ったら、「キャー、シェークスピアってそんなに怖いの。」と言うので、「基本、全員死亡ジャン、。」といい加減な事を言っておきました。

 

だけどこのドラマ、泰時のような希望の光があって、それを感じられたのが良かったです。

また泰時夫婦のワシャワシャとトウの暗殺教室の事は、どこにねじ込んで良いのか分からなかったのでしたが、なんかみな良い顔をしてよかったです。

 

余韻が半端ないというのは、今日も続いているわけですが、いろいろ関連番組を録画してあるし、HPのみんなのインタビューを読んだり、諸々ともう少し、その余韻に浸っていきたいと思います。

でも好きなものがたくさんあると言うのは、ちょっと忙しい。

拓郎さんのラジオをもう一回聴かなくちゃ・・・ねっ。

 

いや、だけど掃除もしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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鎌倉殿の13人 第47回「ある朝敵、ある演説」

2022-12-16 09:08:21 | ドラマ (大河)

・真夜中に書いた「相棒21 第9話「丑三つのキョウコ」」もよろしくお願いします。

※   ※

ああ、とうとう最終回が迫ってきてしまいました。

ドキドキします。

このブログ、備忘録なもので、あれを書いてこれを書いてとやってるうちに、前回の感想がどんどん遅れてしまいました(^_^;)

あっ、いや、あれですよ。前回の「鎌倉殿の13人 第46回「将軍になった女」」の感想の最後に、すっとぼけた事を書いていたから逃げていたわけではないですから(笑)

こんな事を書いていました。

>「でもそうなると、私はやはり三谷氏は、義時の最後は、妻のえの毒殺説を取るんじゃないかと思って疑っていなかったのですが、ここに来て、一部前から説のある政子の暗殺説もあり得るのかなと思えてきました。ただ三谷氏がインタビューで、政子は悪女にならないと言ったので、今まではその説が、私の中で小さかったのです。いやいや、分からなくなってきましたね。」

でも他のどこかの記事で、のえ役を菊地凛子さんがやってる意味を考えると、やはり彼女なのかなみたいな修正はしたのですが、配役で犯人を考えると言うのはサスペンスドラマの決まりではありますが、ある意味邪道ですね^^

だけどいずれにしたって、今回の政子を見たら、政子暗殺説は、絶対にありえない事だと確信しました。

政子は、ずっとずっと家族の為に生きてきたのですから。

 

父の為に御家人に土下座する。

妹の為に、最高権力者になる。

そして今、死を覚悟した弟の為に皆の前に立ったのです。

 

政子の演説に泣きました、私。

その時の義時の涙にも泣きました。

泰時の成長した姿を、義時はどれだけ心強く思った事でしょう。

しっかりと眼を開けて政子を見つめる大江殿には、思わず微笑みました。

たとえぼんやりとしか見えていなくても、これを見ないわけにはいきませんよね。

 

「ある朝敵」は元は伊豆の小さな豪族の、しかも次男坊でした。

鎌倉武士の心を奮い立たせて、彼を救った「ある演説」をしたのは、元は伊豆の小さな豪族の行き遅れの女性でした。

なんかそれだけで、泣けますよね。「よね」って、皆さまを巻き込んではいけないけれど、同じ気持ちになる方は多いのではないでしょうか。

 

今回も面白いシーンや、気になったシーンがたくさんありました。

だいたい冒頭から、実衣が義時に

「殺そうとしたでしょ ?

首をはねろって言ったでしょ ?」と詰め寄り

「言わないよな・・。」とトキューサに同意を求めるけれど、彼が去るとすぐに、「言いました。」と告げ口する弟。彼は嘘が付けない人なのね。

 

昨日バイトから帰ってきたら、ちょうど「承久の乱」で朝廷が負けた敗因みたいな事をやっていて、(「林修の今知りたいでしょ」かな、)、上皇の義時を討てと言う院宣が東の武士に届かなかったからと説明されていました。それを届ける者が、義時の手の者に捕まってしまったからだと。

ああ、あのシーンだな。大事な事だったんだなと再度思いました。

三浦氏、またうまく立ち回って生き残りました。

 

上皇からの院宣を見て、「記念に頂けないですか。」などと(気持ち、メッチャ分かる。)のたまうトキューサ。確かにありますよね、愛嬌。

 

で、ここで終わっても良いのですが終わりたくないんです。それと言うのも、三谷氏が最終回はアガサティストと言うからいけないんですよ。ついついいろいろと考えちゃうんです。

昨日見た番組でも林先生が言っていましたが、この時代に一服でころりと逝く毒はなかったらしいです。

で、私、ツイッターで、どなたかが言っていた「キノコ毒殺説」が、急浮上したんです。

凄いよ~、みなさん !!!!

 

でも私それでも、まだアガサに引っかかってます。これを見ていると、どうしても「そして誰もいなくなった」って感じちゃうじゃないですか。

あれって、(申し訳けないけれど、そちらのアガサの作品のネタバレしてます。)、最大の見せ所は、死んだ人が死んでいなかったという所だと思うんです。

以下は妄想・・・・(笑)

義時は死ぬ。のえが作った毒キノコ料理で。

だけど息を吹き返すんです。でもみんなは死んだと思っている。義時は影の人になり暗躍するんです。そして伊賀の乱を見届けて、政子の死も見届けて、泰時の活躍を静かに見守る。そして隠岐の島に流罪になった後鳥羽上皇にも会いに行くんです。

そしてある日、伊豆の海を眺めているみすぼらしい人が佇み、そしてそこで野垂れ死にした老人が、実は義時その人で、誰も彼がその人であることなど分かるわけもなく、道端に葬られるのですが、その上空で鶯が鳴いている・・・・なんちゃって。

だからさ、こんな妄想しちゃうのも、みんな三谷氏が悪いのよね(笑)

 

18日は、本編が始まる前にいろいろと番組あるから、番組チェックして録画を忘れずにしなくては。

そして、この前私が落選した、「グランドフィナーレ」、配信されます。

こんなメールも頂きました。

【このたびは、12月18日(日)に鎌倉女子大学岩瀬キャンパス松本講堂で開催する「大河ドラマ「鎌倉殿の13人」グランドフィナーレ」にご応募いただき、ありがとうございました。
このイベントには6万件を超えるお申し込みがあり、大きな関心が寄せられていたことから、第一部の模様を、NHK-BSプレミアムでの放送(午後6:00〜午後7:00)の直前、午後4:50頃から5:40頃まで、NHKのホームページと、NHK横浜局ツイッターアカウントでライブ配信することになりました。最終回放送の直前のイベントの模様をぜひお楽しみください。
NHKオンライン配信URL:https://www.nhk.or.jp/livestreaming/kamakura13/
横浜局ツイッターアカウント:https://twitter.com/nhk_yokohama
※配信予定:午後4:50頃〜5:40頃

また、イベントの様子は後日、総合テレビでも放送します。
「グランドフィナーレ 〜「鎌倉殿」の最後の一日〜」
本放送:【総合】12月27日(火)午後10:55〜11:24
再放送:【総合】12月29日(木)午前 9:25〜 9:54
イベントのダイジェストとともに放送最後の一日を一緒に過ごすキャストの姿を伝えます。ぜひ放送もお楽しみください。】


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鎌倉殿の13人 第46回「将軍になった女」

2022-12-05 15:19:54 | ドラマ (大河)

あっと言う間の時元謀反の平定。

しかもこの謀反、三浦が炊きつけたようだけれど、義時が仕組んだものでした。

無駄な争いの芽は摘んでおく・・・・。(そのようなものですが、言葉が不正確ですみません。)

義時にとって、「無駄な争いの芽」とは、もはや源氏の血そのものなのでしょう。

鎌倉の為に。北条の為に。

 

実衣の詮議の場での、義時の恐ろしい言葉の数々。

女ゆえに首は跳ねないが、鼻と耳を切り落として流罪とか・・・・

「えー、せめて耳だけにして欲しい。恐ろしすぎる。」と私が言うと、

「そういう問題じゃないんじゃないか。」と夫。

するとトキューサが

「せめて耳たぶだけにして・・・・。」と言うじゃないですか。

そうよね、トキューサ、妹なんだからさって思うし、妹じゃなくてもそう思うよね。

と言うわけで、トキューサ愛が跳ね上がった私です。

 

しかしこの時、夫が

「しかし政子って、何にも力がなかったんだな。」と言ったのです。

その言葉を聞いて、私はピーーーーンと来てしまいました。

「違うよ、パパ。今から頑張るんだよ。妹を助けるために。」

 

牢に居る実衣に会いに行く政子。

早く殺して。時元に会って、母のしたことを謝りたい。首は何処にさらされるのかしら。綺麗にお化粧してくれるのかしら。

実衣の言葉はみな悲しい。

だけれど帰ろうとする政子の背中に走り寄って、「死にたくない。」と言った実衣の言葉に、抱き合い涙を流す姉妹。

「姉妹」と言う言葉に、今の私はメチャクチャ弱いんです。思わず涙がハラハラ零れました。

「お姉ちゃん、助けて、怖いよ。」「大丈夫、私がきっと守ってあげる。」

頭の中で、そう変換されてしまうから。

こんな風に書いているだけで声をあげて泣いちゃう、私。

 

今回もどのシーンも面白くて、感想を書く人も悩むと思うのですが、私は何かのえのシーンが気になってしまいます。

どなたかもおっしゃっていましたが、この夫婦はいつからこのような覚めたような感じの夫婦になってしまったのでしょうか。

確かにのえは、視聴者にも分かりやすく描かれた、俗にいうとブリッコさんだったと思うのです。夫婦になっても、裏表ありの発言。

きっとお若い方や、純と言う透明な細胞で出来上がってる方から言わせると、気持ちをザラッとさせる女性であるかもしれません。

でも、フツーの日々の生活の何かに耐えてウン十年の奥様方から言わせたら(他者を巻き込む私)、そんなのフツーよ、寧ろ夫婦仲を上手く回すある種のコツって思いますねん。

だけどのえは、何かを失敗しているみたい。

触れられたくない跡継ぎの問題など上手く話せない前に話すタイミングとか作戦を失敗してると思うし。

だいたい前の妻の子供たちを味方につけておくとか、かなり難しいけれど、泰時を手中に収めておくとか・・・・←えっ !?  私が危ない人 ?

彼女は寂しいから、仲章にも隙を見せちゃうし、夫が不機嫌になれば、実は自分の命も危なかったというのに「やきもちですか。」なんて、ずれたことを言ってしまう。でも本当は、焼きもちくらい焼いて欲しかったのよね。

のえ、寂しすぎますよね。

そして上手く話が進まないと知って、彼女の父親は「あの方に相談してみたら」などと言います。あの方って、なんと三浦義村 !

一番相談しちゃいけない人よねって、視聴者は皆、思った事でしょう。

 

あのシーンも好きでした。

施餓鬼のお布施を民たちに分け与えている所に政子が現れると、人々は「私も子供を三人失いました。」「俺も何々」「私も何々」と自らの不幸を語り、「それでも生きていきます。頑張ってください。」と政子を励ますのでした。

そしてそこで、ひとりの少女が

「どうしてもこれだけは言いたい事がある。」と険しい顔で言うので、何かの要望なのかと思ったら、俗にいう推しへの愛の告白でした。緊張のあまり険しい顔になっていたのですね。「みんな憧れています。」と少女は言いました。

「伊豆の小さな豪族の行き遅れの娘が」と何度も言う「行き遅れ」。そっと止める政子。

その行き遅れの娘が、尼御代にまで上り詰めたのだから、並みの苦労ではなかったと思う。みんな憧れているというのです。

思わず亀のセリフを思い出します。この少女は、亀の娘なのかしらとも思ってしまいました。

(亀はどこかで逞しく生きているのかしら。)

ありがとうと少女を優しく抱きしめる政子。

「さしあたって、何から読めば。」と素直に亀に問うた昔。努力が報われたと言うものですね。

 

京から三寅がやってきました。だけど彼はまだ2歳でした。

彼が元服するまで、私が鎌倉殿の代理をすると政子が言いました。「呼び名は何がイイかしら。そうね『尼将軍』が良いわね。」

 

そして尼将軍になった政子が最初にやった事は、実衣の放免でした。

「私、尼将軍になったの。もう小四郎も逆らえない。」

いつもの元気な実衣なら、憎まれ口のひとつでも言いそうなものですが、彼女は言いません。姉がなんで尼将軍になったのか、彼女には分かったからだと思います。

「みんないなくなって、とうとう二人だけになってしまった。これからも私を支えて。」と政子が言うと、

静に実衣は「はい」とだけ答えるのでした。

 

あんなに「決意が足りない。」とか叱られ続けた政子。その時その時に決意し変わって来た政子でしたが、最後の「尼将軍」になったその理由は、ひとりの家族、妹を守るためだったのだと思うと・・・・・・泣いちゃうよね、やっぱ。

 

それにこの時政子は言いました。

「とうとう二人」って。

そう。彼女たちは源氏に嫁いだ源氏の女。つまり、彼女たちは残された源氏なのですよね。

義時は、分かっていないと思いました。

前妻の比奈が比企の乱の時、その後にけじめだと去って行ったとしても、その乱の時、一切夫を裏切らなかったのはなぜかなど、考えれば分かる事。

「女」が分かってない義時。

いや、しかし、ふと政子は「ふたり」って言ったかしら。ふと不安に思いました。言ってなかったらすみませんと言う所だけれど、まあいいです。そんな雰囲気という事で。(^_^;)

 

この大河、何かの間違いじゃないかと思うのですが、あと二回なんですって。あり得ないですよね。後二十回の間違いなのではと思ってしまいますよ、マジで。

でもそうなると、私はやはり三谷氏は、義時の最後は、妻のえの毒殺説を取るんじゃないかと思って疑っていなかったのですが、ここに来て、一部前から説のある政子の暗殺説もあり得るのかなと思えてきました。ただ三谷氏がインタビューで、政子は悪女にならないと言ったので、今まではその説が、私の中で小さかったのです。いやいや、分からなくなってきましたね。

ふたりで歌うように唱えた、あの大姫の呪文。

かっては父が居て、そして我が子たちを守ってくれるのだと信じていた弟たちが居て、北条のみんなで輪になって唱えた、その呪文を二人で唱えます。

とにかく実衣、生きてます。

ああ、やっぱ、泣く。

 

 

 


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鎌倉殿の13人 第45回「八幡宮の階段」

2022-11-29 03:00:44 | ドラマ (大河)

丁寧に描かれた八幡宮の悲劇ー。

 

「なぜここにいる !」と驚き問う義村。

「聞かないであげてください。」と、兄を気遣って答えるトキューサ。

確かに外されたのは真実。

この時の義村の気持ちは如何に。

 

泰時がやって来て、公暁のターゲットは義時もと伝えます。

驚く義時。

だけどそうしたら、自分にとって代わった仲章は・・・・ !

この時の義時の気持ちは如何に。

 

ガンガンガンと音が鳴るように、そこに向かって時が流れて行きます。

駆けつけようとする泰時の腕をつかんで止める義時。

「厳かな儀式の途中を邪魔をしてはならない。」と義時は言いました。

良く言うよ。(「厳かな?」[神聖な?」だったかもしれないけれど、いつもセリフは不正確ですみません。)上手く言ったようにも聞こえるけれど、これ無理がありますよね。警護って、そう言うものじゃないものね。

義時にとって、その儀式って何なのよって思いました。

公暁が実朝を討つ儀式って事なのかしら。

 

ちょうど木の陰になって、太刀持ちの顔が見えない。

そこに切り込む公暁。

義時の名前を呼ばれて、義時の代わりに死んでいく仲章。

「寒い、寒いんだよ~!!」と仲章は叫びました。

ああ、この人は、そういう演出はなくても、きっと血がドバドバと流れているんだなと思いました。数分の後に静かになるだろうに、あまりの煩さに(か、どうかは分かりませんが)とどめを刺されてしまいます

きっとこの人の死を悼んだテレビ前の人は、ほとんどいなかったと思います。

が、生田斗真、よくヤッタナと褒めたくなった人は多数いたと思いました。

 

ここのシーンで、やはり印象深かったのは、歩き巫女が現れて、実朝に

「天命に逆らうな。」と言う所でしょう。

実朝は一度は泰時から受け取った短刀を手に取るのですが、その時この言葉を思い出し、静かに自分の運命を受け入れてしまうのでした。短剣を手放し、静かにうなずく実朝。そんな最後までイイコになっていてはダメよと思っても意味のない事です。

ところがその後、この巫女は既にボケてしまっていて誰彼ともなく「天命に逆らうな」と言って歩くことが判明するのです。

なにげにそれがショックだった方も多かったのではないでしょうか。

 

だけど私には、この歩き巫女の言葉には意味があったのだと思えてなりません。

鎌倉だって広いというのに、この日に彼女がここに現れて、そして実朝に、そして公暁に言うのですよ。

他の人には意味のない言葉でも、実朝には意味があったのです。

実朝は「天命」を「天から与えられた寿命」と思ったのでしょうか。

そして公暁は「天から与えられた使命」と感じたのかも知れません。

今回も見所がいっぱい・・・・と言うかずっと見どころでしたね。

 

嘘をつく時には襟を直す癖がある義村。

「俺に死んでほしかったのか。」の問いに、

「もしもお前を殺そうとしているのを知っていたら、その場で俺が切り捨てるよ。」

そして去って行く義村。その背中をじっと見ている義時。

ああ、お願い。早くその廊下を歩いていって欲しいー。

もしくはあと少しだけ、その癖を我慢して・・・。

だけど彼は襟を引っ張り、それは義時は冷ややかに見つめているのでした。

とうとう義時は、幼い時からの親友さえも失ってしまったのです。

 

公暁は政子の所にやってきます。

「なぜうまくいかないと分かっていたのにやってしまったの。」と言う政子に

「知らしめたかったのかも知れません。」と公暁は言いました。源頼朝の血を受け、そして2代鎌倉殿の父を持つ公暁。

 

思わず、知らしめたよと言ってしまいました。

歴史に、その悲しい名前を残してしまったよ。君は頼朝の孫で頼家の子ども。みんなちゃんと知ってるよと。

 

だけど公暁は言いました。

「結局、武士の名前は残らなかった。」と。

 

そして実朝の屋敷から持ってきたドクロを抱き、

「4代目は私です。」と寂し気に微笑むのでした。

 

三浦の家に逃げ込んだ公暁は、京に戻りもう一度体勢を立て直し諦めはしないと決意を語っている途中で、義村に背後から殺されてしまいます。

義村も家を守るために必死だったのでしょう。

だけど彼は彼の乳母夫だったわけで、赤ちゃんの時から、その成長を見守っていたわけで・・・・。

それは彼を利用しようと思っていたのは分かるけれど、やはりあんまりじゃないかと、切なく思いました。

 

命を絶とうとする政子を救ったのはトウでした。

「あなたが殺して。」と言う政子に、命令がないと殺せないとトウは答えます。アサシンでない時のトウは優しい顔をした、命を救える女性でした。

しかし政子の気持ちは分かります。自分の子供がみな死んでしまって、孫すらも皆殺されてしまったのですよ。死にたくもなると言うものでしょう。今週も政子に泣かされました。

死ぬことも赦されず、そして去る事も赦されず、政子は尼将軍に成っていくしかないのでしょうね。という事で、次回も楽しみですね。

 

その他の気になったシーン

・仲章は気の毒と言いながら、自業自得と言ったり、ひとつ手間が省けたとも言い、大江殿はクールで怖い男ですね。

・「あなたの思い通りにはさせない。」と泰時の義時の宣戦布告。

・運慶に自分似の仏像を依頼。どんな仏像が出来てくるのかなと楽しみに思います。

・実衣は実朝の死に、あんなに泣いたのに、またも欲を出し・・・・。

(これ、検索しちゃった。この鎌倉では出っ張って欲を持った者から消えていくという公式が、まだ分からないのねと思いました。)

・実朝の首は、どういう経路をたどって、あの弔われた寺の辺りまで運ばれてしまったんだろう・・・?

・ずっと実朝の遺体と手を握っていた千世。

彼女は実朝死亡のその翌日には出家して、その後もずっと独身で、実朝の菩提を弔う毎日だったのですって。二人は本当に心を通わせていた夫婦だったのですね。

・辞世の句のようになってしまった、実朝最後の歌。

この歌の事はいろいろと考えましたが、また長くなってしまうので、止めておこう・・・(^_^;)

それでも何か、書き落としているような・・・・・あっ、そうそう。

・三善殿の涙には救われました。

・のえ、気の毒。前の妻と比較するのは、絶対にやってはいけない事ですよね。

 


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鎌倉殿の13人 第44回「審判の日」

2022-11-23 09:35:09 | ドラマ (大河)

例えば、秋の紅葉の赤や黄色のグラデーションをしみじみと美しいと感動するのは、実は少々の年齢を重ねる必要があったのだとか、または花の美しさに惹かれ花追い人をやりたくなるのも、また同じだったりするのだと、思ったり気がつかれたことはないでしょうか。

冒頭で、「ああ、今日は『審判の日』、雪の日の鶴岡八幡宮かしら。」と思った時に、私はその「秋の紅葉」と「花追い人」の感覚を、思い出したのです。

ワクワクと言ったら、内容的に不謹慎ですが、冒頭でそれを感じ、ふと何故昔見た「草燃える」ではそれを感じなかったのかと思ったら、それは重ねた年輪に寄るものなのではないかと思ったのでした。

もちろん、三谷氏は言うかもしれません。

「それは僕の物語が面白いからですよ。」と。

確かに。

だけどやっぱりそれだけではないような気がするのです。

「草燃える」は意外と好きな大河ドラマでした。だけど今も良く覚えているのは、頼朝と政子の略奪婚のような形で結ばれたシーンとか、義時とその妻茜のシーンとか、なんとなくロマンチックや切ないようなシーンばかり。

三浦も畠山も和田もみんな出ていたというのに・・・。

時を重ねて、私は鎌倉の御家人たちにようやく目を向け、その生きざまにドキドキしたりワクワクしたりする術を身に着けたのではないかと感じたのです。

だけどその中で、鶴岡八幡宮の実朝最後のシーンは、割と覚えている方で、実はこのシーンがずっとドラマには関係なく好きなのです。

大銀杏の陰で、身をひそめる公暁。

ドクンドクンドクン・・・・。

ハァハァハァ・・・・。

その胸の音が、静かな雪の階段に響きそうな、吐く息遣いが白い霧になり視界を遮る、そんな世界・・・・

そこに実朝は厳かに、静かにやってきます。

深々と雪が降っていて・・・・。

 

今回はそこまでは行きませんでした。

でもこの短い1時間も満たない間に、私は何回「えっ ?」「ええ~!!」「えー?どうなるの?」と思った事でしょう。

実朝の運命は決まっている。悲しい事だけれど。それが歴史の物語だから。

だけどそこに至る道のドラマが本当に凄まじく、そして素晴らしかったですね。

冒頭に感じた、不謹慎ながらのワクワクと言う感覚は、間違いではなかったと思いました。

 

最初は、black義時ではなかった・・・。

なんとしても実朝を助けようとしていたと思います。

だけどあの実朝の鎌倉を捨てると言う言葉を聞いた時に、義時は完全に闇落ちでしたね。

今までも相当修羅の道だったと思うのにと、小栗氏もインタビューで言っていましたね。でも、

「ここから先は修羅の道だ。」と「ここから先」と言うのですからね。「じゃあ今までは?」と突っ込まれた視聴者の方はたくさんいらしたと思います。

 

しかし事態の流れで、そうなって行ってしまった今までの粛清とは違って、自分の意思で、主君である鎌倉殿の危機を敢えて見逃し、そしてそれを実行した公暁を、その場で切ると言う計画。

つまり義時は、はっきりと源氏の直系の血を絶やすと決意し源氏を心の中で切ったのだと思います。

鎌倉殿は、何も源氏と北条の血の者ではなくてもいいのだと、そのような考え方もあったのだと義時に教えてくれたのは実朝だったわけで、なんという皮肉な事かと思ってしまいます。

ただこの決意を時房に告げ

「ついて来てくれるか。」と言うと

「もちろんです。」と即答。

一瞬の間もありません。

義時にとって、この時房は本当にありがたい存在ですね。

 

兄の真実を知って、公暁の憎しみの心を知った実朝は彼に会いに行きます。

そこで心を割っての話し合い。

手に手を取って、「共に鎌倉を北条から取り戻そう。」とか言うじゃないですか。

さっき捨てると言ったじゃないの ?

つまり自分は大御所になり、新しい新御所と政治の中心を西にオイオイは移し、そして公暁には鎌倉の番人にでもなって貰う・・・。

何となく足利がやったような事かなってな感じ ?

だからこの「鎌倉」と言うのは、政権という事なのでしょう。

この時私も騙されて、「じゃあ、ここで二人は和解し、心を通じ合わせるのね。えっー、じゃあ、実朝は誰に ?」

などと、一瞬思ってしまったのですが、そうはならなかったのです。

公暁の憎しみの塊は、母の説得でも解けず、実朝の心を割った話し合いにも響きませんでした。

「騙されるものか・・・・・」はなにげに悲しいセリフでした。

 

権力の手中を目の前にした仲章は油断しましたね。

義時が自分に刺客を放ってくることは予想して、トゥは捉えられてしまいました。

勝ち誇った顔をして、「絶対に吐かせてみせます。」と、何か楽しみにしていてねみたいな感じで、彼は自分の絶対勝利を信じて疑ってなかったと思います。

彼の油断は、自分の抹殺以外に、他に何が起きているのかを知る事が出来なかった事だと思います。

 

私は普通に公暁の暗殺計画を知って、仲章に何か良い事を言って(歴史的には白い犬の夢のお告げを信じて、腹痛と言う仮病を使って帰ってしまうですよね。)、自分の役割を押し付けるのかと、このドラマを見るまで思っていました。だけどそこに居て公暁を切り捨てるというし、どうするのかと思っていたら、まさかまさかの仲章、自分から。

やーい、ざまあみろ・・・・・・いやいやいや、そのようなダークな心のうちはバラシてはいけませんね(^_^;)

 

しかし思わずそんな気持ちにさせた源仲章、生田斗真は素晴らしかったです。

 

書ききれないから書かないわけですが、今回もどのシーンも良かったです。

・三浦の嘘の見破り方 !

これ、前からやっていたわけですよね。

以前の分を録画して取っておくと言う習慣がないものですから、今は確かめようがないのですが、遡って確かめてみたいですよね。総集編に期待です^^

 

・政子とつつじ、ふたりの母の心情。

・「手も握ってませんから。」「そんな事はどうでも良い。」
 のえ、可哀想に思いました。義時、奥さんは大事にしなきゃね。

・「太郎の我儘」に世間様は萌えたようですが、私はさほど^^

 父もターゲットだったと知った時の、彼の動揺シーンの方が好き。

・しかしなんで、この先排除されるかもしれない男に、ベラベラと先の計画話すかねと思った次第。

・運慶の仏像前でのチーム北条のコメディシーンは癒されました。

・運慶の仕事は、ヨーロッパでは普通にやられていた工房と言う考え方ですよね。

彼が出てくると、夏に「運慶展」に行ってて良かったと思ってしまいます。

さりげなく自慢。

記事のリンクを貼ろうとしましたが、あまり運慶の作品の感想もなかったので止めました。

12神将像は見たのですよ。有益な資料が見つかったら、また追記しておこうと思います。

 

 


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鎌倉殿の13人 第43回「資格と死角」

2022-11-14 01:01:48 | ドラマ (大河)

義時は泰時に言います。

「お前なら私が目指していてなれなかった者になれる。」

泰時は問う。

「父上が目指していたものとは何ですか。」

だけど義時はそれには応えず去って行くのでした。

 

その謎は、最終回で明かされるのでしょうか。

それともさりげなく、それは語られていたのでしょうか。

 

さてさて、鎌倉殿になる気満々で公暁が京から戻ってきます。

明るく晴れ晴れとした公暁を、鼻筋が通ってるところが頼朝様に似ているだの、聡明なところが頼家以上だとか義時と三浦義村は嬉しそうに話しますが、この時義村は実朝が何を言いだしているのか知らなかったのでした。

実朝が京からやんごとなき位の者を養子に向かえて、その者を鎌倉殿にするなんて思ってもみない事でした。

実衣も義村も、上皇の子供くらいの者じゃなきゃ許せるわけないよねなどと言っていましたが、実際にそうなっていく気配に、沈黙せざるを得ない感じになってしまいました。

義時も受け入れようと思うと泰時に言っていましたね。

ふとここまで書いて、実際の4代の鎌倉殿は誰がなっていくのか調べてみました。

でもそれを書いてしまうと、ちょっと今日のお話がかすんでしまうし、後のネタバレにもなってしまうので、私自身が「ふむふむ」と思ったという事で止めておきましょう。

 

既に裏切りの男として知られる三浦義村。

今回は怖かったですねぇ。

実は私、この人は「裏切りの男」とは思っていないんです。なぜなら彼はあちらこちらを裏切っているように見えるけれど、実は義時を一度も裏切っていないんですよね。

彼にとって「若君」と呼んでいて大切に思っているかのように見えた公暁も、実は三浦繁栄の駒のひとつで、その駒があるがゆえに、三浦の足を引っ張りそうだと思えば、わざと挑発して、実朝を切るように仕向けていたのでしょうか。もしも実朝を公暁が切っても、もうその駒は使えないはず。彼はまたこうして、その駒を捨てて、義時を守り、強いては三浦を守ったのかも知れないと思いました。たとえ北条を許してはいけないと言っていてもです。

だけどそれは深読みでしょうか。

とうとう義村は、義時を裏切る時が来てしまったのでしょうか。

三谷脚本だと、この先も見えず・・・・・

思い込むことは出来ても、真実は次回のお楽しみですね。

 

しかし公暁、可哀想。バッドタイミングに帰ってきてしまいましたよね。

一年早かったら、なんて事を思ってしまいます。

なんだかドキドキします。

ああ、何でこんなに心臓に悪いドラマが好きになってしまったのでしょうか。

 

今週のその他の見どころ

・遅れて来た13番目の男、公暁。たぶん多くの人がユダを思ったのではないかしら。(もともとこのタイトルの「13人」は、それを連想させるものがありますよね。だからOPでの政子の姿は、マリア像のようなのではと思うのですが・・・)

・政子VS藤原兼子 (政子のへりくだった言い方なのに全然負けてない感じが良かったですね。結局、兼子は打ち解けて、政子の勝ちって感じでしたね。風の音が凄かったです。)

・蹴鞠で、親しげに上皇をどつくトキューサ。(夫殿が、なんだこの男バカなのかと申していましたが、『予告編で、皆このシーンを楽しみにしていたのだから。彼はこれでいいのよ。』という事に。)

・京より帰って来た政子の従三位報告は可愛らしく、そしてあの時頼朝との「征夷大将軍!!」とじゃれ合った昔を思い出しました。

・じゃれ合ったと言えば、実衣と義村の小突き合いも。

・実衣と言ったら、「姉がいないだけで、こんなに晴れ晴れとした気持ちになるなんて。」(なんかちょっと気持ちが分かるww)

・(思い出したので追記)源仲章、この人が図にのった事を言ってなければ、実朝は死ぬ運命から逃れられたかもって思ってしまいました。「私が執権になっちゃおうかな~。」って、イラッと来そうですが、いやむしろ生田斗真は凄いなって思ってしまいました。

・大江殿の「私がおつかいしたのは尼御代おひとり・・・・」と愛の告白の様なものをしているのに、政子には「重すぎます。」とやんわり断られたのもツボ。

・後なんかあったかしら・・・・。

あっ、そうそう。公暁ったら、1000日の修行中、すぐに一旦やめて、「また一からやり直すから。」と言う。ちっとも終了しなさそうな修行でしたね。それになんかこれ、「ダイエットは明日から。」に近いような気がして、「ダメじゃん」と思いつつ、少し彼に親しみを感じました。

が、次回「審判の日」。

雪の日の鶴岡八幡宮が近づいてきますね。ドキドキ。

(画像は記事には関係ありません。近所の公園の薔薇園の薔薇です。)

 

 


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鎌倉殿の13人 第42回「夢のゆくえ」

2022-11-08 14:58:30 | ドラマ (大河)

世の中少子化と申しますが、そりゃ、元をただせば、結婚しない男に女が世の中にごろごろしているからですよね。

そんな中で、子供産んだら10万円とか言うバラマキしたって、子供は増えないと思います。フツーに分かるだろと思いますがね。

だったら、なぜに結婚しないのかと言う問題になってくるわけですが、それは語るページと言うものが違う言うものでしょう。

だけど世の中でまったく話題にもならない問題でもありますが、それによって、自分の未来予想図が違うものになってしまった方も多いのではないでしょうか。何の問題かというと、要するに「孫ナシ」という問題です。

これに対しても、私は深くいろいろ思っていますが、やはりこの記事で語る事ではないですね。

ただ先日「孫あり」の友人が、「孫ナシ」の方に鋭い指摘をされて、少々傷ついていましたが、そこで彼女は学び

「ちょっと孫の話なんだけれど、良いかしら。」と言うようになったのです。

「それ、大事な枕詞だと思います。」とワタクシ。

 

でもワタクシも、彼女同様学びまして、

「あのちょっと、『鎌倉殿の13人』の話なんだけれど、聞いてくださる?」と枕を付ける事にしたのでした。

なんたって、このドラマを見ていないし興味のない方に、それでも話したい時ってあるじゃないですか。

それは、ダイエットの話から始まって、ストイックに生きるという事が少々のテーマになった時です。(以下は敬称略で、すみません。)

「市原隼人(八田殿)と山本耕史(三浦義村)と言う人はね、何処かにロケに行っても、必ずトレーニングできる場所を探して鍛えていたらしいの。それでこの前の回で、船を作って海に浮かべようとするのだけれど、策略にあって船が重すぎて海に浮かばないのね。それで市原さんが『死ぬ気で引っ張れ~!!』って、上半身を脱いで引っ張るんだけれど、前に小栗旬がトークで『市原隼人さんの最終形態』とか言っていたらしいのだけれど、それが凄く綺麗に鍛えられててさ・・・・。でね、その時遠くから見ていた役の山本耕史が、いつの間にか脱いでいたわけ。
私は普通に、見るに見かねて、その後すぐに手伝いに行ったんだと思ったわけ。

だけれど、後からツイッターで、それが話題になっていて『なぜ脱いだ。』『なぜ無駄に脱いだ。』『対抗心燃やしたのか。』って言葉がメチャクチャ並んでいて、『なぜ無駄に脱いだ。』って思った方が100倍楽しいなって思ったの。」

友曰く。

「同じように鍛えて来たんだから、同じように見せなきゃね^^」

またこうも言いました。

「それって、そのドラマを100倍楽しくするツールなのね。」って。

もちろん私は否定しません。

 

まったく興味のないドラマの話を聞いてくれる友が居て、私はラッキーな人だと思います。

さて、その八田殿。

今回で引退だそうな。寂しいなと思いつつ、引退と言う形で消えて言っていただけると、何やらホッとしますね。

「若く見えるが、実はあなたと(三善殿)とさほど変わらない。」は衝撃的でしたね。彼は実は70代。三善殿の「えっ!?」に納得です。

船が動かなくて、必死に引っ張る八田殿を見て、三善殿は飛んでいき引っ張るのを手伝います。それは鎌倉殿の為と言うのが一番の理由だと思いますが、同じジジイの八田が頑張っているのにと言う対抗心は多少はあったのではと思ってしまいました。^^

「無駄に脱いだ。」の方が圧倒的に面白いのですが、三浦義村と八田は、同じ起請文を吐いた仲間でもあるわけで、やはりあの時

「さあ、俺も行くぞ !」の合図だったと思いました。

 

ナレーションの「船はその場で朽ち果てていった。」に違和感を感じました。

何故に放置 ?

北条の嫌味なのか。

それとも・・・・・。

ただ彼には時間がなかっただけなのか。

なんかちょっと切ない夢のゆくえだったように感じました。

 

ところが今朝、ツイッターの「大河ドラマ館」のツイートで、抜粋ですがこのような物を見つけました。

宋。宋人・陳和卿が造った船は、浜で朽ちることに。 この事件から15年後、#北条泰時 の全面的な支援で材木座海岸に人工の港・ #和賀江島 が造られ、ここが国内外との重要な交流拠点となりました。 #実朝 の夢、泰時は覚えていたでしょうか…』

なんかちょっと、救われたような気持ちになりました。

 

さて、美しき単語の壺ね・・・何この変換。

美しき丹後局降臨 !

鈴木京香さん、本当にお綺麗ですよね。

いつもセリフは不正確な私ですが、特にこの時の政子の言葉を聞き逃してしまいました。たぶん、並みの生活で良かったと言っていたのでしょうか。でも丹後局に「まだそんな事を言っているのか!」と叱咤されてしまいます。

政子の最大の長所は、人の話に耳を傾ける事なんだなと、いつも思っています。

「覚悟したはずなのに、ダメな私。」と大江殿に愚痴れば、近頃目を患っている彼に涙目で応援されてしまいます。

(これが大江殿の野心では・・・・・・最近猜疑心の塊wwwww←草燃える)

 

かくして覚悟を決めた政子。

「母に考えがあります。」と言った政子の、輝かしい顔ったらなかったですね。

いやいやいや・・・・・!

よもや 義時VS政子になっていくなんて思ってもみなかった事ですよ~ !!!!!

頭の中で「カーン」と鐘がなっちゃいました。

あっ、だから三谷氏の最終回の原稿を読んだ二人が「凄いです。」と同時に、彼にメールを送ったのかなと思いました。同時にはどうでも良い事ですが、物語の感想として政子は、いや小池栄子さんは、「凄い」と感想を述べたと単純に思っていましたが、意味がちょっと違うのかもと、私もちょっと「相棒脳」になったりしちゃって(笑)

そしてどんなに仲章が勝ち誇ったような顔をして、廊下をすれ違って行っても、何も腹が立たない私。

だって彼はね・・・・。

ああ、歴史って怖いわね。

 

と、ここで終わろうかと思ったら、大事な事を忘れていました。

時政パパ、本当の退場の巻でしたね。

なんとりくは京に行ってしまったんですって。彼女さえいれば良いと言っていたのに。りくと最後は手を取り合って生きていくのかと思っていたのに。可哀想な時政・・・・・と思っていたら、次の若いオネエチャンが…あらッ、下品な事を言ってしまった。(^_^;)

でもちゃんと次の女性が、彼に寄り添っていました。ちょっと気の強い明るい女性で、楽しそうな二人。たぶん幸せな最後だったと思います。

ホッとしましたね。

 

今週のツボ。

・「上皇様だよ。」とやって来る生霊。

この事も実朝は「夢日記」にしたためたのでしょうか。

それにしても、彼の夢、けっこう面白そうですよね。

・泰時と千世とで海を渡る夢を語る実朝。いい感じでしたね。

・「大御所になる。」に「オオゴト?」と聞き間違えるトキューサ。

だったかな。

 

 

 

 

 

 

 


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鎌倉殿の13人 第41話「義盛、お前に罪はない」

2022-11-03 02:42:50 | ドラマ (大河)

なんだか書きたい事がいっぱいあり過ぎて、逆に書きだせないと言う状況に陥ってます。

以前にも「おんな城主、直虎」の時に、そういう時があって、一番のクライマックスの感想がありません。

今回も、一番のクライマックスとは思いませんが、そうとう中身がぎゅうぎゅうとしていたように思いました。

 

結局、タイトルの「義盛、お前に罪はない。」と実朝が言ってしまった事が、義盛の明暗を分けてしまったわけですね。

でも、もう一回観ないと、私にはそこのところがしみじみと理解したとは言い難いものがありました。(だからもう一回観ると思います。)

もうね、ツイッターのドラマクラスタ、特にこの「鎌倉殿の13人」を見ている方々のキヅキは凄いんですよ。

いつも見た後に、そこを読んで「へぇええ」と言っています。

昔は時々、ドラマ感想などもタイムリーで私も呟いていましたが、今はみなさんが凄いので控えてしまっているようなものです。でも今回、想いがあまって私も呟きました。

「なんか泣いちゃったよね。」って(笑)

 

今回ツイッターで教えていただいた事で、一番しみじみしたのは、鎌倉を去る巴が義盛の着物を着ていたという事なんですね。

こんな事は教えてもらわないと、私なんかにはまったく分かりません。

いろいろな荷物を持って、鎌倉を逃げていくわけではないのです。たった一枚、夫の着物を着て、そして自分が着ていた鎧を身に付けて、巴御前は鎌倉を去って行くのです。

ああ、断捨離しよっと・・・・・と、なぜにそこに行くんだ私 !?

ええと、横道逸れないように頑張ります。

だけどこれは私にも気がつきましたよ。木曽義仲の時、巴御前は「第一の家人なり」と自分の事を言ったでしょう。

それを聞いて、私は、「ああ、この人は、この幼なじみのこの男に心酔し身も心も捧げて来たんだな。」と思ったのです。そして「第一の家人」と言うだけの自信もあったのでしょう。カッコいいなと思いました。

だけど彼女は、義仲に生きろと命じられたから生きたと、そんな感じもしたのです。

そして今回は、「鎌倉殿の第一の忠臣、和田義盛の妻」と言うのですよね。

あっ、いやいや、今確認したら「鎌倉殿の第一の」は言ってなかった(^_^;)

だけど和田の名前の前に、敢えて「忠臣」と言う言葉を入れる巴御前。

私はこの言葉に、彼女の生きる意味と目的を感じ、ジワーっときました。

ー 私の夫は、鎌倉一の忠臣だったのだ !

私はその和田義盛の妻なのだ !―と。

 

鎌倉殿の13人 第16回「伝説の幕開け」

の感想の中に、

『だけどその最後のシーンでは「吾妻鏡」からではなく「源平盛衰記」の、後に和田義盛の妻になり朝比奈義秀を産み、その後は出家して主・親・子の供養をしながら生き永らえ91歳まで生きたと言う後日談に続いて行くかもしれないなと思わせる様な、そんな所で終わったのも良かったと思いました。

だけど本当の真実は分からない事です。

歴史の表舞台から消えて行った人のその後は、誰も知りません。風ばかりがその人生の目撃者なのでしょう。

そして「源平盛衰記」のように、こうだったら良いのになと言うような伝説が生まれて行ったのでしょうね。』と書き込みました。

それは伝説だと思っていたので、ある意味ドラマのネタバレになってしまうかもしれないのに、早くもその後日談を書きこんでしまいました。

だけど今の心境は,「彼女は、絶対にそうでなければならない!!」です^^

この時代は平均寿命も短いと言うのに、そんな時代に91歳まで生きたんですよ。ある意味、妖怪ですよね。

彼女は生きて生き抜いて、二人の夫と子供たちの菩提を弔いながら、鎌倉のその後を見続けたと思います。またある時は、寺に立ち寄った旅人に、夫たちが如何に生きたのかを語っていたかも知れません。和田殿の事を語る時・・・・。

「私の夫は、鎌倉一の忠臣だったのですよ。」と。

やっぱりカッコいいと思いました。

 

だけど今回一番心に残ってしまった言葉は、義時の

「これが鎌倉殿に取り入ろうとした者の末路でござる!」です。

「取り入ろうとした。」!!!!!

吃驚したのと同時に、妙に感心してしまいました。

振り上げた剣を下し、主なる者と心を通わせている者を、いかなる言葉を持って断罪するのかと思っていたからです。

凄いなぁ!!!

その時、義時は義盛のみならず実朝さえ断罪してしまったと思いました。

命助けると言う約束などなかったようなモノ。目の前で心を許せる御家人を殺されて、そして死者と怪我人で溢れる戦場を歩く実朝。

義時はこれで実朝を実質、お飾り、自分の人形にしたかったのかも知れませんが、彼は源氏の子、そうはならなかったのでした。

これからは西の方に相談していくと言う実朝・・・・。

そこが魑魅魍魎が住む伏魔殿とは知らずに、美しき歌を詠う人たちは心清らかな気高い人くらいに実朝は思ってしまったのかも知れません。

私だって、あの素朴な歌を詠む石川啄木が、酒と女と借金にまみれた破滅型の人だとは、誰かに教えてもらうまでは知り得なかった事です。多くのロマンチックな詩を書く詩人の死因が梅なんちゃらとか・・・・・イコールではないとは言いません。だけど美しい歌が、その人のすべてではないという事に、まだ実朝は気がついていないのででしょう。(西からやって来た妻が、あのように清らかな人では、それも無理ならぬことかもしれませんね。)

だけどその決意を義時に語ってしまう実朝を見て、思わず雪の日の鶴岡八幡宮の階段あたりの映像が脳裏をかすめてしまいました。

ザワザワしますね。

 

今回見どころがいっぱいでした。

義盛と巴の語らいのシーン(生きて戻って来た時に、お前が居ないと俺、困っちゃうよ・・・・・)

大江殿の強すぎる立ち回り。(文書なども大量に避難させて、敵をバッタバッタとなぎ倒して髑髏を持ってくる大江殿。カッコよすぎますよね。)

酔っぱらって二日酔いのまま戦に出る泰時(史実らしいです。)

朝時の案で頭の上も防備して進む戦い方(中国の戦法を見ているみたいで、かなり我が家ではこのシーンは盛り上がりました。)

吐いて無かった事にする起請文。(「俺の指を使え」←これ、誰でも吐くって・・。アドリブ? それともシナリオに書いてあるのかしら?  このシーン、インパクトがあり過ぎ(笑))

と言うわけで次週も楽しみです。

 

 

 

 

 


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鎌倉殿の13人 第40回「罠と罠」

2022-10-24 01:21:56 | ドラマ (大河)

御家人からの人気も高くて、そして視聴者からの人気も高い和田殿の、和田合戦の序章。

 

政子が動き、そして実朝も動きました。

政子の「我が家の秘策」・・・(女装)でやって来た和田と実朝との会話は、ジワーッと来ました。

その手を取って、「ずっといてくれ。」「また獅子鍋を食べさせてくれ。」「鎌倉一の忠臣である。」。

鹿鍋じゃないのかとか、言ってみたりもする私ですが、このシーン、かなりジワーっとしましたよ。

実朝はどんどん本物の鎌倉殿になっていきますね。(逆にそれがなんか不安)

 

またその前に謹慎を言い渡されてしまった泰時も動きました。

みんなで助けて、ダーク義時も今回は引き下がったと言うのに・・・・・。

 

もちろん歴史の事実は変わらないにしても、

「ああ、これが水戸黄門のようなお気楽な時代劇だったら、いい感じこのまま終わるのになあ。」と、思わず思ってしまったのでした。

クライマックスは、「次週に続く」ですね。

 

いつもはBSで6時に見るのですが、今回は帰宅時間が遅くなって、8時の回に見ました。

先に見ていた夫殿が、「和田は可哀想だった。義時はますます悪人だった。」と言いました。

でも私は義時も可哀想だなと思ってしまったのでした。

せっかく、心が平穏でいられる流れになったのに、それを歴史は彼に赦してくれないのでした。

鎌倉の為、北条がてっぺんに居るため。

その為に彼は頼朝から学んだやり方で頑張っているのだと思います。

だけどお兄ちゃんだったら、北条のてっぺんをどうやって取り守ったと言うのでしょう。

きっとその答えは、泰時に生きざまに現れる様な気もするのです。

 

それから印象に残ったのは、実朝と千世のシーンです。

心を分かち合った二人は、良きパートナーになったと思います。だけどそれは、彼女の処女妻という点に蓋をした発言なのですよね。

だけどそれを歩き巫女が

「幸せ3割、寂しさが7割。」

「だけど10割寂しいよりかは良いだろう。」と。

(セリフは不正確ですが、)何やらホッとできるシーンでした。

だけど他の占いは恐ろしいものでした。

「みんな死ぬ。」とは、不穏ではありませんか。

他の髭面の遺体が累々と並ぶと。

髭面の・・・と言ったら、それは・・・・

 

というわけで、また次回に・・・。

 

(トップ画像は記事には関係のないものですが、和田殿の為に・・・。)


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