森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒season23第13話・14話と15話「キャスリング」

2025-02-13 01:18:14 | ドラマ(相棒)

別に書かなくても良いような気もするのですが、なんだか習慣になっているものが抜けると、宿題をやり忘れた子供のような気持ちになるって、それはどういうことなのかしら。

もっと他の事で、そう言う気持ちになることが大事なんじゃないかしら。

と思いつつ・・・・・

書いてなかった回の感想も、書いておくことにします。

 

13話

「レジリエンス」・・・・この言葉、心理学的な言葉らしいですね。

あまり単純な言葉じゃないみたいです。だから何でもカタカナ英語の世の中になっていますが、そうそうには使われないのではないかしら。

それとも、もう世の中の人は使っているのでしょうか。意味を単純化させて・・・。

このドラマの中でも少々そんな傾向を感じました。

「回復力」・・・・と捉えればいいのでしょうか。

罪悪感からさえも人は回復して、やり直しの人生を送っていくことが出来る・・・・。

被害者はずっと苦しんでいると言うのに。

決してつまらない物語ではなかったです。むしろ斬新な面白さがありました。

ただ私的には、少し気持ちが追い付いていきませんでした。

正義感から出た行動とはいえ、意思を持って殺した青年の母親に、近づいて目撃者捜しのチラシを配ったり支えたりして、どう考えても客観的に見たら、彼はサイコパスじゃないですか。

「愛してしまった」と言うのは便利な言葉だなと思いました。

これ、演出次第で、相当恐ろしいお話になってしまうと思いました。

漫画に影響されて、「ずっと君を守る」と言う誓いが、歪んで達成されてしまいました。

自分の言った言葉に縛られることって、あると思います。まじめな性格ゆえに、彼の元警官だった平井の落ちてしまった罠がそこにあったと思いました。

そして少女の描いた漫画の通りに復讐を果たしました。それは本当に少女の望んだことではなかったと思います。殺してやりたいと思い、自分の作品の中で昇華させたのかも知れません。その時はそうは思っていなくても。「殺してやりたい。」と思うことと、実際に手を出すと言うことは全く次元の違うことなのですから。

その後、殺した青年の母親を信頼させて、その母親が死に至る病であると知ると、犯人を知りたいと言う彼女の最後の望みを叶えるべく自首(って言うのかな)をしました。

って、なんか綺麗に描かれていたような気がするのですが、「歪んだ世界の愛」みたいな感じがしました。

これ、起きた出来事を脳内で再生してみると、私的にはそうとうキモっ!!ってなっちゃう。

ところが一番違和感を感じたのが、ひとり少女が、少しずつ立ち直り特命係に、「歩いていく」みたいな小作品を送って来て、最後に救われたみたいな気持ちに、たぶん多くの方がなったと思うのです。でも私、この少女があの漫画を描いている時に、ひとりで「ふふふ」と言うような笑いがこぼれたりしていたほうが、ずっと納得がいきました。

又はふふふと笑いながら泣くとか・・・・。

「相棒」はサスペンスですから。

実は見た直後は、そう言う感想ではなかったのです。

合わないパズルを無理やり押し込んだようなドラマでも、かなりの重さを感じインパクトも大きかったです。

それと言うのもゲストの和泉元彌さんが良かったからだと思います。

(あくまでも私が思っているだけですが、この方勿体ない。もっと静かにキャリアだけを積んでいたら、今以上に評価される俳優さんになれたような気がするのですが。)

 

14話「中園照生の受難」

なんだか盆栽教室のシーンが楽しそうで、近所にあったら私も行きたいなと思いました。

ただし庭に死体が埋まってないお教室に。

中園参事官、その盆栽教室では明るくて人気者だったとか。

なんか分かるような気がします。大きなお目々も可愛らしいですものね。

目撃された不倫シーンが、どう中園拉致事件にかかわっていくのかとその流れも面白かったですね。

 

15話「キャスリング」

キャスリング(castling、キングの入城)は、チェスにおける指し手の一つである。キングとルークを一手で同時に動かす特殊な動きのことを指す。】

キャスリング - Wikipedia

なんか、やっぱり徳永富彦さんって、果敢に攻めるなって思いました。

唯一生き残った被害者遺族を犯人と思って、落としに来たのかと思いきや・・・・。

だけど徐々に、これはその逆だなと感じましたね。

 

ある日、明るい声で「ただいま~」と帰ってきたら、リビングで妻と子供は血まみれになって死んでいたのです。

その日に限って、予定の無くなった時間を、独身の時みたいに自由を楽しんでしまった。その日に限って、なぜ・・・・なぜ・・・

大事な人を失った苦しみの刃は、ただ犯人への憎しみだけに向かうものではなく、自分の心にも刺さってしまったのでしょう。

 

撮影もいろいろと大変だったと思いました。

なんたって薫ちゃんも右京さんも、一回は死んでしまっていますものね。

薫ちゃんの方が受難は大きかったと思いますが。^^

 

今の本当の住まいは、ひとりで暮らす侘しい部屋で、なんかそれを思うと、悲しみで胸がいっぱいになりました。

そして佐野史郎さん、元気になられて本当に良かったなと思いました。

この回、もう一回見ます。

再生の物語、好きです。心理戦・頭脳戦的会話、みな好きですから。

 

最後に、美和子スペシャルはリアル世界の出来事 ?

薫ちゃんは、その受難からは逃れられなかったかもね。

 


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